火や電気もいらず、防水で発熱もしない「非常用簡易ライト」は約12時間連続発光
火も電池も必要とせず、防水で、しかも発熱もしない化学反応で発光するルミカライト。ダイソーで「非常用簡易ライト」として税込110円で購入しました
火も電気も必要とせず、防水で、しかも発熱もしない明かりとして3つ目に紹介したいのがルミカライトです。コンサートで観客が振っているイメージが強いルミカライトですが、実は1960年代から有人月探査のアポロ計画とともに研究され「熱を伴わない安全な光」として開発が進められたアイテムです。
酸化液と蛍光液のふたつの化学物質が化学変化を起こして光る「ルミカライト」は、ベトナム戦争などでも活躍。負傷兵を見分けるためのマーカーなどとしても使用されたといいます。「非常時」の「屋外」でも実用性は十分そうです。
筆者はダイソーで「非常用簡易ライト」を税込110円で購入。直径15×180mmの円筒形プラスチック製で吊り下げ用のフックと穴がついています。スティックの両端を両手で持って、親指を添えて、カチッという音のするところまで折り曲げると、中のガラス製アンプルが割れ、酸化液と蛍光液が混ざり化学変化が起き、発光する仕組み。「非常用簡易ライト」の場合、発光色はイエローで約10〜12時間発光が持続します。
酸化液と蛍光液のふたつの化学物質が化学変化を起こして光る「ルミカライト」は、ベトナム戦争などでも活躍。負傷兵を見分けるためのマーカーなどとしても使用されたといいます。「非常時」の「屋外」でも実用性は十分そうです。
筆者はダイソーで「非常用簡易ライト」を税込110円で購入。直径15×180mmの円筒形プラスチック製で吊り下げ用のフックと穴がついています。スティックの両端を両手で持って、親指を添えて、カチッという音のするところまで折り曲げると、中のガラス製アンプルが割れ、酸化液と蛍光液が混ざり化学変化が起き、発光する仕組み。「非常用簡易ライト」の場合、発光色はイエローで約10〜12時間発光が持続します。
円筒形のプラスチックの中に蛍光液と酸化液が入っており、折り曲げてガラスのアンプルを割って化学反応させて発光させる使い捨てタイプのライトです
アポロ計画のための「熱を伴わない安全な光」として開発されたルミカライトは、密閉されたプラスチックの筒が発熱を伴わない化学反応で発光します。そのため、完全防水で雨の中はもちろん、水中でも使用可能な明かりです。さらに火や電気を必要としないため、ガス漏れの心配のある場所でも使えるといいます。
単純な停電などでは、水中やガス漏れの可能性がある場所で明かりが必要になるシーンは想定しづらいですが、さまざまな災害のシーンなどを考えると、ろうそくや電池式のライトのほかに1本持っておくと安心でしょう。
また、「非常用簡易ライト」(税込110円)はきちんと保管すれば製造から6年間は使用できるそうなので、3種類目の明かりとして防災セットなどにぜひ入れておきたいところです。
単純な停電などでは、水中やガス漏れの可能性がある場所で明かりが必要になるシーンは想定しづらいですが、さまざまな災害のシーンなどを考えると、ろうそくや電池式のライトのほかに1本持っておくと安心でしょう。
また、「非常用簡易ライト」(税込110円)はきちんと保管すれば製造から6年間は使用できるそうなので、3種類目の明かりとして防災セットなどにぜひ入れておきたいところです。
「非常用簡易ライト」に表記された発光時間の10〜12時間は実用上の明るさを維持できる時間なので、時間を過ぎてもしばらくぼんやりとは光る傾向があります
「明かり」だけは絶対に確保しておきたい
北海道胆振東部地震の影響でブラックアウト(大規模停電)を体験した際、ほとんどの人が同じように「夜がびっくりするほど暗くて、星が恐ろしくきれいで驚いた」と言っていました。
都市の明かりの影響が少なく、星がきれいだといわれる北海道ですら、普段はやはり光害などの影響で、夜でもそれなりに明るいわけです。しかし、大規模停電が起きると、人生で初めて経験するレベルの真っ暗な夜がやってきます。
災害などに備えて用意しておかなくてはいけないものはたくさんあるでしょう。ですが、真っ暗で見えなくては何もできません。また、夜中の3時に地震が起き、3時半にブラックアウト、車中泊用に用意していた「明かり」はありましたが、太陽が昇り明るくなったときには、とても安心しました。
そんな災害や大規模停電などに備えてすべて購入しても300円程度なので、ひと晩分の「明かり」はいつも確実に確保しておくことを心からおすすめします。
都市の明かりの影響が少なく、星がきれいだといわれる北海道ですら、普段はやはり光害などの影響で、夜でもそれなりに明るいわけです。しかし、大規模停電が起きると、人生で初めて経験するレベルの真っ暗な夜がやってきます。
災害などに備えて用意しておかなくてはいけないものはたくさんあるでしょう。ですが、真っ暗で見えなくては何もできません。また、夜中の3時に地震が起き、3時半にブラックアウト、車中泊用に用意していた「明かり」はありましたが、太陽が昇り明るくなったときには、とても安心しました。
そんな災害や大規模停電などに備えてすべて購入しても300円程度なので、ひと晩分の「明かり」はいつも確実に確保しておくことを心からおすすめします。
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。