衝突事故時の管理者への自動送信や、盗難時の位置情報も得られる法人向け機器も
LINKDriveには上位サービスの「LINKDrive Air」も法人向けに用意されています。これは、OBD2コネクターに接続する機器から異なるもので、LTEによるモバイル通信機能を持ち、さらに加速度センサーや地磁気センサー、ジャイロセンサーを搭載し衝撃検知機能も備えているものです。
LTEによるモバイル通信機能を持つ「LINKDrive Air」
LINKDriveでは手持ちのスマートフォンとBluetooth接続してスマートフォンを経由してネットワークに接続して情報のやりとりをしていましたが、LINKDrive Airでは直接通信できるため、いつでもネットワーク側からクルマの状態を知ることができる点が最大の違いです。
また、認証やセキュリティのサービスを提供している会社でもあるGMOグローバルサインHDが責任を持ってサービスを提供。LINKDriveは国内初の電子証明書内蔵という点も特徴です。OBD2コネクターではクルマの内部にアクセスも可能になることから、これからはセキュリティ対策は不可欠です。
衝撃検知機能があれば、衝突事故にあった場合に自動的に管理者側に送信が可能になります。クルマのデータは瞬時に送られるため、事故の影響で通報操作ができなかったり、人間が慌てて正確な情報を伝えることができなかったりすることもありません。
また、位置情報を知るための機能も持っているため、クルマが盗難された場合にも、現在地を知ることが可能になります。
LINKDrive Airはさらに詳しい情報の収集も可能。OBD2コネクターを介してやりとりする情報は共通の仕様の情報のほかにメーカー固有のものもありますが、LINKDrive Airではメーカー固有のデータ形式にも対応。より、詳しい情報をクルマから得ることができます。
また、認証やセキュリティのサービスを提供している会社でもあるGMOグローバルサインHDが責任を持ってサービスを提供。LINKDriveは国内初の電子証明書内蔵という点も特徴です。OBD2コネクターではクルマの内部にアクセスも可能になることから、これからはセキュリティ対策は不可欠です。
衝撃検知機能があれば、衝突事故にあった場合に自動的に管理者側に送信が可能になります。クルマのデータは瞬時に送られるため、事故の影響で通報操作ができなかったり、人間が慌てて正確な情報を伝えることができなかったりすることもありません。
また、位置情報を知るための機能も持っているため、クルマが盗難された場合にも、現在地を知ることが可能になります。
LINKDrive Airはさらに詳しい情報の収集も可能。OBD2コネクターを介してやりとりする情報は共通の仕様の情報のほかにメーカー固有のものもありますが、LINKDrive Airではメーカー固有のデータ形式にも対応。より、詳しい情報をクルマから得ることができます。
「LINKDrive Air」のしくみ。衝突事故発生時に管理者に自動でデータを送ったり、盗難時に位置情報を調べることも可能になります
販売店や整備工場をクルマを見守るかかりつけ医に
LINKDriveを担当するGMOグローバルサイン・ホールディングス モビリティクラウド事業部の曹 時栄氏によれば、現在LINKDriveはクルマの販売時やガソリンスタンド、カー用品店などで販売しているとのこと。クルマの販売店では新たなクルマの見守りサービスとして提供し、画期的なサービスとして好評なのだといいます。
GMOグローバルサイン・ホールディングス モビリティクラウド事業部の曹 時栄氏
これまで販売店は、車検や定期点検時にしかクルマの状態を把握できず、顧客との関係が希薄になりがちだったと言います。LINKDriveから遠隔診断の際の送信先として指定してもらうことで、より多く、クルマの状態を確認する機会を持つことができるためです。
曹氏は「点検や車検、維持していくうえでの消耗品などを把握でき、状態を事前に把握することができれば、故障の手前で予知でき、大きな出費になる修理を手前で回避することも可能」とし、さらに「現代のクルマは自己診断機能が豊富に備わっていますが、自己診断をしたところでその情報を知らせる術がない、という矛盾も、通信で解決できる可能性がある」としています。
LINKDriveの利用者はさまざまな方が使うようになってきています。整備士にすべてお任せのタイプの人には「クルマのかかりつけ医に常につながっている」という安心感を提供し、積極的にクルマの状況を把握したいという意識のユーザーは、取得できるデータからクルマの状態をより深く知ることができるようになっています。
また、モバイル通信機能を持つ「LINKDrive Air」は、クルマの居場所や状態を外部から把握できることから企業の営業車など、クルマの情報を把握されても問題ない法人向けに提供していますが、「LINKDrive Air」はモバイル通信機能を持っていることからスマートフォン接続がなくても情報が活用できるため、法人向けにとどまらずサービスの発展が期待できそうです。
曹氏は「点検や車検、維持していくうえでの消耗品などを把握でき、状態を事前に把握することができれば、故障の手前で予知でき、大きな出費になる修理を手前で回避することも可能」とし、さらに「現代のクルマは自己診断機能が豊富に備わっていますが、自己診断をしたところでその情報を知らせる術がない、という矛盾も、通信で解決できる可能性がある」としています。
LINKDriveの利用者はさまざまな方が使うようになってきています。整備士にすべてお任せのタイプの人には「クルマのかかりつけ医に常につながっている」という安心感を提供し、積極的にクルマの状況を把握したいという意識のユーザーは、取得できるデータからクルマの状態をより深く知ることができるようになっています。
また、モバイル通信機能を持つ「LINKDrive Air」は、クルマの居場所や状態を外部から把握できることから企業の営業車など、クルマの情報を把握されても問題ない法人向けに提供していますが、「LINKDrive Air」はモバイル通信機能を持っていることからスマートフォン接続がなくても情報が活用できるため、法人向けにとどまらずサービスの発展が期待できそうです。
既存のクルマもコネクティッドカー化で快適に、今後の発展も期待
クルマの状態に合わせた無駄のないメンテナンスや、万一の際でも安心な遠隔診断や自動通報などを実現。加えて客観的なデータと照らし合わせた運転指導や、さまざまな情報の活用など、コネクティッドカーの世界はさらに広がりを見せています。
新車へコネクティッドカーの搭載が広がる一方で、LINKDriveのようにあとから搭載できるサービスも登場し、今後、ますますオンラインの安心感やメリットを活かしたサービスの登場も期待できます。クルマのオンライン化に興味がある方は、カーナビなどの通信だけではなく、クルマ自体のオンライン化にも注目してみてはいかがでしょうか。
新車へコネクティッドカーの搭載が広がる一方で、LINKDriveのようにあとから搭載できるサービスも登場し、今後、ますますオンラインの安心感やメリットを活かしたサービスの登場も期待できます。クルマのオンライン化に興味がある方は、カーナビなどの通信だけではなく、クルマ自体のオンライン化にも注目してみてはいかがでしょうか。
永島 和夫