Anthropicが提供する対話型AI「Claude」の「コネクタ」機能が、今年4月に入り大幅に拡充された。コネクタとは、外部アプリやサービスをClaudeに接続し、会話の中から直接操作できるようにする機能だ。
2025年7月の機能ローンチ以降、AnthropicはGoogle Driveなどの仕事用ツールを中心に対応サービスを増やしてきたが、現在はUber Eats、Instacart、Booking.com、TurboTaxなどの生活系アプリやAdobe、Blender、Autodesk Fusion、SketchUp、Resolume Arena/Wire、Affinity by Canvaなど、クリエイティブ系アプリもラインアップ。さらに対応アプリにはSpotifyや音楽制作者向けサンプルプラットフォームのSpliceといった音楽系アプリも含まれている。
現在、これらのコネクタは無料・Pro・Maxの全プランで利用可能だ(モバイルへのコネクタのインストールは現在ベータ提供)。
では、実際にコネクタを使ってどんなことができるのだろうか。自身も普段から趣味としてDTMで楽曲制作を行う筆者がSpotifyとSpliceのコネクタを使って、音楽制作に挑戦してみたのでその模様をレポートする。
2025年7月の機能ローンチ以降、AnthropicはGoogle Driveなどの仕事用ツールを中心に対応サービスを増やしてきたが、現在はUber Eats、Instacart、Booking.com、TurboTaxなどの生活系アプリやAdobe、Blender、Autodesk Fusion、SketchUp、Resolume Arena/Wire、Affinity by Canvaなど、クリエイティブ系アプリもラインアップ。さらに対応アプリにはSpotifyや音楽制作者向けサンプルプラットフォームのSpliceといった音楽系アプリも含まれている。
現在、これらのコネクタは無料・Pro・Maxの全プランで利用可能だ(モバイルへのコネクタのインストールは現在ベータ提供)。
では、実際にコネクタを使ってどんなことができるのだろうか。自身も普段から趣味としてDTMで楽曲制作を行う筆者がSpotifyとSpliceのコネクタを使って、音楽制作に挑戦してみたのでその模様をレポートする。
Spotifyコネクタで音楽制作の「お手本曲」を探す
最初に使ってみたのは、Spotifyコネクタだ。このコネクタを使うと、Spotifyアプリを開かなくても、Claudeとの会話の中で音楽周りの操作がほぼ完結する。例えば、これまでの再生履歴に基づいたおすすめ曲の提案、「雨の日の夜に合う静かな曲」といった言葉で気分を伝えることによるプレイリスト作成、さらにPCからスマホへといったデバイス間の再生切り替えなどが、チャット上から指示できる(Spotifyで有料プランを利用している場合)。
今回はこの機能を使って、音楽制作のリファレンス曲(制作する曲の方向性を決めるための基準曲・参考曲)を検索してみた。
Claudeに指示したのは、"90年代〜2000年代初頭のジャジーなデトロイトハウスにハマっているので、その当時のMoodymannの曲をSpotifyでリストアップして"。デトロイトハウスは、アメリカ・デトロイト発祥の電子ダンス音楽のひとつで、ソウルやジャズの香りを残した温かみのあるサウンドが特徴だ。Moodymannは、デトロイトハウスの代表的アーティストとして知られている。
Claudeは指示から間もなくリクエストに沿ったオリジナルのプレイリストを作成してくれた。プレイリストの一部は、わざわざSpotifyを起動することなくClaude上で直接視聴できる。続きを聴きたければSpotifyを開いて全曲を確認できる。曲を探して、聴いて、リストにまとめるという一連の作業が、Claudeとの会話の延長線上であっさり片づけられる。
今回はこの機能を使って、音楽制作のリファレンス曲(制作する曲の方向性を決めるための基準曲・参考曲)を検索してみた。
Claudeに指示したのは、"90年代〜2000年代初頭のジャジーなデトロイトハウスにハマっているので、その当時のMoodymannの曲をSpotifyでリストアップして"。デトロイトハウスは、アメリカ・デトロイト発祥の電子ダンス音楽のひとつで、ソウルやジャズの香りを残した温かみのあるサウンドが特徴だ。Moodymannは、デトロイトハウスの代表的アーティストとして知られている。
Claudeは指示から間もなくリクエストに沿ったオリジナルのプレイリストを作成してくれた。プレイリストの一部は、わざわざSpotifyを起動することなくClaude上で直接視聴できる。続きを聴きたければSpotifyを開いて全曲を確認できる。曲を探して、聴いて、リストにまとめるという一連の作業が、Claudeとの会話の延長線上であっさり片づけられる。
検索条件に基づいたプレイリスト。最初の5曲はClaude上で直接プレビューできた
サンプル(音源)検索の自由度が上がるSpliceコネクタ
リストの中で気に入ったのが「Shades of Jae」というピアノループとボイスサンプルを中心に構成されているジャジーなハウス曲。今回はこれをリファレンス曲に定め、Spliceコネクタを開いた。
このコネクタでは、プロンプトでサンプルを並行検索できる。従来のSpliceではできなかったことだ。サンプル検索はテキストでの指示だけでなく、自分のインスピレーション源となる動画や画像、URLをClaudeに読み込ませるかたちでも行える。また、見つけたサンプルは、クレジットを消費すれば、ダウンロードして直接Spliceライブラリに追加できる。
今回筆者は、MoodymannのWikipediaページのURLを貼り付けた上で、Claudeに「Moodymannのプロフィールを分析してください。その内容を基に彼のようなソウルフル/ジャジーなデトロイトハウスを作りたいです。候補となるサンプルをSpliceコネクタを使って提案してください」と指示。ClaudeはMoodymannのプロフィール分析を行い、特徴に合ったサンプルの並行検索を行い、条件に合ったサンプルをドラム、ピアノ/キーボード、ベースなど楽曲パートごとに提示してくれた。
しかもそれらの検索結果は、サンプル名/BPM/キー/秒数など、サンプルの解説とともに表示されるため、使いたいサンプルのアタリがつけやすい。
このコネクタでは、プロンプトでサンプルを並行検索できる。従来のSpliceではできなかったことだ。サンプル検索はテキストでの指示だけでなく、自分のインスピレーション源となる動画や画像、URLをClaudeに読み込ませるかたちでも行える。また、見つけたサンプルは、クレジットを消費すれば、ダウンロードして直接Spliceライブラリに追加できる。
今回筆者は、MoodymannのWikipediaページのURLを貼り付けた上で、Claudeに「Moodymannのプロフィールを分析してください。その内容を基に彼のようなソウルフル/ジャジーなデトロイトハウスを作りたいです。候補となるサンプルをSpliceコネクタを使って提案してください」と指示。ClaudeはMoodymannのプロフィール分析を行い、特徴に合ったサンプルの並行検索を行い、条件に合ったサンプルをドラム、ピアノ/キーボード、ベースなど楽曲パートごとに提示してくれた。
しかもそれらの検索結果は、サンプル名/BPM/キー/秒数など、サンプルの解説とともに表示されるため、使いたいサンプルのアタリがつけやすい。
条件を指定するとClaudeは、検索したサンプルを解説付きで表示する
次にClaudeが提案してきたサンプルを試聴し、その中から気に入ったものを音楽制作ソフト「Ableton Live」にインポート。これで楽曲を構成する各パートが用意できたので、楽曲のアレンジに進んだ。
筆者のようなプロではない音楽制作者がこういったサンプルベースの楽曲を制作する場合、音源が次々と頭に浮かぶような引き出しがあるわけでもないので、通常は複数のサンプルをひとつひとつ探していくが、これはかなり手間だ。しかし、今回はその作業をClaudeが担ってくれたことで、楽曲のアレンジを始めるまでの時間が普段と比べて、3時間程度短縮できた。
筆者のようなプロではない音楽制作者がこういったサンプルベースの楽曲を制作する場合、音源が次々と頭に浮かぶような引き出しがあるわけでもないので、通常は複数のサンプルをひとつひとつ探していくが、これはかなり手間だ。しかし、今回はその作業をClaudeが担ってくれたことで、楽曲のアレンジを始めるまでの時間が普段と比べて、3時間程度短縮できた。
Claudeが検索したサンプルを使い、Ableton Liveで楽曲のアレンジを作成

Jun Fukunaga
ライター・インタビュワー
音楽、映画を中心にフードや生活雑貨まで幅広く執筆する雑食性フリーランスライター・インタビュワー。最近はバーチャルライブ関連ネタ多め。DJと音楽制作も少々。














