Claudeで楽曲に必要なパートのMIDIデータを作成
ちなみにClaudeのMac/Windowsアプリでは、Anthropicのエージェント型AIシステム「Cowork」が利用できる。Pro/Maxプランの加入者であれば、Claudeに自分のPCを操作させてタスクを実行することも可能だ。筆者は今回、その機能にも着目し、ClaudeにAbleton Liveを操作させて、ドラムキットの作成やビートの打ち込みができるかどうかも試してみた。
しかしPC操作機能は現状リサーチプレビュー(実験的提供)ということもあって、結果は「できないことはないが、とても実用的とは言い難い」というレベル。精度は低く、何より「これなら自分でやった方が早い」と思うくらい、タスク完了までにかなりの時間がかかった。もし、Claudeから音楽制作ソフトをスムーズに操作できるようになれば、音楽制作のプロセスが大きく変わりそうだが、残念ながら現時点では、まだまだ使う側が満足できるクオリティでこうした操作は行えないようだ。
そこで今度は発想を変え、ドラムパターンの打ち込みMIDIデータの作成に挑戦。試しにSpliceサンプルで組んだドラムキットを別途作成し、その配置スクリーンショットを読み込ませた上で「ブレイク用の4小節ドラムロール」を作るように指示してみた。すると、こちらは比較的すぐに作成できた。時間にして1分かかるか、かからないくらいだろうか。その後、今回の楽曲では最終的に使用しなかったが、コード進行やベースラインのMIDIデータも作成できるか試してみた。そちらもドラムロール同様すぐに作成できた。
しかしPC操作機能は現状リサーチプレビュー(実験的提供)ということもあって、結果は「できないことはないが、とても実用的とは言い難い」というレベル。精度は低く、何より「これなら自分でやった方が早い」と思うくらい、タスク完了までにかなりの時間がかかった。もし、Claudeから音楽制作ソフトをスムーズに操作できるようになれば、音楽制作のプロセスが大きく変わりそうだが、残念ながら現時点では、まだまだ使う側が満足できるクオリティでこうした操作は行えないようだ。
そこで今度は発想を変え、ドラムパターンの打ち込みMIDIデータの作成に挑戦。試しにSpliceサンプルで組んだドラムキットを別途作成し、その配置スクリーンショットを読み込ませた上で「ブレイク用の4小節ドラムロール」を作るように指示してみた。すると、こちらは比較的すぐに作成できた。時間にして1分かかるか、かからないくらいだろうか。その後、今回の楽曲では最終的に使用しなかったが、コード進行やベースラインのMIDIデータも作成できるか試してみた。そちらもドラムロール同様すぐに作成できた。
Claudeが指示に基づいて作成したドラムロール付きの4小節のドラムパターンMIDI。これをもとに、実際に聴きながらパターンなどを修正していった
さらに作成したMIDIデータをもとに、特定の部分だけを指定した形へ変更することにも成功した。こうしてアレンジしていくことで、ベタ打ちのMIDIフレーズをグルーヴィーにしたり、曲のルートノートしか使ってないベースラインに動きを付けるなど、フレーズのバリエーションを簡単に増やすことができる。筆者のように、基本的なトラック制作はできるが、あまり複雑なことはできない中級者にこそ、このMIDIデータ作成機能は実用性が高い機能といえそうだ。
今回制作した曲
via www.youtube.com
Claudeで音楽制作のアイデアを広げる
音楽制作のプロセス全体でみると、現時点でClaudeでできることはまだまだ限られる。音そのものを思い通りに生成してくれるわけではないし、ミックスやマスタリングといった仕上げの工程を任せられるわけでもない。
それでも、これまでClaudeを制作のヒントを得るためにコード進行を提案してもらう程度にしか使っていなかった筆者にとって、今回の体験は明確に一歩進んだものだった。Spotify/Spliceといった外部サービスとの連携を組み合わせることで、リファレンス曲を探し、使えそうなサンプルを集めるところまで、一気通貫でClaudeに手伝ってもらえた。同じ「Claudeを音楽制作に使う」といっても、その幅が随分広がったと感じる。
もちろん、最終的に使うサンプルやフレーズは自分の耳で判断するしかない。ただ、その手前の地道な準備作業をClaudeが肩代わりしてくれることで、制作プロセスはぐっと効率的になった。
何より大きかったのは、自分独りでは思い浮かばなかったようなサンプルやフレーズに出合えたことだ。こうした自分の制作アイデアが拡張されていく点は、Claudeを使う大きなメリットだと感じる。今後、さらに音楽制作系のコネクタが追加され、充実していけば、Claudeは音楽クリエイターにとって、パートナーとしての価値がより高まっていくことになりそうだ。
それでも、これまでClaudeを制作のヒントを得るためにコード進行を提案してもらう程度にしか使っていなかった筆者にとって、今回の体験は明確に一歩進んだものだった。Spotify/Spliceといった外部サービスとの連携を組み合わせることで、リファレンス曲を探し、使えそうなサンプルを集めるところまで、一気通貫でClaudeに手伝ってもらえた。同じ「Claudeを音楽制作に使う」といっても、その幅が随分広がったと感じる。
もちろん、最終的に使うサンプルやフレーズは自分の耳で判断するしかない。ただ、その手前の地道な準備作業をClaudeが肩代わりしてくれることで、制作プロセスはぐっと効率的になった。
何より大きかったのは、自分独りでは思い浮かばなかったようなサンプルやフレーズに出合えたことだ。こうした自分の制作アイデアが拡張されていく点は、Claudeを使う大きなメリットだと感じる。今後、さらに音楽制作系のコネクタが追加され、充実していけば、Claudeは音楽クリエイターにとって、パートナーとしての価値がより高まっていくことになりそうだ。

Jun Fukunaga
ライター・インタビュワー
音楽、映画を中心にフードや生活雑貨まで幅広く執筆する雑食性フリーランスライター・インタビュワー。最近はバーチャルライブ関連ネタ多め。DJと音楽制作も少々。














