Google Pixelも使っているボクが、それでもiPhoneを使い続ける理由

坂倉 優介

AISpecialスマートフォン
筆者がスマートフォンを使い始めた頃は、iPhoneもAndroidも存在していませんでした。

最初に手にしたスマホは「Advanced W-ZERO3[es]」というWindows Mobile端末。スライド式の本体に携帯電話のテンキーとQWERTY配列の物理キーボード、スタイラスで操作するタッチパネル、フルブラウザを搭載し、当時の携帯電話とは一線を画すデバイスでした。

その後、日本で初めて発売されたAndroidスマホ「HT-03A」を手にし、しばらくはAndroidスマホを使い続けていました。PCの体験をコンパクトなボディに詰め込んだWindows Mobileに対して、AndroidはPCの体験を携帯電話に最適化していて、アプリの自由度やウィジェットを含むカスタマイズ性の高さに魅力を感じていたからです。

一方で、当時のAndroidは動作が不安定で、操作に遅延が起きることも多く、使いやすさの面でもiPhoneには及びませんでした。
転機となったのはiPhone 4の登場です。Androidの自由度は魅力的だったものの、直感的でスムーズな動作とOSの安定性、シンプルながら完成度の高いインターフェース。さらに、マルチタスクに対応したことも購入の決め手となる大きな要因になりました。

それ以来、iPhoneを使い続け、気がつけばMacBookやiPad、AirPods、HomePod、AirTagといったApple製品に囲まれるようになっています。

ただ、Androidを手放したわけではありません。現在もGoogle PixelとiPhoneを併用しています。併用しながらもiPhoneを手放せない最大の理由は、その「エコシステム」にあります。

デバイス間の境界をなくすエコシステム

Apple製品同士がスムーズに連携するのは、このエコシステムのおかげです。

例えば、デバイス間の画像と動画の転送には「AirDrop」を利用し、取材時には「Instant Hotspot」を使って、MacBook ProからiPhoneのインターネット共有(テザリング)をオンにできます。取材までの移動中に下調べでアクセスしたサイトは、MacBookのSafariでそのまま開くことができるため、デバイス間の境界を意識することなく作業できます。

自宅では、MacBook Proに外部ディスプレイを接続し、さらにiPadをセカンダリディスプレイとして活用して作業スペースを拡大しています。「ユニバーサルコントロール」を使えば、MacBook ProとiPadを1台のキーボードとマウスで操作可能。さらに、「iPhoneミラーリング」を利用すれば、iPhoneの画面をMacBook Proに出力し、キーボードとマウスで操作することもできます。
AndroidスマホとWindows PC、あるいはMacBookを連携させることもできますが、Apple同士の連携ほど完成度は高くありません。だからこそ、筆者はiPhoneを使い続けています。

エコシステムが強力だからこそ、抜け出せなくなることが最大のデメリットかもしれません。どれだけ優れたスマートフォンが登場しても、エコシステムの便利さを考えると、iPhoneを手放す選択肢はありません。

これほど優れたエコシステムを実現するには、スマートフォンだけでなくPCやタブレット、OSまで揃える必要があります。そのため、他社がAppleのエコシステムに対抗するのは難しく、これからも、そう簡単には変わることはないでしょう。

カメラへの信頼

iPhoneで最も信頼しているのはカメラです。

Androidでもカメラの優れた機種は多く存在しています。Google Pixelは、型落ちのイメージセンサーやシングルレンズでもきれいな背景ぼけを作り出すポートレートモードや、ノイズを抑え、明るく撮れる夜間モードをAIによっていち早く実現し、ミッドレンジモデルでもフラグシップ並みの写真が撮れます。

Samsungは大袈裟なHDR(明暗の幅を拡大する技術)と彩度によって、何を撮っても見た目とは異なる写真を作る傾向がありましたが、2025年2月に日本でも発売された「Galaxy S25 Ultra」では、自然な見た目に近づいています。また、高画素センサーと2つの望遠カメラを備えることで、6つの画角をワンタップで切り替えられるカメラシステムを搭載。カメラ専用機の光学式レンズのように、ナチュラルに被写体に近づくことができるシームレスなズームは、すべてのスマホカメラに必要と感じるほど優れています。

それでもiPhoneのカメラが信頼できるのは、プレビューと仕上がりの差が小さく、色補正とHDRの適用が適切だからです。筆者は「見た目に近い写真=良い写真」とは思いませんが、見た目に近い写真“も”撮れることは優れたカメラの条件だと思います。

例えば、iPhone 16 Pro/16 Pro Maxでは、新しい「フォトグラフスタイル」によって、事前に設定した自分好みの色合いをプレビューで確認しながら撮影できるだけでなく、後からフォトグラフスタイルの適用を無効にして、見た目に近い写真に戻すこともできます。
また、iPhoneのカメラアプリはシンプルで必要なものが揃っていて、1アプリ1デザインで完結している点も気に入っています。

例えば、RAW撮影は1枚の容量が大きいため、筆者はシーンに応じてオン/オフしますが、iPhoneはワンタップでその切り替えが可能。Galaxyでは別アプリが必要、Google PixelではRAWのオン/オフに3回のタップが必要です。

● 休日に出かけたり、旅行で写真を撮影するとき→RAWオン
● 取材でスライドを撮影するとき→RAWオフ
● 取材時のフォトセッション→RAWオン

Google Pixelでは、JPEGとRAWを同時に記録することも可能ですが、Googleフォトで開いたときにRAWとJPEGが1つの写真のように表示されるため、Adobe Lightroomなど他のアプリで編集していたら、RAWじゃなくて実はJPEGだったということもよくあります。

持ちやすいサイズ

スマートフォンのサイズも、iPhoneを使い続ける理由の1つです。

というのも、プレミアムなハイエンドスマホの多くはオーバーサイズだと筆者は感じるのです。Galaxy S25 UltraやGoogle Pixel 9 Pro XLは、筆者にとってはすべて大きく、重く感じます。GoogleはようやくコンパクトなPixel 9 Proをラインアップに加えましたが、AppleはiPhone 11シリーズから、小さめのハイエンドモデルを提供し続けています。
とはいえiPhoneでも、サイズや重さの調整は繰り返されてきました。

● iPhone 12 Pro:フラットエッジを採用。見た目は大きく変わったが持ち心地が悪化
● iPhone 13 Pro:重さが200gを超える
● iPhone 14 Pro:エッジを改良したことで、持ちやすさが大幅改善
● iPhone 15 Pro:チタニウムフレームを採用し、大幅に軽量化
● iPhone 16 Pro:画面サイズを拡大。再び重さが199gに

個人的に最も気に入っているのがiPhone 15 Proです。もし、200gを超えるiPhone 16 Proの購入を検討している人がいるなら、あえて15 Proをオススメしたいほど。軽量で価格も抑えられ、Apple Intelligenceにも対応しています。
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坂倉 優介

ブログメディア運営
スマートフォンやタブレット、アプリ、サービス、アクセサリを総合的に取り扱うブログメディア「携帯総合研究所」を運営。高校生時代に立ち上げて15年以上が経過しました。エンジニアの経験を活かして、大手キャリア4社の機種代金や月額料金を比較できる料金シミュレーターも開発しています。

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