GMOインターネットグループのGMOあおぞらネット銀行は、経理業務の大幅な効率化や新たなFinTechサービスの創出、顧客サービスへの金融機能の組み込み推進をサポートする「かんたん組込型金融サービス」で提供する「銀行API」の接続契約事業者の数が200社を突破したと発表しました。
銀行API接続契約事業者数の推移
銀行API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)とは、銀行と外部事業者との間を安全にデータ連携するための仕組みのこと。同社では銀行API公開にあたって4つのコンセプトを定め、顧客の口座残高や入出金明細などの情報を連携できる「参照系API」の公開を2019年1月に、口座の振り込みや振り替えといった資金移動取引ができる「更新系API」の公開を同年5月に行いました。
銀行API公開 4つのコンセプト
提供開始当初から、銀行APIの基本無償(スタンダードAPI)提供をはじめ、接続審査にかかる時間短縮、開発者からの問い合わせを直接受けることで開発スピード向上に貢献するなど、銀行APIを接続しやすい環境の整備を進めてきました。
2020年4月には、銀行API接続開発の障壁を下げる取り組みとして、国内銀行初となる本格的な銀行API実験環境を無償で常時開放する「sunabar -GMOあおぞらネット銀行API実験場-」(以下、「sunabar」)を開始しています。
◆GMOあおぞらネット銀行はなぜ「誰でも使えるAPI環境」を用意したのか
https://i4u.gmo/OiM7s
2021年2月には、この「sunabar」をパワーアップさせ、銀行APIの実験環境、エンジニアコミュニティのほか、システム開発支援や資金調達支援まで踏み込んで接続事業者さまを支援しています。
2021年8月には、銀行APIをはじめとした銀行パーツを活用したプロダクトを流通させ、日本の組み込み型金融の普及に資するエコシステム「ichibar 組込型金融マーケットプレイス」を開始するなど、銀行APIを通じて多くの法人顧客のビジネスの進化に貢献しています。
◆「テックファースト」「組込型金融」──GMOあおぞらネット銀が目指すバンキングの未来とは
https://i4u.gmo/3RLMV
2020年4月には、銀行API接続開発の障壁を下げる取り組みとして、国内銀行初となる本格的な銀行API実験環境を無償で常時開放する「sunabar -GMOあおぞらネット銀行API実験場-」(以下、「sunabar」)を開始しています。
◆GMOあおぞらネット銀行はなぜ「誰でも使えるAPI環境」を用意したのか
https://i4u.gmo/OiM7s
2021年2月には、この「sunabar」をパワーアップさせ、銀行APIの実験環境、エンジニアコミュニティのほか、システム開発支援や資金調達支援まで踏み込んで接続事業者さまを支援しています。
2021年8月には、銀行APIをはじめとした銀行パーツを活用したプロダクトを流通させ、日本の組み込み型金融の普及に資するエコシステム「ichibar 組込型金融マーケットプレイス」を開始するなど、銀行APIを通じて多くの法人顧客のビジネスの進化に貢献しています。
◆「テックファースト」「組込型金融」──GMOあおぞらネット銀が目指すバンキングの未来とは
https://i4u.gmo/3RLMV
銀行API契約事業者の約93%が「プライベートアクセス」を利用
GMOあおぞらネット銀行は、利用用途に応じて「パブリックアクセス」(主に電子決済等代行業者が利用する、第三者に代わって銀行口座へアクセスする方法)と「プライベートアクセス」(接続企業の自社における業務自動化・効率化のために、自社の口座だけにアクセスできる接続方法)の2つの銀行APIのアクセス(接続)方法を用意しています。中でも、接続企業の自社口座と銀行APIを連携させる「プライベートアクセス」を契約している事業者が186社と、全体の93%を占めているとのことです。
APIの利用者へアンケートを実施したところ、銀行APIに接続する理由のトップ3は以下の通りになっています
●銀行API接続理由トップ3
1位:経理業務を自動化し、大きなコストダウンにつなげたい
2位:FinTechサービスを提供する事業者が、サービス利用者(エンドユーザー)の利便性(CX)向上を目的に導入し、新たなビジネスチャンスとしたい
3位:銀行機能を組み込み新しいインターネットサービスを開始したい
このほか近年は、金融サービスが生活に溶け込んだ「組み込み型金融」への関心の高まりもあり、銀行APIをCX向上の目的で導入する事業者が増えてきていることから、同社の銀行APIに関する問い合わせや、セミナーへの参加者数も増加したことで、2022年1月17日に契約事業者数が200社を突破しました。
1位:経理業務を自動化し、大きなコストダウンにつなげたい
2位:FinTechサービスを提供する事業者が、サービス利用者(エンドユーザー)の利便性(CX)向上を目的に導入し、新たなビジネスチャンスとしたい
3位:銀行機能を組み込み新しいインターネットサービスを開始したい
このほか近年は、金融サービスが生活に溶け込んだ「組み込み型金融」への関心の高まりもあり、銀行APIをCX向上の目的で導入する事業者が増えてきていることから、同社の銀行APIに関する問い合わせや、セミナーへの参加者数も増加したことで、2022年1月17日に契約事業者数が200社を突破しました。
25種類の無償APIを含めて全32種類の銀行APIを提供
GMOあおぞらネット銀行が現在公開している銀行APIは、個人・法人口座の参照系・更新系合わせて25種類を無償提供しているほか、有償APIを含めると全32種類と多数を公開しています。参照系・更新系それぞれの、APIの機能や特徴を見ていきましょう。
●更新系API(Read/Write APIs)とは
預金者の口座の振込や振替といった、預金者の資金移動が含む取引などができるAPIです。
【主な機能】
・振込/振替の照会・実行
・総合振込の照会・実行 など
●参照系API(Read only APIs)とは
預金者の口座残高や入出金明細といった、預金者の口座情報を参照することができるAPIです。
【主な機能】
・口座情報の照会
・振込入金口座(バーチャル口座)の口座発行や入金明細の取得など
・銀行APIのラインアップ一覧
https://gmo-aozora.com/pfbank/api-cooperation/apilineup.html
GMOあおぞらネット銀行は「すべてはお客さまのために。No.1テクノロジーバンクを目指して」をコーポレートビジョンに掲げ、新しいネット銀行として2018年7月に誕生しました。顧客に寄り添った金融・決済サービスをスピード感をもって提供するため、システム開発を内製化しています。
オンラインでの口座開設申込や、申込から利用開始までのスピード、各種手数料の安さ、利便性の高い資金調達サービス、銀行APIの充実などを理由に、スモール&スタートアップ企業を中心に利用が急増していることを受け、中長期の戦略として「スモール&スタートアップ企業向け銀行No.1」「組込型金融サービスNo.1」「テックファーストな銀行No.1」の3つの大きな柱を掲げ、新たなシステムの開発やサービスの提供を目指しているとのことです。
●更新系API(Read/Write APIs)とは
預金者の口座の振込や振替といった、預金者の資金移動が含む取引などができるAPIです。
【主な機能】
・振込/振替の照会・実行
・総合振込の照会・実行 など
●参照系API(Read only APIs)とは
預金者の口座残高や入出金明細といった、預金者の口座情報を参照することができるAPIです。
【主な機能】
・口座情報の照会
・振込入金口座(バーチャル口座)の口座発行や入金明細の取得など
・銀行APIのラインアップ一覧
https://gmo-aozora.com/pfbank/api-cooperation/apilineup.html
GMOあおぞらネット銀行は「すべてはお客さまのために。No.1テクノロジーバンクを目指して」をコーポレートビジョンに掲げ、新しいネット銀行として2018年7月に誕生しました。顧客に寄り添った金融・決済サービスをスピード感をもって提供するため、システム開発を内製化しています。
オンラインでの口座開設申込や、申込から利用開始までのスピード、各種手数料の安さ、利便性の高い資金調達サービス、銀行APIの充実などを理由に、スモール&スタートアップ企業を中心に利用が急増していることを受け、中長期の戦略として「スモール&スタートアップ企業向け銀行No.1」「組込型金融サービスNo.1」「テックファーストな銀行No.1」の3つの大きな柱を掲げ、新たなシステムの開発やサービスの提供を目指しているとのことです。
安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。