群馬県大泉町が電子印鑑GMOサインを導入、北関東屈指の「ものづくりの街」の発展をサポート

2024.11.25

GMOグローバルサイン・ホールディングスは、自社が開発運営する電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」が群馬県大泉町に導入されたことを発表しました。今回の導入により、群馬県内における電子印鑑GMOサインの導入は5件目となりました。

大泉町は、2024年9月から電子印鑑GMOサインを全庁に展開し、やむを得ない理由で紙での締結が必要なものを除くすべての契約文書を電子契約で対応可能とする方針です。

GMOグローバルサインHDと大泉町は、庁内における契約業務の効率化や、地域事業者の経営支援、ペーパーレス化を通じた環境保護・SDGsへの貢献を推進していくとしています。

地域産業の活性化と雇用機会の拡大を図る上で電子印鑑GMOサインの導入を決定

群馬県東南部に位置する大泉町は、面積は県内最小ながら、活発な企業誘致策によって北関東屈指の「ものづくりの街」として成長を遂げてきました。

大泉町は、引き続き企業誘致を推進し、地域産業の活性化と雇用機会の拡大を図るほか、住民はもちろん、地域の事業者が受けるサービスの質向上を目指すとしています。同時に自治体においても既存業務の効率化を図り、リソース拡大を目指す方針です。そこで既に群馬県内の4自治体で導入実績があり、高い機能性、シンプルで分かりやすい操作性を持つ電子印鑑GMOサインの導入を決定しました。

電子印鑑GMOサインは、マニュアルなどを読み込まなくても直感的に操作できることから、契約相手方となる住民もスムーズに利用できます。地域事業者にとっては、印紙代が不要になるほか、契約書の受け取りや持ち込みが不要になるなど、事務処理時間の短縮による業務コスト削減が期待されます。また日本語を含む8カ国語に対応しているため、外国人が人口の約20.66％を占めている大泉町でも、使用言語に縛られず契約を締結可能です。

契約締結後の文書はクラウド上で管理されるため検索が簡単で、必要な情報をすぐに見つけられるうえ、紙文書のように保管スペースを必要としません。契約書の作成から管理までを電子化することで、自治体の契約業務が効率化されます。

契約の締結から管理までをワンストップで行える「電子印鑑GMOサイン」

電子印鑑GMOサインは、契約の締結から管理までをワンストップで行えるクラウド型の電子契約サービスです。印紙税や郵送費の削減、契約締結にかかる手間の軽減や時間の大幅な短縮により、業務の効率化を実現できます。

署名タイプは、一般的な「メールアドレス等により認証を行う立会人型（契約印タイプ）」と、「電子認証局による厳格な本人認証を行う当事者型（実印タイプ）」に加え、ハイブリッド契約（送信元は当事者型・相手方は立会人型）にも対応できます。契約内容に応じて署名タイプを使い分けることで、利便性と安全性のバランスを取りやすいことが特長です。

電子契約と紙の契約のフローの違い

情報セキュリティマネジメントシステム（ISMS）の国際規格である「ISO/IEC 27001」、クラウドサービスセキュリティ「ISO/IEC27017」を取得しています。また、米国公認会計士協会（AICPA）によるサイバーセキュリティフレームワークの国際認証「SOC2 type2」の取得、日本政府の定めるセキュリティ基準を満たす「ISMAP」への登録を果たすなど、国内外の外部機関からも安全性の高さを評価されています。

GMOグローバルサインHDは、電子印鑑GMOサインの導入効果を最大限に発揮できるように、自治体に向けた運用サポートを積極的に提供しています。群馬県内の先行導入自治体では、庁内向けの説明会や勉強会を実施し、顧客向けの資料作成なども行うことでスムーズな導入を支援しました。

大泉町においても、すべての自治体職員が納得してサービスを利用し、課同士の業務連携が最適化されるよう、包括的・持続的なサポートを提供していくとのことです。

自治体は電子契約サービスを導入することで、紙の契約書の作成・送付・保管といった手間が省けるだけでなく、企業との契約締結までの時間を大幅に短縮できるため、企業側の意思決定を早め、企業の誘致をスムーズに進めることができます。

企業誘致の促進は地域経済の活性化につながり、税収増や雇用創出にも貢献します。また、新規に誘致された企業で地域住民が働く機会が増え、地域経済の活性化による間接的な雇用創出にもつながります。

もちろん、ペーパーレス化による環境への貢献、行政の効率化やコスト削減によって住民サービス向上につなげられるといった側面からも、電子契約サービスの導入を検討する価値は高いといえるでしょう。

安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。