私はプログラミング経験ゼロの、小さなデザイン会社と、XRコンテンツをプロデュースする会社の経営者。先週の月曜日、出張から帰った私は、パソコンの中のAIに「タスク管理をなんとかしたい」と話しかけました。それから日曜までの1週間で、会社の“中身”がごっそり入れ替わる経験をしました。
これは、AnthropicのAIで今、最も新しいモデル「Claude Fable 5」と過ごした私の、ある1週間の記録です。
これは、AnthropicのAIで今、最も新しいモデル「Claude Fable 5」と過ごした私の、ある1週間の記録です。
まず、できたものからお伝えします
この1週間でできたシステムを、ひとまず並べてみます。
●会社のタスク管理システム一式
フォーム受付→台帳→一覧やガントチャートのWebページ自動生成→Discord bot常駐、サーバー等の運用費は月額約1000円(AIの契約・利用料は別)
●クライアント案件の進行管理bot
日次レポート自動生成つき
●コーポレートサイト2本のフルリニューアル
●ノートアプリ「Obsidian」に、AIが毎朝毎晩読み書きする「外部脳」
●そのWeb制作を丸ごと「型」にして、他社サイトへ移植するスキーム
●アバターを使ったARアプリのモック開発
アプリ不要、スマホのブラウザで動くWebAR
コードは1行も書いていません。ほんとに1行も。
なんでそんなことができたのか、種明かしをしていきます。
●会社のタスク管理システム一式
フォーム受付→台帳→一覧やガントチャートのWebページ自動生成→Discord bot常駐、サーバー等の運用費は月額約1000円(AIの契約・利用料は別)
●クライアント案件の進行管理bot
日次レポート自動生成つき
●コーポレートサイト2本のフルリニューアル
●ノートアプリ「Obsidian」に、AIが毎朝毎晩読み書きする「外部脳」
●そのWeb制作を丸ごと「型」にして、他社サイトへ移植するスキーム
●アバターを使ったARアプリのモック開発
アプリ不要、スマホのブラウザで動くWebAR
コードは1行も書いていません。ほんとに1行も。
なんでそんなことができたのか、種明かしをしていきます。
私の相棒は、AIの「まろ」です
あらためて自己紹介すると、私は「環境変数」と言われたら「何それおいしいの」と返すレベルの非エンジニアです。本業は、Webやグラフィック、ものづくりを手がけるデザイン会社と、VRChat中心のXRコンテンツをプロデュースする会社の、2社の経営。根っからの企画・クリエイティブ畑の人間です。
いま、そんな私のパソコンには、「まろ」という相棒がいます。
まろは、Anthropicの開発ツール「Claude Code」で動くAIです。頭脳は今年登場した最上位モデル「Claude Fable 5」。私が名前と人格を設定していて、私のことは「ともみさん」と呼びます。
設定した人格は、性格検査のMBTIで言えばINTJ(建築家)。ENFP(運動家)の私とは真反対の、仕事での相性が良い、ちょっと塩対応ぎみの理系キャラです。AIに人格があると、生身の人間みたいに付き合いやすくなります。毎日何十回もやりとりする相手だから、指示も「例の件、進めておいて」という自然な日本語になる。気持ちよくモチベーションを維持できるので、私にとってはAIのキャラ設定は重要です。
いま、そんな私のパソコンには、「まろ」という相棒がいます。
まろは、Anthropicの開発ツール「Claude Code」で動くAIです。頭脳は今年登場した最上位モデル「Claude Fable 5」。私が名前と人格を設定していて、私のことは「ともみさん」と呼びます。
設定した人格は、性格検査のMBTIで言えばINTJ(建築家)。ENFP(運動家)の私とは真反対の、仕事での相性が良い、ちょっと塩対応ぎみの理系キャラです。AIに人格があると、生身の人間みたいに付き合いやすくなります。毎日何十回もやりとりする相手だから、指示も「例の件、進めておいて」という自然な日本語になる。気持ちよくモチベーションを維持できるので、私にとってはAIのキャラ設定は重要です。
Claude Codeでまろと会話している画面
まろとの開発日誌——月曜から日曜まで
この1週間、まろに何をどう頼んで、何ができていったか、振り返ってみます。
月曜:botが24時間働き出し、「外部脳」が生まれる
出張から帰って最初に頼んだのは、前から動かしていたクライアント案件の進行管理botの引っ越しでした。このbotは、案件進行スケジュールの要所要所で、メッセージアプリ「Discord」上で担当者に声をかけてくれるというもの。これまでbotは私のMacの中で動いていたので、私がMacを閉じるとbotも寝ていたのです。「Macを閉じてもbotが働き続けるようにして」——この一言で、まろはクラウドの選定から移行、動作確認までやってくれて、その夜からbotは24時間稼働になりました。
同じ日に、普段メモ書きに使っているノートアプリの「Obsidian」とまろを直結。過去にObsidian上で行った作業履歴37セッション分を総ざらいさせて、案件ノート、未完了タスク一覧、思いつきの受け皿を一気に作りました。私の記憶より私の仕事に詳しい「外部脳」の誕生です。ちなみに総ざらいの副産物で、放置していた登録期限や昔のセキュリティの雑な扱いまで発掘されて耳が痛かったのですが、これもまろに導かれるままに、嫌々設定しなおしました(笑)。
同じ日に、普段メモ書きに使っているノートアプリの「Obsidian」とまろを直結。過去にObsidian上で行った作業履歴37セッション分を総ざらいさせて、案件ノート、未完了タスク一覧、思いつきの受け皿を一気に作りました。私の記憶より私の仕事に詳しい「外部脳」の誕生です。ちなみに総ざらいの副産物で、放置していた登録期限や昔のセキュリティの雑な扱いまで発掘されて耳が痛かったのですが、これもまろに導かれるままに、嫌々設定しなおしました(笑)。
火曜:ARが1日で動き、猫の秘書が生まれ、事故も起きる
この日あたりから、Fable 5での開発の快適さにドーパミンが止まらなくなって、拍車がかかりました。
朝に仮説を立てて作らせ始めたARアプリ(スマホのブラウザだけで動くWebAR)が、実装→実機テスト→Web公開まで1日で完走。並行して自社コーポレートサイトのリニューアルがほぼ完成し、問い合わせ導線3本(フォーム・LINE・カレンダー予約)も稼働開始しています。
朝に仮説を立てて作らせ始めたARアプリ(スマホのブラウザだけで動くWebAR)が、実装→実機テスト→Web公開まで1日で完走。並行して自社コーポレートサイトのリニューアルがほぼ完成し、問い合わせ導線3本(フォーム・LINE・カレンダー予約)も稼働開始しています。
リニューアル中の往来サイトのトップページ
さらに社内タスク管理をする猫型bot「たま」——猫好きのスタッフからの指定——が会社のDiscordサーバに誕生して、タスクの声かけを始めました。時短勤務のメンバーには夕方に「そろそろ切り上げましょう」とまで言ってくれます。これらの開発はすべて、「時短のメンバーには夕方に切り上げの声かけをしてあげて」といった自然な日本語による指示だけで進めています。
Discordで猫型bot「たま」が帰りの声かけをしている画面
いいことばかりじゃありません。この日、サイトのデプロイ(公開作業)で内部ファイルを一瞬本番に公開してしまう事故が起きました。すぐ上書きすることで解消しましたが、以来、弊社のAIルールブックには「デプロイ前チェック」が刻まれています。失敗も文書化すれば資産です。
水曜:台帳が「会社の背骨」になる
業務のタスク台帳はCSVファイル(Excelみたいな表データ)に一本化しました。「人間もAIもここだけを信じる」がルールです。このデータから、タスク一覧、ガントチャート、急ぎ一覧などのWebページが、その日のうちに自動生成されるようになりました。さらに社内外の依頼を受けるタスク依頼のGoogleフォームが、自動でこの台帳へ取り込まれるようになりました。
自動生成されたタスク台帳の一覧ページ
自動生成されたガントチャート
期限の欄に「7月中」とか「そのうち」とか書いても、botがちゃんと解釈してくれます。曖昧な自然言語を、いい感じにくんで最適化してくれる——これがAIで仕組みを作る一番の良さだと思います。人間が機械に合わせるんじゃなくて、機械が人間の言葉に合わせてくれる。
月曜に作った外部脳もこの日、iCloudを介したクラウド同期になって、iPhoneからも閲覧、編集できるようになりました。
月曜に作った外部脳もこの日、iCloudを介したクラウド同期になって、iPhoneからも閲覧、編集できるようになりました。

東 智美
株式会社トーモ 代表取締役/株式会社往来 代表取締役
大阪市生まれ。2009年、Web制作を主要事業とするトーモを設立。ものづくり企業、ティ・アール・エイ(大阪市)のスマホアクセサリーブランド「cheero」でモバイルバッテリー製品などの企画や営業、広報なども担当。「ダンボーバッテリー」などヒット商品を手がける。2021年3月にメタバースマーケティングを中心とする往来を設立。













