ECサイト構築SaaS「MakeShop byGMO」2022年上半期の流通額が過去最高の1484億円に到達！

2022.9.26

GMOインターネットグループのGMOメイクショップが提供するECサイト構築SaaS「MakeShop byGMO」は、サービスを利用する全ネットショップの2022年上半期（1月～6月）の流通額がEC市場全体の成長を上回る前年同期比13.6％増の1484億円となり、半期の流通額として過去最高を更新したと発表しました。

「MakeShop byGMO」のWebサイト

新型コロナウイルス感染症拡大に伴う“巣ごもり消費”の増加で、2020年には大幅にEC市場の規模が拡大しました。その後2021年は伸び率が鈍化し、物販系分野のBtoC EC市場規模は13兆2865億円で前年比8.61％増になっています（経済産業省商務情報政策局情報経済課「令和3年度電子商取引に関する報告書」より）。コロナ特需に期待を寄せてECに新規参入する動きも活発化したものの、コロナ禍の長期化に伴って特需も落ち着きを見せている状況です。

物販系分野の BtoC-EC 市場規模及び EC 化率の経年推移（経済産業省商務情報政策局情報経済課「令和3年度電子商取引に関する報告書」より）

また、持続化給付金の受付が終了するなど、コロナ禍で影響を受けた事業者の資金繰りを支援する公的制度も縮小傾向にあり、「EC化により販路拡大を行うにも運営資金が調達できない」「ECサイトを開設したもののリソースやノウハウ不足から思うように売上が獲得できず事業を継続できない」という課題に直面する事業者の声も耳にします。

そのような中でMakeShopはECの構築はもちろんのこと、資金繰りの支援や運営ノウハウの提供、越境EC化（海外販売対応）による販路拡大など、ECの売上を獲得しやすい環境を整えるサービスを拡充。その結果、流通額は市場の成長を大きく上回る成長率を記録してきました。2021年の年間流通額は前年比17％増の2749億円で10年連続業界第1位（2022年3月時点、自社調べ）を獲得。2022年上半期も前年同期比13.6％増の1484億円に成長したとのことです。

MakeShopを利用する全ネットショップにおいて、2022年上半期の流通額は、前年同期比13.6％増の1484億円に成長

資金繰り支援や海外販売機能などで利用ショップをサポート

新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年以降は、巣ごもり需要を取り込むためEC化を目指す動きが広がりました。近年ではMakeShopをはじめとするSaaS型のECサイト構築サービスが増加したこともあり、ECサイトを簡単に開設できる環境が整っています。しかし、ECサイトは開設することがゴールではなく、継続するためには売上を獲得することが何よりも重要となります。

そのため、GMOメイクショップでは、利用ショップの売上の総和である流通額を最重要指標ととらえ、売上獲得に必要なノウハウ・機能の提供や、集客・販促施策を実施するための資金繰りのサポートなどを行っています。

「即日売上入金サービス」で資金繰りを支援

ECサイトの売上金は通常、決済代行会社を通しているため、注文の翌月や翌々月末に入金されます。入金まで時間がかかることで、「新商品の仕入れ費用が足りない」「広告費が捻出できない」など、売上獲得に向けた施策に取り組めないという課題を抱えている事業者も多くいます。

GMOメイクショップは、事後入金によりさらなる売上向上に苦慮する事業者に向けて、2020年12月にECサイトの資金繰りやキャッシュフローの改善を支援する「即日売上入金サービス」の提供を開始しました。限られた資金で運営している小規模法人や個人事業主、コロナ禍により影響を受けた事業者など、提供開始から多くの店舗に活用され、累計申請金額は8億円に到達しました。

「海外販売機能」で販路の拡大を支援

また新型コロナウイルス感染拡大防止のための入国制限の影響により、インバウント消費が大幅に減少しました。そこで2022年4月には、越境EC化による海外需要獲得を支援するため、MakeShopで「海外販売機能」の提供を開始しました。

昨今の円安傾向により海外市場へ期待を寄せるEC事業者も多いようで、「海外販売機能」は4月の提供開始から毎月約100店舗のペースで導入店舗数が増加し、9月9日時点で630店舗に導入されています。また、GMOメイクショップが主催した越境EC関連のウェビナーにも150名の参加申し込みがあったとのことです。

「即日売上入金サービス」の累計申請額は8億円、「海外販売機能」の導入店舗数は630店舗に達した

利用者の声を紹介しましょう。磯丸水産は、コロナ禍で飲食業界が打撃を受ける中、EC参入による販路拡大を目指し2021年5月に公式ECサイト「磯丸水産お届けグルメショップ」を開設し、以降売上は好調に推移しているとのことです。

磯丸水産の公式ECサイト「磯丸水産お届けグルメショップ」

「開設にあたり、コスト面、使い勝手、細やかなサポートが決め手となりMakeShopを導入しました。ページ作成が想像よりも簡単で、外部の販促サービスとの連携が容易な点など、売上獲得に向けた施策に取り組みやすいと考えています。今後も実店舗と並行してECにも力を入れていきたいです」（磯丸水産担当者）

コロナ禍における渡航制限が一部緩和されて出張や旅行がしやすくなったものの、まだ大幅なインバウンド消費増が見込めるほどの状況にはありません。また、コロナ禍で初めてECサイトを利用したという人も増えており、ECサイトの需要は今後ますます高まっていくことでしょう。これからECサイトを構築したい、もしくは今後ECサイトの販売拡大に向けて越境ECをスタートしたいというショップの担当者は、MakeShopのサービス導入を検討してみてはいかがでしょうか。

安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。