技術革新の衰えることのないスピードはもちろん、新型コロナの流行など予想もしていなかったことで世界が一変してしまう現在、これまで以上に最先端の情報のキャッチアップは働く人にとって重要になっている。
GMOメディアはAIについて学ぶ「AI For Everyone」を全従業員向けの研修に導入した。数あるAI研修の中で「AI For Everyone」を選んだ理由、これからの企業研修のあり方について、代表取締役社長の森 輝幸氏に話を聞いた。
AIの時代が来るのはずいぶん前から確実視されていた。森氏は10年前から技術者だけでなく、誰もがAIを学ぶことの必要性を感じていたという。今回のAI For Everyoneの導入に至ったのは、日本のAI研究の第一人者である東京大学の松尾豊教授との出会いがきっかけだ。
「知人の紹介で松尾豊教授とお会いし、その後、Web工学研究室のビジネスプランコンテストの審査員を務めるなど、親しくお付き合いをさせてもらうようになりました。いろいろな会社からAI学習サービスが出てきていますが、松尾さんがやっているなら、これがデファクトスタンダードになると思い、取り入れることにしました」(森氏)
GMOメディアはAIについて学ぶ「AI For Everyone」を全従業員向けの研修に導入した。数あるAI研修の中で「AI For Everyone」を選んだ理由、これからの企業研修のあり方について、代表取締役社長の森 輝幸氏に話を聞いた。
AIの時代が来るのはずいぶん前から確実視されていた。森氏は10年前から技術者だけでなく、誰もがAIを学ぶことの必要性を感じていたという。今回のAI For Everyoneの導入に至ったのは、日本のAI研究の第一人者である東京大学の松尾豊教授との出会いがきっかけだ。
「知人の紹介で松尾豊教授とお会いし、その後、Web工学研究室のビジネスプランコンテストの審査員を務めるなど、親しくお付き合いをさせてもらうようになりました。いろいろな会社からAI学習サービスが出てきていますが、松尾さんがやっているなら、これがデファクトスタンダードになると思い、取り入れることにしました」(森氏)
GMOメディア代表取締役社長の森 輝幸氏
約5時間のビデオ講座で学べる基礎知識、AIの理解度で競争力に差が出る
日本ディープラーニング協会が提供するAI For Everyone(すべての人のためのAIリテラシー講座)。個人が無料で受講することもできる
松尾教授は2017年に「日本ディープラーニング協会(以下、JDLA)」を設立。日本ディープラーニング協会は、日本のAI人材の育成と社会受容性の向上を目的としたものだ。
森氏は幕張で開催された設立記念シンポジウムにも参加し、GMOメディアの研修に取り入れることを検討したが、当時の検定資格は「G検定(ジェネラリスト検定)」「E資格(エンジニア資格)」の2つ。G検定はディープラーニングを事業活用する人向け、E資格はディープラーニングの開発・実装に関わる人向けの試験だ。
試しに、第1回のG検定を同社エンジニアの今井裕史氏が受験したが、一般向けとしては少し高度な内容だったそう。
「今井からのフィードバックを受けて、これを全パートナーに受けさせるのは酷だな、と当時はそのまま保留にしていました。しかし協会側としても、今までのG検定ではレベルが高すぎて、このままでは裾野が広がらない、と危惧していたのかもしれませんね。その後、新しく開講したAI For Everyoneはずいぶんハードルを下げてとっつきやすくなっていたので、ぜひうちの会社に導入したいなと、開講後直後の5月に僕が自分で受けてみました」(森氏)
AI For Everyoneは、スタンフォード大学が創設した無料のオンライン講座プラットフォームCoursera(コーセラ)の人気コースのひとつで、約5時間のビデオ講座でAIとディープラーニングの基礎知識やリテラシーを動画で学べる内容となっている。
JDLAが制作した特別日本語版には、東京大学の松尾豊教授による日本向けコンテンツも追加されている。同講座は、無料聴講コースも用意されているが、GMOメディアで導入した有料のCoursera修了証付きコースでは、最後に習熟度について確認テストがあり、合格すると修了証が発行される。
ちなみにG検定も受験した今井氏によれば、「G検定に合格するには、少なくとも専門書を数冊読み込み、1カ月弱の勉強期間が必要です。AI For Everyoneなら、ビデオ講座をひと通り見れば、最後の確認テストにほぼ合格できます」とのこと。こうして、全社員向け研修としてAI For Everyoneの導入が決まった。
森氏は幕張で開催された設立記念シンポジウムにも参加し、GMOメディアの研修に取り入れることを検討したが、当時の検定資格は「G検定(ジェネラリスト検定)」「E資格(エンジニア資格)」の2つ。G検定はディープラーニングを事業活用する人向け、E資格はディープラーニングの開発・実装に関わる人向けの試験だ。
試しに、第1回のG検定を同社エンジニアの今井裕史氏が受験したが、一般向けとしては少し高度な内容だったそう。
「今井からのフィードバックを受けて、これを全パートナーに受けさせるのは酷だな、と当時はそのまま保留にしていました。しかし協会側としても、今までのG検定ではレベルが高すぎて、このままでは裾野が広がらない、と危惧していたのかもしれませんね。その後、新しく開講したAI For Everyoneはずいぶんハードルを下げてとっつきやすくなっていたので、ぜひうちの会社に導入したいなと、開講後直後の5月に僕が自分で受けてみました」(森氏)
AI For Everyoneは、スタンフォード大学が創設した無料のオンライン講座プラットフォームCoursera(コーセラ)の人気コースのひとつで、約5時間のビデオ講座でAIとディープラーニングの基礎知識やリテラシーを動画で学べる内容となっている。
JDLAが制作した特別日本語版には、東京大学の松尾豊教授による日本向けコンテンツも追加されている。同講座は、無料聴講コースも用意されているが、GMOメディアで導入した有料のCoursera修了証付きコースでは、最後に習熟度について確認テストがあり、合格すると修了証が発行される。
ちなみにG検定も受験した今井氏によれば、「G検定に合格するには、少なくとも専門書を数冊読み込み、1カ月弱の勉強期間が必要です。AI For Everyoneなら、ビデオ講座をひと通り見れば、最後の確認テストにほぼ合格できます」とのこと。こうして、全社員向け研修としてAI For Everyoneの導入が決まった。
講座は動画を使って行われるため場所と時間を気にせず受講可能。日本語字幕も用意されている
松下 典子