現実世界のインフラが登場!『シュガー・ラッシュ:オンライン』
シュガー・ラッシュ:オンライン (吹替版)
via www.youtube.com
2012年に公開された『シュガー・ラッシュ』はアーケードゲームの世界で、ゲームのキャラクターが冒険の旅に出るアドベンチャー映画です。
「トイ・ストーリーシリーズのように、夜中のゲームセンターでゲームのキャラクターたちが夜な夜な交流してたら……?」というゲーム好きの琴線に触れる設定と、実際のゲームのキャラクターがカメオ出演していたことなど、さまざまな面で好評を博した作品でした。
その続編として、舞台をアーケードゲームの世界からインターネット空間に移し、2018年に公開されたのが『シュガー・ラッシュ:オンライン』です。
注目ポイントはFacebookやEbayなどの、現実のネットサービスが登場している点です。これにより我々の現実に即したサイバー空間が示され、現実、そして未来のメタバースの像がより具体的に想像できる作品になっています。
本作で注目すべき点は、サイバー空間の中でさまざまなネットサービスやゲームなどが視覚化され、登場キャラたちがそれらを相互かつシームレスに利用している部分です。
本作に登場するFacebookなどのネットサービスもメタバースの1つであり、ゲームも同じくメタバースの1つです。それらを1つのアバター、アイデンティティで行き来することのメリットやイメージが、本作では提示されています。
そろそろ、なぜ「時代はメタバース」と今叫ばれているのか、そして世間がメタバースに期待することが、ぼんやりと見えてきたのではないでしょうか。
「トイ・ストーリーシリーズのように、夜中のゲームセンターでゲームのキャラクターたちが夜な夜な交流してたら……?」というゲーム好きの琴線に触れる設定と、実際のゲームのキャラクターがカメオ出演していたことなど、さまざまな面で好評を博した作品でした。
その続編として、舞台をアーケードゲームの世界からインターネット空間に移し、2018年に公開されたのが『シュガー・ラッシュ:オンライン』です。
注目ポイントはFacebookやEbayなどの、現実のネットサービスが登場している点です。これにより我々の現実に即したサイバー空間が示され、現実、そして未来のメタバースの像がより具体的に想像できる作品になっています。
本作で注目すべき点は、サイバー空間の中でさまざまなネットサービスやゲームなどが視覚化され、登場キャラたちがそれらを相互かつシームレスに利用している部分です。
本作に登場するFacebookなどのネットサービスもメタバースの1つであり、ゲームも同じくメタバースの1つです。それらを1つのアバター、アイデンティティで行き来することのメリットやイメージが、本作では提示されています。
そろそろ、なぜ「時代はメタバース」と今叫ばれているのか、そして世間がメタバースに期待することが、ぼんやりと見えてきたのではないでしょうか。
来たるべきメタバース『レディ・プレイヤー1』
VRやメタバースについて語られる際に、欠かせない例として挙げられるのが本作『レディ・プレイヤー1』(2018年公開)。巨匠スピルバーグによって描かれたメタバースの世界です。
現実世界が荒廃し、ディストピアのようになってしまったため、多くの人々がVRの世界に逃避している世界。そこで一番の人気を誇るVRサービスの「オアシス」。そこにサービスの創始者が隠した“イースターエッグ”(ソフトウェアなどの製作者が施すちょっとした隠し要素)をめぐる物語です。
たくさんのネタが仕込まれている本作は、一度視聴しただけで満足してしまうのは非常にもったいない作品です。まだ未見の方は、ガンダムやメカゴジラなどの慣れ親しんだキャラクターが登場するシーンで純粋に楽しんでから、2回目以降にこの世界の設定を観察して臨むのを推奨します。
例えば、「メタバース上のアバターとリアルの人が同じとは限らない。男性型のアバターを使っていても中身は女性だった」というような設定は、VRをすでに楽しんでいる人にとっては当たり前の概念です。
他には「メタバース内における労働などの行動で、金銭的価値があるものを得ることができ、それがリアルにも影響する価値にもなるエコシステムを備えている」といった、オアシスの世界の仕組みに想いをはせてみると、メタバース内での経済やビジネスなどが想像できるのではないでしょうか。
ディストピア感があるばかりが、メタバース作品ではないと思いますが、意外とリアルな未来を描いているのではないかと思わされる作品です。
この作品に興味を持った人はぜひアニメーション作品の『ソードアート・オンライン』シリーズもご覧ください。
現実世界が荒廃し、ディストピアのようになってしまったため、多くの人々がVRの世界に逃避している世界。そこで一番の人気を誇るVRサービスの「オアシス」。そこにサービスの創始者が隠した“イースターエッグ”(ソフトウェアなどの製作者が施すちょっとした隠し要素)をめぐる物語です。
たくさんのネタが仕込まれている本作は、一度視聴しただけで満足してしまうのは非常にもったいない作品です。まだ未見の方は、ガンダムやメカゴジラなどの慣れ親しんだキャラクターが登場するシーンで純粋に楽しんでから、2回目以降にこの世界の設定を観察して臨むのを推奨します。
例えば、「メタバース上のアバターとリアルの人が同じとは限らない。男性型のアバターを使っていても中身は女性だった」というような設定は、VRをすでに楽しんでいる人にとっては当たり前の概念です。
他には「メタバース内における労働などの行動で、金銭的価値があるものを得ることができ、それがリアルにも影響する価値にもなるエコシステムを備えている」といった、オアシスの世界の仕組みに想いをはせてみると、メタバース内での経済やビジネスなどが想像できるのではないでしょうか。
ディストピア感があるばかりが、メタバース作品ではないと思いますが、意外とリアルな未来を描いているのではないかと思わされる作品です。
この作品に興味を持った人はぜひアニメーション作品の『ソードアート・オンライン』シリーズもご覧ください。
宮本 夏樹