住所も電話番号も知らない「仲良し」が増えた
「TwitterやFacebookだけでの付き合いだけど、仲の良い大切な人」っていませんか? というか、オンライン上の友達に限らず、仕事仲間や友達の「郵便番号から番地までのガチ住所」って知っていますか? スマホを使うようになったぐらいのタイミングから、私はコミュニケーションの取り方やプライベートの線引きが一気に変わりました。LINEやInstagramやFacebookメッセンジャーだけでやりとりが完結してしまい、電話番号すら知らない知人が増えたのです。
そりゃ住所を尋ねたら教えてくれるかもしれませんし、出産祝いなどのときは教えてもらっています。でも、ちょっとした「おめでとう」や「ありがとう」を伝えたいときに、そこまでプライベートな領域に踏み込んでもいいのかなあと迷う。でも「贈り物」は大好きなんです。この気持ちはスマホ時代になっても変わらない。
そりゃ住所を尋ねたら教えてくれるかもしれませんし、出産祝いなどのときは教えてもらっています。でも、ちょっとした「おめでとう」や「ありがとう」を伝えたいときに、そこまでプライベートな領域に踏み込んでもいいのかなあと迷う。でも「贈り物」は大好きなんです。この気持ちはスマホ時代になっても変わらない。
Amazonの「ほしい物リスト」は贈り物か?
そんなとき便利だったのはAmazonの「ほしい物リスト」です。相手の住所を知らなくてもギフトを届けてもらえます。でもあれって「贈り物リスト」じゃないんです。「これがほしいな」って受け取る側が公開するものです。「このお菓子、おいしかったからあの人にもあげたいな」なんていう自発的な気持ちには対応してません。贈り物っぽさが足りない。私は、贈り物がしたい! ……この叫びをそっと受け止めてくれたサービスがあります。MOO:D MARK(ムードマーク)です。
ムードマークは、百貨店の三越伊勢丹グループが運営しているECギフトサービスです。送料は全国一律550円。もともと私は伊勢丹新宿店の熱心なファンで、お金があってもなくても毎週通っています。実店舗はもちろん素晴らしいですが、近年はオンラインでも冴え渡っています。コスメや靴をネットで買うときには、もはやここ以外だと物足りない。そこでスタートしたこのサービス。だから「ああ、伊勢丹はついに私のギフト欲まで察したんだな」と感動しましたが、実際に使ってみると普段百貨店を利用していない方にもオススメできるサービスでした。EC的な意味でも、百貨店的な意味でも、あちこち気が利いてます。
ムードマークは、百貨店の三越伊勢丹グループが運営しているECギフトサービスです。送料は全国一律550円。もともと私は伊勢丹新宿店の熱心なファンで、お金があってもなくても毎週通っています。実店舗はもちろん素晴らしいですが、近年はオンラインでも冴え渡っています。コスメや靴をネットで買うときには、もはやここ以外だと物足りない。そこでスタートしたこのサービス。だから「ああ、伊勢丹はついに私のギフト欲まで察したんだな」と感動しましたが、実際に使ってみると普段百貨店を利用していない方にもオススメできるサービスでした。EC的な意味でも、百貨店的な意味でも、あちこち気が利いてます。
選ぶのが楽しい
今回は遠くに暮らす妹が「仕事がしんどいよ〜」と家族のグループLINEでボヤいていたので、元気を出してもらうためにちょっとしたギフトを贈ることにしました。予算は1000円〜2000円くらい。
トップページに価格帯のタブが並んでます。「ご予算はいかほどですか?」というわけです。話が早い。ちょうど今はホワイトデーの特集も並んでいます。
妹は甘い物が大好きなので、洋菓子をあげることに。実際に店舗で見かけたり買ったことのあるお菓子たちが並んでいます。私は自分が食べて「おいしい!」と思ったものを贈るのが好きなので、その意味でもありがたい。今回は西光亭の「くるみのクッキー」をチョイス(箱が頑丈でかわいいし、クッキーもおいしいよ!)。
商品詳細のページに「ソーシャルギフト」と書かれているものは、相手の住所を知らなくても送ることができます。
カート画面で「ソーシャルギフトで送る」か「住所を入力して送る」かを選びます。ちなみに、「ソーシャルギフト」に対応している商品だとしても、一度に複数の商品を組み合わせて送ることはできません。つまり、本当に「ちょっとした贈り物」のためのサービスです。
購入完了。有効期限までに受け取り主が住所を入れて受け取りの手続きを行わなければ、このギフトは送り主に届けられます。つまり、受け取り側は、なんらかの事情で絶対受け取りたくないならばスルーできる。絶妙な距離感がありがたい!
LINEなどでギフトのURLを相手に送れば、送り主側のターンは終了です。
花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori