「すべての人にインターネット(Internet for Everyone)」を合言葉に掲げて各種インターネット関連サービスを展開するGMOインターネットグループが、「あなたのためのインターネット(internet for you)」を合言葉にスタートしたオウンドメディア「i4U(アイフォーユー)」。インターネットのサービスやトレンド、インタビューなど、話題のトピックを日々公開しています。
2021年1月のプレオープンから半年。インターネットやメディアへの思い、読者の皆さんへお伝えしたいことなどについて、i4U編集長の岩崎綾、編集主幹の鷹木創が語る対談を全3回に分けてお届けします。
インターネットとの出会いや世代間のインターネット観について語った第1回に続き、第2回ではビジネスとインターネットについて、メディアとインターネットについて、2人が語ります。
2021年1月のプレオープンから半年。インターネットやメディアへの思い、読者の皆さんへお伝えしたいことなどについて、i4U編集長の岩崎綾、編集主幹の鷹木創が語る対談を全3回に分けてお届けします。
インターネットとの出会いや世代間のインターネット観について語った第1回に続き、第2回ではビジネスとインターネットについて、メディアとインターネットについて、2人が語ります。
インターネットにはボランティア精神があふれている
──2人がインターネットに感じる魅力とは何ですか。
<岩崎>
窓の杜が好きだったという話をしましたが、なぜ窓の杜が好きだったかというと、単にソフトがたくさんあるだけでなく、無料なところ、さらにボランティア精神があるところです。
ソフト作者さんにはいろんな人がいて、ソフトを作った理由も人それぞれ。「自分が欲しいツールを作っただけ」という人もいれば、「こういうツールがあったらいいよねという会話を、掲示板で見たから作った」とか、「ソフトを作って一旗あげたい」という人もいます。そういう逸話はそれぞれあれど、ソフトを無料で公開してる人のほとんどは、やっぱりボランティア精神があるんですよ。
インターネットそのものが学術系に端を発していることもありますが、初期のインターネットって、ウェブサイト一つとっても、みんなボランティア的な精神が溢れてましたよね。
GeoCities*1なんかもそうですが、みんな自分のサイトで勝手に言いたいことを言っているように見えつつも、見てくれる人に対する愛がすごかった。ソフト作者さんの場合なら、使ってくれる人や意見をくれる人に対する愛ですね。自宅への来訪に例えたら、お茶出して、お菓子も出して、いつまでも歓談していたい、というような。あの雰囲気が私は好きでした。
ソフトの場合は、1つ作って終わりという人もいるんですが、ユーザーさんの意見を反映しながら、何年もバージョンアップを続けている人もいます。よく知っている作者さんだと、高校生でソフトを公開して今はもう40なんですが、5年ほど前に長いこと続けてきた有名ソフトの更新を訳あって終了しました。人生の半分、そのソフトの更新を続けてたことになります。彼は、いまだにあれこれソフトを作って公開・更新しています。そういう話が、面白い。
Wikipediaを更新している人、5ちゃんねるに書き込みをする人も、なんだかんだ、ボランティア精神ありますよね。例えネガティブな情報だったとしても、その情報を共有することに意義を感じていたりしますから。
<鷹木>
<岩崎>
窓の杜が好きだったという話をしましたが、なぜ窓の杜が好きだったかというと、単にソフトがたくさんあるだけでなく、無料なところ、さらにボランティア精神があるところです。
ソフト作者さんにはいろんな人がいて、ソフトを作った理由も人それぞれ。「自分が欲しいツールを作っただけ」という人もいれば、「こういうツールがあったらいいよねという会話を、掲示板で見たから作った」とか、「ソフトを作って一旗あげたい」という人もいます。そういう逸話はそれぞれあれど、ソフトを無料で公開してる人のほとんどは、やっぱりボランティア精神があるんですよ。
インターネットそのものが学術系に端を発していることもありますが、初期のインターネットって、ウェブサイト一つとっても、みんなボランティア的な精神が溢れてましたよね。
GeoCities*1なんかもそうですが、みんな自分のサイトで勝手に言いたいことを言っているように見えつつも、見てくれる人に対する愛がすごかった。ソフト作者さんの場合なら、使ってくれる人や意見をくれる人に対する愛ですね。自宅への来訪に例えたら、お茶出して、お菓子も出して、いつまでも歓談していたい、というような。あの雰囲気が私は好きでした。
ソフトの場合は、1つ作って終わりという人もいるんですが、ユーザーさんの意見を反映しながら、何年もバージョンアップを続けている人もいます。よく知っている作者さんだと、高校生でソフトを公開して今はもう40なんですが、5年ほど前に長いこと続けてきた有名ソフトの更新を訳あって終了しました。人生の半分、そのソフトの更新を続けてたことになります。彼は、いまだにあれこれソフトを作って公開・更新しています。そういう話が、面白い。
Wikipediaを更新している人、5ちゃんねるに書き込みをする人も、なんだかんだ、ボランティア精神ありますよね。例えネガティブな情報だったとしても、その情報を共有することに意義を感じていたりしますから。
<鷹木>
「勝手に言いたいことを言っているように見えつつも、見てくれる人に対する愛がすごかった」というのは鷹木も感じましたね。愛とは別かもしれませんが、2ちゃんねるの存在も大きかったなあ。「ググレカス*2」とか、もはや一般用語になっている感すらありますが、一見敷居があるものの、自助努力でそこさえ超えていければいろんな議論がありますよね。
自助努力ってなんとなくボランティア精神と似通っている気もしていて、オープンソースカルチャーとも通底していますよね。自由なんだけど、責任がある、みたいな。昨今のSNS上の中傷合戦とか見ていると、ホント不毛なことをやっているなあ、と。2ちゃんねる以前のBBSでも議論が盛り上がって、中傷しあうようなこともありまして、この辺は昔から変わっていないですね。人類には自助努力とかボランティアとか、まだ早すぎるのかもしれません。
《注》
*1 GeoCities:1994年に米国で誕生したホームページ作成サービス。日本では1997年に日本法人が設立され、2000年からはヤフーが「Yahoo!ジオシティーズ」として運営してきたが、2019年3月末、惜しまれながらサービスを終了した。
*2 ググレカス:掲示板やSNSでよく調べずに質問ばかりする人に対して「それくらいGoogleで検索しろよカス野郎」の意味で使われるネットスラング。子音だけを取って「ggrks」とも表記される。Googleの検索結果への信頼度の低下、Twitter検索やInstagram検索の増加により、最近の若者には通じないという話も。
自助努力ってなんとなくボランティア精神と似通っている気もしていて、オープンソースカルチャーとも通底していますよね。自由なんだけど、責任がある、みたいな。昨今のSNS上の中傷合戦とか見ていると、ホント不毛なことをやっているなあ、と。2ちゃんねる以前のBBSでも議論が盛り上がって、中傷しあうようなこともありまして、この辺は昔から変わっていないですね。人類には自助努力とかボランティアとか、まだ早すぎるのかもしれません。
《注》
*1 GeoCities:1994年に米国で誕生したホームページ作成サービス。日本では1997年に日本法人が設立され、2000年からはヤフーが「Yahoo!ジオシティーズ」として運営してきたが、2019年3月末、惜しまれながらサービスを終了した。
*2 ググレカス:掲示板やSNSでよく調べずに質問ばかりする人に対して「それくらいGoogleで検索しろよカス野郎」の意味で使われるネットスラング。子音だけを取って「ggrks」とも表記される。Googleの検索結果への信頼度の低下、Twitter検索やInstagram検索の増加により、最近の若者には通じないという話も。
i4U編集部
i4U(アイ・フォー・ユー)は、新しい「情報」と「感動」と「笑顔」をお届けする、GMOインターネットグループのオウンドメディアです。有名メディアでの執筆・編集経験者による記事をお楽しみください。