新型コロナウイルス禍でステイホーム時間が伸びたことで「より手軽に料理を作りたい」「楽しくて栄養たっぷりの食事を摂りたい」といったニーズが増えていることと思います。そんな中で、特に注目を集めているのがシャープの電気調理鍋「ヘルシオ ホットクック」シリーズです。
ホットクックシリーズは、水を加えずに食材や調味料の水分だけで調理する「無水調理」が得意な調理家電として、2015年11月に初代モデルが発売されました。食材を入れてスタートボタンを押せば、内鍋内の温度管理はもちろんのこと、泡立て器のような撹拌機能のある「まぜ技ユニット」が必要に応じて内鍋内の食材を混ぜ合わせてくれるため、“ほったらかし調理”ができるというものです。
さらに食材が傷まない温度帯を保ちながら、最大15時間後(当初は12時間後)までの予約調理ができるということもあって、「手間なく調理したい人」や、出掛ける前に夕飯の準備をするなど「調理の“タイムシフト”をしたい人」などに人気となりました。
ホットクックの年間販売台数は、2015年度は約3万台でしたが、2018年度には約6万台に伸び、2019年度は約10万台を記録。2020年9月末には累計30万台、2021年6月末には累計40万台を達成したとのことです。
他社製品にはなかった「自動かきまぜ機能」や「予約調理機能」などの魅力で元々人気だったものの、新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要でさらに伸びたという印象です。
2015年の発売以来、毎年秋に最新モデルを発売してきたホットクックシリーズですが、2021年9月に発売された最新モデルは、フルモデルチェンジとも言える大幅なリニューアルが行われました。最新モデル3機種それぞれにどのような魅力があるのか、買うべき理由はどこにあるのか、紹介したいと思います。
ホットクックシリーズは、水を加えずに食材や調味料の水分だけで調理する「無水調理」が得意な調理家電として、2015年11月に初代モデルが発売されました。食材を入れてスタートボタンを押せば、内鍋内の温度管理はもちろんのこと、泡立て器のような撹拌機能のある「まぜ技ユニット」が必要に応じて内鍋内の食材を混ぜ合わせてくれるため、“ほったらかし調理”ができるというものです。
さらに食材が傷まない温度帯を保ちながら、最大15時間後(当初は12時間後)までの予約調理ができるということもあって、「手間なく調理したい人」や、出掛ける前に夕飯の準備をするなど「調理の“タイムシフト”をしたい人」などに人気となりました。
ホットクックの年間販売台数は、2015年度は約3万台でしたが、2018年度には約6万台に伸び、2019年度は約10万台を記録。2020年9月末には累計30万台、2021年6月末には累計40万台を達成したとのことです。
他社製品にはなかった「自動かきまぜ機能」や「予約調理機能」などの魅力で元々人気だったものの、新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要でさらに伸びたという印象です。
2015年の発売以来、毎年秋に最新モデルを発売してきたホットクックシリーズですが、2021年9月に発売された最新モデルは、フルモデルチェンジとも言える大幅なリニューアルが行われました。最新モデル3機種それぞれにどのような魅力があるのか、買うべき理由はどこにあるのか、紹介したいと思います。
左から、2~6人用で調理容量2.4Lの「KN-HW24G」(実勢価格7万7000円)、2~4人用で調理容量1.6Lの「KN-HW16G」(同6万6000円)、1~2人用で調理容量1.0Lの「KN-HW10G」(同4万9500円)
【理由1】「まぜ技ユニット」搭載で“ほったらかし調理”ができる
まずは、ホットクックシリーズの魅力についておさらいしましょう。ホットクックは、最近かなり増えてきている「電気圧力鍋」とは違って「圧力調理」には対応していません。そのため、いわゆる“時短調理”はあまり得意ではありません。
一方で、ほかの電気圧力鍋にはない、ホットクックならではの魅力が「まぜ技ユニット」による自動かき混ぜ機能です。内鍋の中にある食材を自動的にかき混ぜてくれるので、いちいちフタを開けて自分でかき混ぜる必要がありません。
一方で、ほかの電気圧力鍋にはない、ホットクックならではの魅力が「まぜ技ユニット」による自動かき混ぜ機能です。内鍋の中にある食材を自動的にかき混ぜてくれるので、いちいちフタを開けて自分でかき混ぜる必要がありません。
まぜ技ユニットと使用イメージ(出典:シャープのWebサイト)
ホットクックが登場した時に、最も話題になったメニューが「カレー」でした。肉や野菜、水だけでなく、カレールウも最初から入れて調理できるので、一般的な電気圧力鍋のように「一度煮込んでからカレールウを投入し、さらに煮込む」という作業が不要になります。
まぜ技ユニットを使ったレシピは「牛すじカレー」や「牛肉と7種の野菜のXO醤炒め」、「鶏とブロッコリーのオイスター炒め」、「スペアリブの煮込み」などたくさんあります。まぜ技ユニットは手動調理でも使えるので、自分のオリジナルレシピもほったらかし調理で作れる点がうれしいポイントです。
まぜ技ユニットを使ったレシピは「牛すじカレー」や「牛肉と7種の野菜のXO醤炒め」、「鶏とブロッコリーのオイスター炒め」、「スペアリブの煮込み」などたくさんあります。まぜ技ユニットは手動調理でも使えるので、自分のオリジナルレシピもほったらかし調理で作れる点がうれしいポイントです。
【理由2】まぜ技ユニットの回転速度アップでレシピが拡充(上位2モデルのみ)
こちらは容量の大きい2モデルのみの新機能ですが、まぜ技ユニットの最大回転速度が約2倍にアップしました。そのためお菓子作りなどに便利なホイップクリームを作れる「泡立てメニュー」など、レシピが拡充しています。
従来は加熱時にだけ活用していたかき混ぜ機能ですが、最新モデルでは準備や仕上げなど加熱前後の手間のかかる作業まで対応し、利用シーンが拡大した点が大きな進化ポイントです。
ポテトサラダやコロッケの具などは、食材をゆでてからつぶすまで自動で行えるようになりました。さらに卵を溶いて材料を混ぜるところから焼き上げまでを自動で調理できる「オープンオムレツ」なども加わっています。
従来は加熱時にだけ活用していたかき混ぜ機能ですが、最新モデルでは準備や仕上げなど加熱前後の手間のかかる作業まで対応し、利用シーンが拡大した点が大きな進化ポイントです。
ポテトサラダやコロッケの具などは、食材をゆでてからつぶすまで自動で行えるようになりました。さらに卵を溶いて材料を混ぜるところから焼き上げまでを自動で調理できる「オープンオムレツ」なども加わっています。
KN-HW24G、KN-HW16Gに搭載された新レシピの一例(出典:シャープのWebサイト)
自動かき混ぜ機能を活用したメニューは、今後シャープの「COCORO KITCHEN」レシピサービスで順次拡充していくとのことなので、さらに楽しみが広がりそうです。特に「泡立てメニュー」の追加で広がるレパートリーは魅力的なのではないでしょうか?
安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。