イオンモールに出店するメリットは大きい
シャオミストアの日本第1号店が都心ではなく郊外に店を構えた背景には、さまざまな理由があると筆者は考えている。
2号店もイオンモール川口店への出店が決まっている。シャオミはイオンモールと組んで出店を進める方針のようであり、今後しばらくは郊外型モールへの出店が中心だろう。
イオンと連携した店舗展開は「自社で店舗の立地場所を探さなくてよい」という点で良い選択である上に、モール来訪者という安定した集客も期待できるだろう。
2号店もイオンモール川口店への出店が決まっている。シャオミはイオンモールと組んで出店を進める方針のようであり、今後しばらくは郊外型モールへの出店が中心だろう。
イオンと連携した店舗展開は「自社で店舗の立地場所を探さなくてよい」という点で良い選択である上に、モール来訪者という安定した集客も期待できるだろう。

オープン初日の夕方には、マニアや業界関係者だけでなく一般のお客さんの来店も増えた
実際、オープン初日の夕方には、スマートフォンやガジェットに詳しいマニア層や業界関係者だけでなく、一般のお客さんも多く来店していた。
特に筆者の目を引いたのは、お店の前を通りかかった家族連れの姿だった。店内に入るなり、子どもたちは展示されているスマートフォンに群がり、ゲームに夢中になっていた。その間に親御さんたちは家電やテレビ、モバイルバッテリーなどを見て回っていた。
こうした光景からも、シャオミストアは「家族でふらりと立ち寄れる家電店」として今後認識されていくだろう。これが都心のファッションビルや駅ビルであれば「たまたま家族で通りがかって立ち寄ってみた」といった来店パターンは、まだあまり多く見込めないはずだ。
特に筆者の目を引いたのは、お店の前を通りかかった家族連れの姿だった。店内に入るなり、子どもたちは展示されているスマートフォンに群がり、ゲームに夢中になっていた。その間に親御さんたちは家電やテレビ、モバイルバッテリーなどを見て回っていた。
こうした光景からも、シャオミストアは「家族でふらりと立ち寄れる家電店」として今後認識されていくだろう。これが都心のファッションビルや駅ビルであれば「たまたま家族で通りがかって立ち寄ってみた」といった来店パターンは、まだあまり多く見込めないはずだ。

子どもたちはスマートフォンのゲームに夢中だ
オープン初日にはスマートフォンもかなりの数が売れたようだが、掃除機やエアフライヤーなど一部の家電製品も完売したという。シャオミの家電は白を基調としたシンプルなデザインが特徴であり、なおかつ価格も安い。初めて製品に触れた人でも、コスパの良さに購入を即決したに違いない。
シャオミ側としてもそこまで製品が売れるとは予想しておらず、郊外型のイオンモールに出店したことで、普段シャオミ製品になじみの薄い層にもアプローチできた点で、大きな手応えを感じたのではないだろうか。
シャオミ側としてもそこまで製品が売れるとは予想しておらず、郊外型のイオンモールに出店したことで、普段シャオミ製品になじみの薄い層にもアプローチできた点で、大きな手応えを感じたのではないだろうか。

一部の家電は完売した
さてシャオミストアのにぎわいは午後になっても衰えず、夕方まで長い行列が続いていた。店内に入るお客さんの列だけではなく、レジに並ぶお客さんの数もかなりのものだった。
最終的にレジ待ちのお客さんが1人になったのは19時半頃、閉店の1時間半前だった。スタッフのかたがたも朝から途切れぬお客さんの対応はかなり大変だったと思うが、シャオミという名前がより多くの人に認知されたことを考えれば、良い1日だったといえるだろう。
最終的にレジ待ちのお客さんが1人になったのは19時半頃、閉店の1時間半前だった。スタッフのかたがたも朝から途切れぬお客さんの対応はかなり大変だったと思うが、シャオミという名前がより多くの人に認知されたことを考えれば、良い1日だったといえるだろう。

レジの列が途切れたのは、19時半頃だった
筆者の1日店長としての勤務も、途中で小休止を入れながら閉店の21時まではあっという間だった。
タレントなど知名度のある人が行う1日店長ではなく、スマートフォンに詳しく、そしてスマートフォンを愛する人間として雇われた1日。貴重な体験であり、また機会があればぜひやってみたい、というのが率直な感想だ。そして他のスマートフォンメーカーの方からもお声がかかるよう、これからもスマートフォンの取材に励もうと改めて思うのだった。
タレントなど知名度のある人が行う1日店長ではなく、スマートフォンに詳しく、そしてスマートフォンを愛する人間として雇われた1日。貴重な体験であり、また機会があればぜひやってみたい、というのが率直な感想だ。そして他のスマートフォンメーカーの方からもお声がかかるよう、これからもスマートフォンの取材に励もうと改めて思うのだった。

シャオミ・ジャパンの安達晃彦本部長と、1日の反響を振り返る

山根 康宏
香港在住携帯研究家
スマホとSIMを求めて世界各国を取材中。海外、特に中国の通信事情に精通している。大手メディアへの執筆も多数。海外スマホ・ケータイを1800台所有するコレクターでもある。