「すべての人にインターネット(Internet for Everyone)」を合言葉に掲げて各種インターネット関連サービスを展開するGMOインターネットグループが、「あなたのためのインターネット(internet for you)」を合言葉にスタートしたオウンドメディア「i4U(アイフォーユー)」。
2021年1月のプレオープンから半年。インターネットやメディアへの思い、読者の皆さんへお伝えしたいことなどについて、i4U編集長の岩崎綾、編集主幹の鷹木創が語る対談もいよいよ第3回目となりました。
インターネットとの出会いなどについて語った第1回、メディア、ビジネスとインターネットについて語った第2回に続き、今回は2人が目指すオウンドメディアのかたちについて、熱く語ります。
2021年1月のプレオープンから半年。インターネットやメディアへの思い、読者の皆さんへお伝えしたいことなどについて、i4U編集長の岩崎綾、編集主幹の鷹木創が語る対談もいよいよ第3回目となりました。
インターネットとの出会いなどについて語った第1回、メディア、ビジネスとインターネットについて語った第2回に続き、今回は2人が目指すオウンドメディアのかたちについて、熱く語ります。
オウンドメディアが“本業”を支援するかたちは千差万別
──先ほどオウンドメディアは広告収益を目指すものではないという話もありましたが、2人にとってオウンドメディアとは、どういうものだと思いますか。
<岩崎>
私が一番最初に、オウンドメディアとして認識して見たのは、ライオンさんの「Lidia」でした。私のキャリアで唯一、女性向け媒体をやっていた時期だったので、右も左も分からないという焦りもあり、いろんなメディアを見ていた時期に出会いました。
ちょうど同じ時期に、花王さんも「マイカジ」というサイトをやってらして。いずれも、自社製品の宣伝にとどまらず、家事全般、特にマイナス家事*1を楽に行うためのノウハウを惜しげもなく出していました。
自社の宣伝にはならないであろう”万国共通の家事ノウハウ”を、自社メディアに堂々と掲げている点が新鮮でした。それまでは広報の延長線上にあった自社メディアという概念が、私の中で変わった瞬間はそこにありますね。
その時の印象が強すぎるのかもしれませんが、私の中で“オウンドメディア”というのは、自社の宣伝にとどまらず、社会の疑問や課題を解決したり、拡散したりすることが使命なんだろうと思っています。
<岩崎>
私が一番最初に、オウンドメディアとして認識して見たのは、ライオンさんの「Lidia」でした。私のキャリアで唯一、女性向け媒体をやっていた時期だったので、右も左も分からないという焦りもあり、いろんなメディアを見ていた時期に出会いました。
ちょうど同じ時期に、花王さんも「マイカジ」というサイトをやってらして。いずれも、自社製品の宣伝にとどまらず、家事全般、特にマイナス家事*1を楽に行うためのノウハウを惜しげもなく出していました。
自社の宣伝にはならないであろう”万国共通の家事ノウハウ”を、自社メディアに堂々と掲げている点が新鮮でした。それまでは広報の延長線上にあった自社メディアという概念が、私の中で変わった瞬間はそこにありますね。
その時の印象が強すぎるのかもしれませんが、私の中で“オウンドメディア”というのは、自社の宣伝にとどまらず、社会の疑問や課題を解決したり、拡散したりすることが使命なんだろうと思っています。
<鷹木>
前職(スマートニュース)でも同僚と「オウンドメディアってなんだろうね」とよく議論したものでした。メディアビジネス以外の本業があって、その本業を何らかの形で支援するもの、と結論付けた記憶があります。
ライオンや花王のオウンドメディアも一見彼らの自社製品の宣伝にはならないかもしれませんが、オウンドメディアを通じてファンを作ることによって、自社のブランディングを高めるようなことを目的にしているのかもしれませんね。
鷹木が気になっているオウンドメディアは、東急エージェンシーの「Jason Rodman」です。知り合いの編集者が編集長を務めているので、鷹木も時々アドバイスしていますが、ほとんど彼のフリーハンドで好きなことを書いている。運営会社が広告代理店ってこともあるかもしれませんが、これはすごいなって。
東急エージェンシーを含む、東急グループが渋谷を拠点としていることから、渋谷のストリートシーンをテーマにしたと聞いているので、そういうカルチャーを伝えることが最終的には東急の利益になるかもしれません。あるいは、カルチャーだからこそ、そういうことに精通した編集者にある種の“丸投げ”をしているんでしょうね。そしてその結果、オウンドメディアにも関わらず、数百万の月間PVを生み出しています。ただ、現状のJason Rodmanはほとんど渋谷のことを書いてなくて、これもすごいことだなって思っています(笑)。
《注》
*1 マイナス家事:汚れなどのマイナスをプラスマイナスゼロにするタイプの家事を指す言葉。二分すると敬遠される方の家事。
前職(スマートニュース)でも同僚と「オウンドメディアってなんだろうね」とよく議論したものでした。メディアビジネス以外の本業があって、その本業を何らかの形で支援するもの、と結論付けた記憶があります。
ライオンや花王のオウンドメディアも一見彼らの自社製品の宣伝にはならないかもしれませんが、オウンドメディアを通じてファンを作ることによって、自社のブランディングを高めるようなことを目的にしているのかもしれませんね。
鷹木が気になっているオウンドメディアは、東急エージェンシーの「Jason Rodman」です。知り合いの編集者が編集長を務めているので、鷹木も時々アドバイスしていますが、ほとんど彼のフリーハンドで好きなことを書いている。運営会社が広告代理店ってこともあるかもしれませんが、これはすごいなって。
東急エージェンシーを含む、東急グループが渋谷を拠点としていることから、渋谷のストリートシーンをテーマにしたと聞いているので、そういうカルチャーを伝えることが最終的には東急の利益になるかもしれません。あるいは、カルチャーだからこそ、そういうことに精通した編集者にある種の“丸投げ”をしているんでしょうね。そしてその結果、オウンドメディアにも関わらず、数百万の月間PVを生み出しています。ただ、現状のJason Rodmanはほとんど渋谷のことを書いてなくて、これもすごいことだなって思っています(笑)。
《注》
*1 マイナス家事:汚れなどのマイナスをプラスマイナスゼロにするタイプの家事を指す言葉。二分すると敬遠される方の家事。
i4U編集部
i4U(アイ・フォー・ユー)は、新しい「情報」と「感動」と「笑顔」をお届けする、GMOインターネットグループのオウンドメディアです。有名メディアでの執筆・編集経験者による記事をお楽しみください。