「Oura Ring 5」と同時にスマートリングアプリにしれっと追加されたAIコーチ「Oura Advisor」が話題
スマートリングの代表格である「Oura Ring」。日々の睡眠やコンディションを高い精度で計測してくれる、手放せない相棒です。筆者はOura Ring 4を使っているのですが、2026年6月5日には、従来比40%の小型化で“世界最小”をうたう新モデル「Oura Ring 5」(6万5800円〜)も発売され、あらためて注目を集めています。
【関連記事】Oura Ring 4で睡眠ハック、半年使ってわかった「私のトリセツ」と夜ふかしの真実(2026.6.3)
しかし、今回スゴいと感じたのは新型ハードのみの機能ではなく、いま使っているOura Ringのアプリですぐに試せるアップデートでした。きっかけは最近アプリを開いたときのこと。見慣れないアイコンがしれっと追加されているではないですか。
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しかし、今回スゴいと感じたのは新型ハードのみの機能ではなく、いま使っているOura Ringのアプリですぐに試せるアップデートでした。きっかけは最近アプリを開いたときのこと。見慣れないアイコンがしれっと追加されているではないですか。
本当にさり気なく追加されていた
機能を説明するポップアップが出るわけでもなく、メールで機能追加のお知らせが来るわけでもなく。「Oura Advisor」のアイコンはひっそりとホーム画面にたたずんでいました。そこで「よくあるFAQボットかな?」と思いながらも、とりあえずタップしてみたのです。すると、これは単なるボットではなく、Oura Ringが取得した私の生体データをベースに、自然言語でパーソナライズされたコーチングを行ってくれる、生成AIベースの「超優秀な専属アドバイザー」だとわかりました。
ウェアラブルデバイスを身に着けているものの、「データをもとにどんな行動を起こせばいいかわからない」という課題を抱える人も多いはず。Oura Advisorはその課題に対する、生成AIを用いたひとつの解答だったのです。
ウェアラブルデバイスを身に着けているものの、「データをもとにどんな行動を起こせばいいかわからない」という課題を抱える人も多いはず。Oura Advisorはその課題に対する、生成AIを用いたひとつの解答だったのです。
「ガイドなしセッション」の意外な実力
Advisorのアイコンをタップすると、このような画面が現れます。
「ガイドなしセッション」が気になる
「AIを使って健康アドバイスをしてくれるのかな?」と期待して、まずは質問を入力してみたものの、入力欄をタップするたびにAdvisorの画面が閉じてしまいます。調べてみると「Advisorのチャット機能は現在のところ対応している言語が限られている」とのこと。そして日本語は今のところ未対応。一度は、そっと画面を閉じました。
しかし、ひとたび「新しい機能がある」と知ってしまうと、どうしてもなにか試してみたくなるものです。そこで同じ画面にある「ガイドなしセッション」を試してみることにしました。
タップすると、このような画面が現れます。
しかし、ひとたび「新しい機能がある」と知ってしまうと、どうしてもなにか試してみたくなるものです。そこで同じ画面にある「ガイドなしセッション」を試してみることにしました。
タップすると、このような画面が現れます。
説明はないけど、癒やされそうな雰囲気
調べてみると、「ガイドなしセッション」とは、Ouraアプリ内に搭載された、音声ガイダンスを伴わない、自由なマインドフルネス兼休息記録機能だそう。180分以内の指定した時間をただ静かに過ごすことで、その間の自律神経の働きをOura Ringがチェックしてくれる機能のようです。お好みで駅の雑踏や林の中、ホワイトノイズのような音などのサウンドスケープを選んで流すこともできます。
瞑想のためのアプリはよくありますが、音声ガイドに「息を吸って、吐いて」と指示されるのはなかなかのノイズです。そういったものに邪魔されず、自分のペースで静寂を楽しむことができるのは、ありそうでなかった機能だと感じました。
とりあえず、10分タイマーをかけて寝転んでみました。セッション中の安静時心拍数(RHR)、心拍変動(HRV)がグラフで表示されます。客観的なデータを用いてリラックスの度合いが可視化されるようです。主観的な「休めた気がする」という感覚だけでなく、本当に質の高い休息をとれているかを客観的なデータで測る「答え合わせ」のツールなのでしょう。
「ただのタイマーだろう」と半信半疑で試しましたが、自分なりに「ノイズがない」環境でリラックスするだけで、「心拍数」や「心拍変動(HRV)」の変化を計測でき、それらが美しいグラフで表示されるだけでも「またやってみようかな」という気分になります。
瞑想のためのアプリはよくありますが、音声ガイドに「息を吸って、吐いて」と指示されるのはなかなかのノイズです。そういったものに邪魔されず、自分のペースで静寂を楽しむことができるのは、ありそうでなかった機能だと感じました。
とりあえず、10分タイマーをかけて寝転んでみました。セッション中の安静時心拍数(RHR)、心拍変動(HRV)がグラフで表示されます。客観的なデータを用いてリラックスの度合いが可視化されるようです。主観的な「休めた気がする」という感覚だけでなく、本当に質の高い休息をとれているかを客観的なデータで測る「答え合わせ」のツールなのでしょう。
「ただのタイマーだろう」と半信半疑で試しましたが、自分なりに「ノイズがない」環境でリラックスするだけで、「心拍数」や「心拍変動(HRV)」の変化を計測でき、それらが美しいグラフで表示されるだけでも「またやってみようかな」という気分になります。
最初は何が起きるか気になって、リラックスできていなかった(笑)
ついに「Oura Advisor」チャット機能の封印を解く
ガイドなしセッションがこうも優秀だと、「やはりメインのAdvisorのチャット機能も使ってみたい」と好奇心がうずきます。
「日本語は対象外」とはいえ、アプリ自体は日本語にも対応しているので、そのうち順次対応してくれるはず!と、こまめに「Advisorに質問してみる」をタップしていました。しかし、ある日、iPhoneユーザーの知人は、日本語でのチャットができるようになったというのです。え、いいな……。OSの問題か、言語の問題か? 切り分けるために、Ouraアプリの言語設定を英語に変更してみました。すると、ようやくチャット画面に入ることができたのです。
「日本語は対象外」とはいえ、アプリ自体は日本語にも対応しているので、そのうち順次対応してくれるはず!と、こまめに「Advisorに質問してみる」をタップしていました。しかし、ある日、iPhoneユーザーの知人は、日本語でのチャットができるようになったというのです。え、いいな……。OSの問題か、言語の問題か? 切り分けるために、Ouraアプリの言語設定を英語に変更してみました。すると、ようやくチャット画面に入ることができたのです。
念願のチャット画面
チャット機能では、自分の健康状態に関する質問に答えてもらえます。
プリセット的な質問もある
「毎日のリラックスルーティンを作るにはどうしたら?」「活動量はストレスに影響を与えますか?」といった質問が表示されていますが、ChatGPTやGeminiに聞くように、聞きたいことを自由に入力しても回答が得られます。
ところで、こうした汎用AIでは、英語のチャットに日本語で質問を入力すれば日本語で返してくれることがあります。思いつきから、ダメ元で日本語で質問をしてみると、これまた日本語で返してくれて、思わずガッツポーズが出ました。
実際に質問してみて驚くのは、条件入力なしに成立する圧倒的な手軽さと精度の高さです。
通常の汎用AIでは、心身の状況について精度の高い回答を得るためには、自分の年齢や性別に加えて「昨日の睡眠時間は5時間、心拍変動は……」といった前提条件を整理し、詳細に入力する手間が発生します。しかしOura Advisorの場合、その必要はありません。
チャット欄に、たとえば「寝ても寝ても眠いんだけど、なんで?」とだけ入力すれば、Advisorが直近の睡眠スコアだけでなく、「ここ3日間の心拍変動(HRV)の低下傾向」や「睡眠負債の蓄積」など、Oura Ringで収集しているユーザーの日々の情報を自動的に読み取り、不調の原因を言語化してくれます。
ところで、こうした汎用AIでは、英語のチャットに日本語で質問を入力すれば日本語で返してくれることがあります。思いつきから、ダメ元で日本語で質問をしてみると、これまた日本語で返してくれて、思わずガッツポーズが出ました。
実際に質問してみて驚くのは、条件入力なしに成立する圧倒的な手軽さと精度の高さです。
通常の汎用AIでは、心身の状況について精度の高い回答を得るためには、自分の年齢や性別に加えて「昨日の睡眠時間は5時間、心拍変動は……」といった前提条件を整理し、詳細に入力する手間が発生します。しかしOura Advisorの場合、その必要はありません。
チャット欄に、たとえば「寝ても寝ても眠いんだけど、なんで?」とだけ入力すれば、Advisorが直近の睡眠スコアだけでなく、「ここ3日間の心拍変動(HRV)の低下傾向」や「睡眠負債の蓄積」など、Oura Ringで収集しているユーザーの日々の情報を自動的に読み取り、不調の原因を言語化してくれます。
普通のチャット感覚でOK
さらに、原因を提示するだけでなく、「日中に10分から20分の速歩きをして、血流を促しましょう」など、いまの自分が1日を乗り切るための現実的で具体的なアクションまで提案してくれるのです。
「データをもとにAIにアドバイスをもらうだけなら、いつものGeminiやChatGPTを使えばいいのでは?」と思うかもしれません。確かに、これまではそれがベストでした。しかし、思い返してみれば、そこにはさまざまなハードルがありました。
ChatGPTやGeminiといった汎用AIの場合、都度アプリの画面を確認し、数値をピックアップしてテキスト化、またはスクリーンショットを撮ってAIに読み込ませるという作業が発生します。そもそも「睡眠時間が◯時間だから?」「寝る前に食事したから?」といった具合に、自分なりの推測も必要です。
しかしOura Advisorなら、そのような手間はなく、ただ「今日の調子」をボヤくだけで、日々のヘルスケア文脈をデータから把握して、的確なアドバイスを返してくれます。先ほどの実例でも、自分で予測の付きそうな「少し昼寝をしてみては?」といった答えではなく、「歩いて血流を促す」という回答だったのには、意外性と同時に納得感がありました。些細なことに見えますが、このシームレスな体験は、一度味わうと後戻りできない快適さがあります。
「データをもとにAIにアドバイスをもらうだけなら、いつものGeminiやChatGPTを使えばいいのでは?」と思うかもしれません。確かに、これまではそれがベストでした。しかし、思い返してみれば、そこにはさまざまなハードルがありました。
ChatGPTやGeminiといった汎用AIの場合、都度アプリの画面を確認し、数値をピックアップしてテキスト化、またはスクリーンショットを撮ってAIに読み込ませるという作業が発生します。そもそも「睡眠時間が◯時間だから?」「寝る前に食事したから?」といった具合に、自分なりの推測も必要です。
しかしOura Advisorなら、そのような手間はなく、ただ「今日の調子」をボヤくだけで、日々のヘルスケア文脈をデータから把握して、的確なアドバイスを返してくれます。先ほどの実例でも、自分で予測の付きそうな「少し昼寝をしてみては?」といった答えではなく、「歩いて血流を促す」という回答だったのには、意外性と同時に納得感がありました。些細なことに見えますが、このシームレスな体験は、一度味わうと後戻りできない快適さがあります。

中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019














