「“サイバーセキュリティ”という言葉は曖昧すぎる」——サイバーセキュリティで困った時に、最初に思い浮かぶ企業になる。そんな決意表明が飛び出したのは、2025年2月6日にGMOインターネットグループが開催した「ネットのセキュリティもGMO」新事業戦略発表会です。
同グループ内のサイバーセキュリティ事業に携わる多くのトップ、さらには世界最高峰のホワイトハッカーたちが集まった、熱のこもった発表会のレポートをお送りしましょう。
同グループ内のサイバーセキュリティ事業に携わる多くのトップ、さらには世界最高峰のホワイトハッカーたちが集まった、熱のこもった発表会のレポートをお送りしましょう。
「ネットのセキュリティもGMO」に込められた思い
まずは、GMOインターネットグループ 代表取締役グループ代表の熊谷正寿氏が、GMOインターネットグループが新たに取り組むプロジェクトとして「ネットのセキュリティもGMO」を高らかに宣言しました。
GMOインターネットグループは1995年に創業した総合インターネットグループで、上場企業10社を中心とする114社からなり、現在では合計時価総額が1兆4155億円にまで成長しています。
GMOインターネットグループは1995年に創業した総合インターネットグループで、上場企業10社を中心とする114社からなり、現在では合計時価総額が1兆4155億円にまで成長しています。
GMOインターネットグループ グループ代表 熊谷正寿氏
その熊谷氏が懸念するのは、現在のインターネット空間の惨憺（さんたん）たる状況です。新聞を見れば毎日サイバー攻撃の報道が目に入ってきます。「インターネットは悪意を持つものの道具になってしまったのでしょうか？」と問いかける熊谷氏。
熊谷氏は、多くの方の笑顔と感動につなげるという信念のもとにこれまで事業を広げてきたと述べ、AIやロボティクス時代を迎えるにあたり、GMOインターネットグループがセキュリティの確保、そして“笑顔”の確保のために、新たな取り組みを行うことを発表しました。
それが「ネットのセキュリティもGMO」というキーワードのもとにリリースされた、第1弾となる「GMOセキュリティ24」で、「パスワード漏洩（ろうえい）・Webサイトリスク診断」と「セキュリティ相談AIチャットボット」の2つのサービスです。
これらはどのようなサービスなのでしょうか。その前に、このサービスを作り出した、GMOインターネットグループでセキュリティ事業に携わる1100人の総力ともいえるトップメッセージとホワイトハッカーたちを紹介していきましょう。
熊谷氏は、多くの方の笑顔と感動につなげるという信念のもとにこれまで事業を広げてきたと述べ、AIやロボティクス時代を迎えるにあたり、GMOインターネットグループがセキュリティの確保、そして“笑顔”の確保のために、新たな取り組みを行うことを発表しました。
それが「ネットのセキュリティもGMO」というキーワードのもとにリリースされた、第1弾となる「GMOセキュリティ24」で、「パスワード漏洩（ろうえい）・Webサイトリスク診断」と「セキュリティ相談AIチャットボット」の2つのサービスです。
これらはどのようなサービスなのでしょうか。その前に、このサービスを作り出した、GMOインターネットグループでセキュリティ事業に携わる1100人の総力ともいえるトップメッセージとホワイトハッカーたちを紹介していきましょう。
幅広い「サイバーセキュリティ」で世界を守るトップランナーたち
今回の事業戦略発表会には、GMOインターネットグループに在籍するホワイトハッカーたちが集結しました。
ハッカーとは、『ハッカー英語辞典』（原題：the HACKER'S DICTIONARY）によると、「主にコンピュータや電気回路一般について常人より深く高度な技術的知識を持ち、その知識を利用して技術的な課題をクリアする人々のこと」とされており、転じてサイバー攻撃を行う悪い人、というイメージの言葉となっています。そして“ホワイト”ハッカーは「コンピューターやネットワークの知識が豊富で高い技術をもつ、善良なハッカー」を指します。
会場には、グループ会社であるGMOサイバーセキュリティ by イエラエとGMO Flatt Securityから7人のホワイトハッカーが集まりました。
先日「GMO Developers Day 2024」で基調講演を行なった、“元インターポール サイバー犯罪捜査官、 世界初・民間出身の出向者”でGMOサイバーセキュリティ byイエラエ GMOサイバー犯罪対策センターの福森大喜氏がリモートで登場し、「私のミッションは3つ。GMOインターネットグループのお客様が被害に遭わないこと、ネットで悪事を働く犯罪者を見つけて警察に突き出すこと、インターポールと協力して世界からサイバー犯罪を少しでも減らすこと」と述べました。
ハッカーとは、『ハッカー英語辞典』（原題：the HACKER'S DICTIONARY）によると、「主にコンピュータや電気回路一般について常人より深く高度な技術的知識を持ち、その知識を利用して技術的な課題をクリアする人々のこと」とされており、転じてサイバー攻撃を行う悪い人、というイメージの言葉となっています。そして“ホワイト”ハッカーは「コンピューターやネットワークの知識が豊富で高い技術をもつ、善良なハッカー」を指します。
会場には、グループ会社であるGMOサイバーセキュリティ by イエラエとGMO Flatt Securityから7人のホワイトハッカーが集まりました。
先日「GMO Developers Day 2024」で基調講演を行なった、“元インターポール サイバー犯罪捜査官、 世界初・民間出身の出向者”でGMOサイバーセキュリティ byイエラエ GMOサイバー犯罪対策センターの福森大喜氏がリモートで登場し、「私のミッションは3つ。GMOインターネットグループのお客様が被害に遭わないこと、ネットで悪事を働く犯罪者を見つけて警察に突き出すこと、インターポールと協力して世界からサイバー犯罪を少しでも減らすこと」と述べました。
GMOサイバーセキュリティ byイエラエ GMOサイバー犯罪対策センター 福森大喜氏
登場したホワイトハッカーたちは、それぞれバラエティに富んだ領域で活躍するトップランナーで、例えばGMOサイバーセキュリティ byイエラエ 執行役員 営業本部公共サービス部の奥野史一氏は公共・政府機関向けのセキュリティ事業を担当し、総務省のサイバーセキュリティエキスパートとしてサイバーセキュリティ政策への提言や助言を行なっています。
GMOサイバーセキュリティ byイエラエ 執行役員 営業本部公共サービス部 奥野史一氏
GMOサイバーセキュリティ byイエラエ 執行役員 グローバル戦略本部の林彦博氏はIoT分野の第一人者で各国政府のIoTセキュリティラウンドテーブルにも多数登壇するホワイトハッカー。20年以上にわたり、製造業の製品セキュリティ基準策定、製品を中心としたインシデント対応体制構築支援を展開してきた人物です。
GMOサイバーセキュリティ byイエラエ 執行役員 グローバル戦略本部 林彦博氏
GMOサイバーセキュリティ byイエラエ 執行役員 サイバーセキュリティ事業本部の阿部慎司氏は、日本セキュリティオペレーション事業者協議会（ISOG-J）の副代表。「セキュリティ対応組織の教科書」を作り出し、国連の専門機関で国際標準勧告にも携わった“守り”のプロです。GMOインターネットグループ内外での講演にも多数登壇しています。
GMOサイバーセキュリティ byイエラエ 執行役員 サイバーセキュリティ事業本部 阿部慎司氏
GMO Flatt Security サイバーセキュリティ事業本部の村島正浩氏は、サイバー攻撃で実際に使われる技術をフル活用し、擬似攻撃で侵入を行い組織の弱点を見つける「ペネトレーションテスト（ペンテスト）」のチームを率いる凄腕のホワイトハッカーです。村島氏のチームは、ペンテストで侵入率90％を超える実績を誇ります。
GMO Flatt Security サイバーセキュリティ事業本部 村島正浩氏
GMO Flatt Security 取締役 CTOの米内貴史氏は、ハッキング技術を競うアジア代表大会のキャプテンを務めた人物。サイバー攻撃を行う側の視点や考え方を活かしつつ、日本中のWebサービスを安全にするために尽力しています。
GMO Flatt Security 取締役 CTO 米内貴史氏
GMO Flatt Security 執行役員 プロフェッショナルサービス事業CTOの志賀遼太氏は、PCやスマホに潜む未知の脆弱性（ぜいじゃくせい）を発見し、多くの人が使う製品やデバイスそのものを安全にするために活躍しています。国際的なセキュリティ技術を競う世界最大のハッキングコンテスト「Pwn2Own」でも実績を残す脆弱性ハンターです。
GMO Flatt Security 執行役員 プロフェッショナルサービス事業 CTO 志賀遼太氏
これらのメンバーはセキュリティの世界でも有名な人物ばかりで、さまざまな分野から集結していることがわかるかと思います。
「サイバーセキュリティという言葉は曖昧すぎる」というインターネット業界全体の課題に対しては、各方面のトップランナーを集約し、その知見をもって、サイバー攻撃を行う者目線と技術も活用して安全を確保するということが、答えのひとつとなるのかもしれないと感じさせるメンバーでした。
「サイバーセキュリティという言葉は曖昧すぎる」というインターネット業界全体の課題に対しては、各方面のトップランナーを集約し、その知見をもって、サイバー攻撃を行う者目線と技術も活用して安全を確保するということが、答えのひとつとなるのかもしれないと感じさせるメンバーでした。
登壇した7人のホワイトハッカーたち（左からGMO Flatt Security 志賀氏、米内氏、村島氏、GMOサイバーセキュリティ byイエラエ 阿部氏、林氏、奥野氏、福森氏（リモート））
宮田 健
ライター
2012年よりITセキュリティのフリーライターとして活動するかたわら、個人活動として“広義のディズニー”を取り上げるWebサイト「dpost.jp」を1996年ごろから運営中。テーマパークやキャラクターだけではない、オールディズニーが大好物。2020年、2022年には講談社「ディズニーファン」に短期連載も。
Webサイト：https://dpost.jp/
X：@dpostjp
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