「予定通りにいかない」からこそ面白い
この1カ月で何度か会場を訪れてわかってきたのは、事前にいくら情報を調べていても、当日のお天気や混雑状況などによって万博の運営は大きく左右されるということです。
できるだけ万博を楽しみたいので、並ばずに入れそうなパビリオンを事前にチェックしておいても、その日に限って入れなかったり、見たかった展示の内容が変わっていたりすることはよくあります。
そして予約に関しても、以前は不要だったけど必要になったり、混んでいそうだったところにすんなり入れたり、さらに思いがけず特別な展示が始まってラッキーにも見られたということもあります。
著者自身も、ルクセンブルクパビリオンに1時間並んで入ったのですが、通常展示はあっさり見終えてしまったものの、その後に出合えた特別展示のアートが素晴らしく、並んだ甲斐があったとうれしくなりました。ところが多くの人はそのアート展示を知らず、足早に次の会場へ移動してしまい、なんだかもったいないなと感じたものです。
できるだけ万博を楽しみたいので、並ばずに入れそうなパビリオンを事前にチェックしておいても、その日に限って入れなかったり、見たかった展示の内容が変わっていたりすることはよくあります。
そして予約に関しても、以前は不要だったけど必要になったり、混んでいそうだったところにすんなり入れたり、さらに思いがけず特別な展示が始まってラッキーにも見られたということもあります。
著者自身も、ルクセンブルクパビリオンに1時間並んで入ったのですが、通常展示はあっさり見終えてしまったものの、その後に出合えた特別展示のアートが素晴らしく、並んだ甲斐があったとうれしくなりました。ところが多くの人はそのアート展示を知らず、足早に次の会場へ移動してしまい、なんだかもったいないなと感じたものです。

ルクセンブルクの素晴らしいアート展示に気が付く人はほとんどおらず、貸しきり状態で楽しめた
ほかにも、万博会場では偶然出合えるイベントがたくさんあります。中でも一番印象に残っているのは、ポーランドパビリオンの広場で催されていた天文学者・コペルニクスにちなんだイベントです。
彼が製作した天体観測機をペーパーアートで再現したり、インスタントのプラネタリウムを自分で作ってみたりと、誰でも自由に参加できて、楽しめました。
彼が製作した天体観測機をペーパーアートで再現したり、インスタントのプラネタリウムを自分で作ってみたりと、誰でも自由に参加できて、楽しめました。

ポーランドパビリオンではマンガ・TVアニメ作品「チ。—地球の運動についてー」でも知られるコペルニクスをテーマにしたイベントをしていた
改善が日々続く大阪・関西万博、おすすめの楽しみ方は「どうしてもやりたいこと」を3つ決める
開催から1カ月が過ぎ、現場では運営スタッフが日々改善を重ねていますので、本稿でお伝えしたことも、みなさんが来場する時には状況が変わっているかもしれません。
だからこそ、大阪・関西万博を楽しむ方法で一番おすすめなのは「どうしてもやっておきたいこと」を3つぐらいに絞ることです。そして、それ以外はあまり予定を詰め込みすぎず、できるだけのんびりと会場を歩き回りながら、その日その時の出合いや偶然を目いっぱい楽しむ余裕を持つと良いでしょう。
最後にひとつだけ覚えておいてほしいのが、会場は22時閉館ですが、パビリオンの受付はだいたい20時頃には終了し、ショップは21時閉店であることです。ですから、もし買い物や食事をするなら、混雑状況も考慮して、早めに済ませておくのが安心です。話題の大屋根リングも、登りは21時までで、上がったあとの一部エリアにも時間制限があります。
一期一会のお祭りで何を優先するのかは悩ましいところですが、帰りの時間や体力、混雑具合も考えて無理をせず、ぜひ最後まで万博を楽しんでください。
だからこそ、大阪・関西万博を楽しむ方法で一番おすすめなのは「どうしてもやっておきたいこと」を3つぐらいに絞ることです。そして、それ以外はあまり予定を詰め込みすぎず、できるだけのんびりと会場を歩き回りながら、その日その時の出合いや偶然を目いっぱい楽しむ余裕を持つと良いでしょう。
最後にひとつだけ覚えておいてほしいのが、会場は22時閉館ですが、パビリオンの受付はだいたい20時頃には終了し、ショップは21時閉店であることです。ですから、もし買い物や食事をするなら、混雑状況も考慮して、早めに済ませておくのが安心です。話題の大屋根リングも、登りは21時までで、上がったあとの一部エリアにも時間制限があります。
一期一会のお祭りで何を優先するのかは悩ましいところですが、帰りの時間や体力、混雑具合も考えて無理をせず、ぜひ最後まで万博を楽しんでください。

野々下 裕子(NOISIA)
テックジャーナリスト
神戸を拠点に国内外のテック系イベントやカンファレンスの取材、インタビュー、リサーチなどを幅広く行う。オンラインメディアを中心に執筆多数。