ControlNetの使用方法
アップロードが終わったら、再度WebUIを起動します。先ほど同様にユーザーネームとパスワードを聞かれますが、これは起動のたびに設定しなおす仕組みなので、再度設定して起動しましょう。

ControlNetと書かれたところの右の三角マークを押して開いてください。そこに先ほど作成した画像をそこにドラッグ&ドロップします。すると以下のような画面になります。

ここで画像の「Enable」にチェックを入れます(上の画像ではすでにチェックを入れてあります)。これでControlNetが有効になりました。タブに色が付きます。
次にどの機能を使うのかを選択します。ここでは「OpenPose」を選んでみましょう。
次にどの機能を使うのかを選択します。ここでは「OpenPose」を選んでみましょう。

すると、先ほどのモデルアップロード前とは異なり、プリプロセッサのところにモデルが自動でセットされます。ここにはモデルをアップロードした分しか反映されないのでご注意ください。モデルをアップロードしていないものは、プリプロセッサのモデルが空になります。
プリプロセッサのところを開くと選択肢があります。ここでは「openpose_full」を選んでください。
プリプロセッサのところを開くと選択肢があります。ここでは「openpose_full」を選んでください。

手のみ、顔のみなど複数のプリプロセッサがありますが、openpose_fullが一番無難です。ちなみに無印の「openpose」は顔のポーズを取得しません。ポーズは同じで顔の向きを変えるときなどに使います。
画像サイズは元画像に合わせて、512×512ピクセルにしてください。
デフォルトで入力されているプロンプトは以下の通りですが、自由に打ち込んでみてください。
「girl standing against car , hand on own hair, detailed face, (detailed thigh:1.2), masterpiece best quality」
せっかくポーズを維持して別の画像にできるので、全然違う画像にしてみましょう。筆者はこういうプロンプトにしてみました。
「girl, blonde, bob cut, turtleneck, train, masterpiece best quality」(少女、金髪、ボブカット、タートルネック、電車、傑作、ベストクオリティ)
画像サイズは元画像に合わせて、512×512ピクセルにしてください。
デフォルトで入力されているプロンプトは以下の通りですが、自由に打ち込んでみてください。
「girl standing against car , hand on own hair, detailed face, (detailed thigh:1.2), masterpiece best quality」
せっかくポーズを維持して別の画像にできるので、全然違う画像にしてみましょう。筆者はこういうプロンプトにしてみました。
「girl, blonde, bob cut, turtleneck, train, masterpiece best quality」(少女、金髪、ボブカット、タートルネック、電車、傑作、ベストクオリティ)

ここで、プロンプトに沿った画像と同時に、黒っぽい画像も生成されているのがわかるでしょうか? この黒い方をクリックしてみてください。
このような表示になります。
このような表示になります。

これは元画像からポーズを抽出したもので、なんと、これを再利用できます。
このポーズは通常の画像と同じようにダウンロードできます。なお、通常の生成画像と違ってここでダウンロードしておかないと、後でoutputフォルダを見ても何も残っていません。必ずダウンロードしておいてください。
このポーズは通常の画像と同じようにダウンロードできます。なお、通常の生成画像と違ってここでダウンロードしておかないと、後でoutputフォルダを見ても何も残っていません。必ずダウンロードしておいてください。
ダウンロードしたポーズの再利用
ダウンロードしたポーズを再利用するには、先ほど新たに生成した画像を✕ボタンで閉じ、ControlNetのタブにあらためてポーズ画像をドラッグします。

次にプリプロセッサを選択するリストで「None」を選んでください。

こうするとポーズ画像を再利用できます。
ポーズを読み込んだ状態で、プロンプトに「girl, long hair, dress, indoor, masterpiece best quality」(少女、ロングヘア、ドレス、室内、傑作、ベストクオリティ)と入力して画像を生成してみました。
ポーズを読み込んだ状態で、プロンプトに「girl, long hair, dress, indoor, masterpiece best quality」(少女、ロングヘア、ドレス、室内、傑作、ベストクオリティ)と入力して画像を生成してみました。

ポーズが維持されていますね。
複数のControlNetの使用
ポーズと服装などのスタイルは維持したまま、別の背景に表示したいということもよくありそうですよね。そういうときは複数のControlNetを併用できます。
タブの「ControlNet Uinit 1」を開いてください。
タブの「ControlNet Uinit 1」を開いてください。

開くと、最初の画像と同じようにControlNetを利用できます。Enableへのチェックも忘れないようにしましょう。画像をドラッグ&ドロップします。

スタイルを維持するために「ReferenceOnly」を併用します。Control Typeで「Reference」を選択して、以下のようにしてください。

プロンプトには「girl on train, masterpiece, best quality」(電車の中の少女、傑作、ベストクオリティ)と入力しましょう。

するとこのように衣服とポーズは維持して、電車に乗ってくれます。スタイルとポーズとで別な画像を利用することもできます。
まず「girl, winter, outdoor」(少女、冬、アウトドア)で冬っぽいスタイルを生成します。
まず「girl, winter, outdoor」(少女、冬、アウトドア)で冬っぽいスタイルを生成します。

この画像をReference Onlyのタブに入れます。

ポーズは先ほどのものを使用し、プロンプトも先ほど同様「girl on train, masterpiece, best quality」と入力します。これで画像を生成すると……。

Reference Onlyタブに入れた冬の装いの女性が、OpenPoseのポーズで電車に乗ってくれました!
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最後に、さっそくConoHa AI Canvasで画像を生成してみたいというユーザーの方に向けて、GMOインターネットグループ ConoHa AI Canvas プロダクトマネージャーの川村周氏からのメッセージを紹介しましょう。
「ConoHa AI Canvas は一般的な画像生成が1枚あたり数秒から十数秒で可能で、高価なゲーミングPCを超えるようなスペックで設計しています。モデルさえ用意すればすぐに始められる手軽さも魅力です。
WebUIは利用した分だけの課金に加えて無料時間枠もあるので、ご自身の使い方に合わせてプランをお選びいただけます。手軽なだけでなく、コスト的にもお得なこのサービスで画像生成AIの利用をぜひ、始めてみてください」(ConoHa AI Canvas プロダクトマネージャー 川村周氏)
画像からポーズやスタイルを取得できるControlNetで、プロンプトのみでは実現が難しかった画像の生成や調整ができるようになります。初心者でも簡単な操作でSDXLとControlNetが利用できるConoHa AI Canvasを活用して、ぜひAI画像作成をより楽しんでください!
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小泉 勝志郎
株式会社テセラクト 代表取締役社長
シニアプログラミングネットワーク代表
震災復興活動の中で海藻・アカモクをモチーフにつくったキャラクター「渚の妖精ぎばさちゃん」を運営。Appleの開発者カンファレンスに「81歳のアプリ開発者」として招待された若宮正子さんへの教育をきっかけに、高齢者向けのプログラミング教育にも力を入れ、現在はコミュニティ「シニアプログラミングネットワーク」を運営する。2023年3月「第1回AIアートグランプリ」において「渚の妖精ぎばさちゃん」をテーマにした漫画で準グランプリを受賞するなど、生成AIにも造詣が深い。