海外のヒップボップ人気の高まりに加え、2010年代後半のテレビ番組で火がついたフリースタイルラップブームをきっかけに、現在、ここ日本でもヒップホップは、モダン・ポップカルチャーのひとつとして定着してきた。最近では、その影響力はさらに拡大しており、ラッパーのポップスター化をはじめ、アイドル系のJ-POPにラップが取り入れられることも少なくなく、その裾野はさらに広がりを見せている。
発達障害を抱えるギフテッドチャイルドがヒップホップユニットを結成
そのような影響から、ローティーンの間でもヒップホップ熱は高まっており、国内外でもまだ10代のラッパーがデビューするケースも増えてきている。今年10月にデビューデジタルシングル「2DOME no Jinsei」をリリースした小学生ヒップホップユニット「CHIKI CHIKI」も、そんな時代を象徴する存在だ。
渋谷生まれ渋谷育ちの小学生チーパンとキノーによって結成されたCHIKI CHIKIは、先述のデビューシングルでは、大人顔負けのラップを披露している。同曲で印象的なのは「そんなの負けるもんか」というフックだ。彼らのうち、チーパンは、小学校入学後3カ月で不登校となった経歴の持ち主。現在も小学校には通っておらず、家庭学習を続けているが、彼は天性のリズム感を持つギフテッドチャイルドでもある。
渋谷生まれ渋谷育ちの小学生チーパンとキノーによって結成されたCHIKI CHIKIは、先述のデビューシングルでは、大人顔負けのラップを披露している。同曲で印象的なのは「そんなの負けるもんか」というフックだ。彼らのうち、チーパンは、小学校入学後3カ月で不登校となった経歴の持ち主。現在も小学校には通っておらず、家庭学習を続けているが、彼は天性のリズム感を持つギフテッドチャイルドでもある。
CHIKI CHIKIのメンバー、チーパン
飛び抜けた才能を持つギフテッドチャイルド、チーパンは高IQである一方、学習障害のひとつであり、読み書きが困難である識字障害を抱えている。また、多くの人が集まる場所を苦手とするなど複雑な個性の持ち主だ。もう1人のCHIKI CHIKIのメンバー、キノーは、ブレイズ&チョンマゲヘアーの個性際立つ小学生。不登校になったチーパンに毎日会いに来て、一緒に遊び、励まし続けてきた彼の幼なじみであり、大親友でもある。
もう1人のCHIKI CHIKIメンバー、キノー
今どきの小学生でありながらクリエイターらしい一面も
2人はYouTubeやTikTok、オンラインゲームが好きな今どきの小学生。しかし、デジタルネイティブらしく、スマートフォンを駆使して遊び感覚で音楽を作ったり、イラストを書いたりとクリエイターらしい一面も持っており、自分たちの曲のMVだけでなく、ゲーム実況やオリジナルのアニメーション動画などを自分たちのYouTubeチャンネルで公開している。
そんな2人がヒップホップで1番好きなのは、ラッパーが即興ラップでバトルするフリースタイルラップバトル。今のところ、大会にエントリーしてみたいとは思わないものの、YouTubeで有名ラッパーたちのバトル動画を見ることに夢中だという。また、自分たちのオリジナルラップ曲に関しては、子どもらしく作りたい時に作っているのかと思いきや、1〜2週間に1度のペースで定期的に集まって曲作りをする日を設けるなど、大人顔負けのストイックなスタンスで取り組んでいる。
そんな2人がヒップホップで1番好きなのは、ラッパーが即興ラップでバトルするフリースタイルラップバトル。今のところ、大会にエントリーしてみたいとは思わないものの、YouTubeで有名ラッパーたちのバトル動画を見ることに夢中だという。また、自分たちのオリジナルラップ曲に関しては、子どもらしく作りたい時に作っているのかと思いきや、1〜2週間に1度のペースで定期的に集まって曲作りをする日を設けるなど、大人顔負けのストイックなスタンスで取り組んでいる。
Jun Fukunaga
ライター・インタビュワー
音楽、映画を中心にフードや生活雑貨まで幅広く執筆する雑食性フリーランスライター・インタビュワー。最近はバーチャルライブ関連ネタ多め。DJと音楽制作も少々。