一番美味しくおもちを食べられるのはどれだ？100均電子レンジ調理器4種を試してみた

2021.12.16

齋藤千歳

ひとりぶんの調理ならこれで十分！　コンパクトな「電子レンジおもちトレー」

ダイソーで購入した「電子レンジでおもちトレー」は税込110円。比較的コンパクトな電子レンジおもち調理器です

本体に開けられた穴と表面のエンボス加工で、おもちがくっつかず簡単に取れるという「電子レンジでおもちトレー」

写真ではよく分かりにくいのですが、「電子レンジでおもちトレー」はほかの電子レンジおもち調理器と比較してかなりコンパクトで、直径約13cm、高さ約2.5cm。基本的に調理するおもちの数はひとつ、と考えた方がよいでしょう。一度に複数のおもちを調理したい場合はほかの電子レンジおもち調理器の方が向いていますが、逆にひとり暮らしやランチの際におもちを調理するなら最適と言えるでしょう。また、コンパクトなので収納場所などを取らないのもいいところです。

調理方法はおもちを水にくぐらせてから「電子レンジでおもちトレー」に乗せて電子レンジで加熱します。加熱時間の目安は、角もち1個50gで500Wの電子レンジなら40秒から50秒、600〜800Wであれば30秒から40秒です。

筆者は50gの角もちを600Wの電子レンジで40秒加熱して調理してみました。一度大きく膨らんでから、しぼんでシワシワとした表面のおもちに仕上がるのは、ほかの電子レンジおもち調理器と同傾向です。水をくぐらせてから調理するためか、こちらも表面が若干しっとりしています。

調理したおもちは、最もスタンダードに砂糖醤油で食べてみました。600Wで40秒加熱したためか、全体にしっかりと火が通っており、しっとりと柔らかく美味しくいただけました。

調理方法が基本的に同じためか、大皿の「レンジでおもちふっくら！」で調理した結果と似ています。同時に食べても筆者には分からないかもしれません

筆者のなかで最もスタンダードなおもちの食べ方、砂糖醤油で試食しました。電子レンジで調理しているので香ばしさはありませんが、とても美味しいです

電子レンジ調理ならではの美味しさを追求した「レンジで簡単調理　もちレンジ」は秀逸

筆者はセリアで購入した「レンジで簡単調理　もちレンジ」税込110円。同じ製品をダイソーでも見かけたので、こちらでも購入できるのでしょう

ほかの3つの電子レンジおもち調理器と違い、水とおもちを一緒に加熱し、その後水を切るという方法を採用した「レンジで簡単調理　もちレンジ」

「レンジで簡単調理　もちレンジ」はこれまで紹介した、3つの100円ショップで購入可能な電子レンジおもち調理器とは、まったく異なる調理法の電子レンジおもち調理器です。全長は約20cm、最大幅は約9cmで、四角いひしゃくの上に網をかぶせたような構造になっています。このひしゃくの水をすくう部分におもちと水を入れ、電子レンジで加熱し、お湯を切って調理する仕組み。一度に調理できるおもちは1個です。

実際の調理方法は、「レンジで簡単調理　もちレンジ」におもちを入れ、水量目安ラインまで水を注ぎ、500Wに設定した電子レンジで1分加熱。電子レンジから取り出したら湯切りフタをセットし、持ち手の部分と合わせて湯切り口から湯を捨てます。最後にフタを下にしてしっかりと水を切ったら完成です。

上記の調理方法どおり、調理を行いました。たっぷりの水を使って電子レンジで調理するので、茹でもちのようになるのかと思いましたが、実際に食べてみるとびっくり。なかなか表現は難しいのですが、おもちのお菓子に使われるような、しっとりなめらかで柔らかい、それでいて弾力性のある、非常に不思議な食感に仕上がります。ちょっと驚くほど美味しいです。

この独特の食感を、より楽しみたいと考え、きな粉もちに仕上げて食べてみました。茹でたもちのように溶けておらず、独特の弾力感が残る仕上がりは、きな粉もちにしてもとても上品で、いくつも食べたくなるほどの味わいでした。

「レンジで簡単調理　もちレンジ」調理したおもち。調理前のように見えるかもしれませんが、実際はもちもちなのに水分がたっぷり、プルプルとした独特の状態に仕上がっています

きな粉をかけて「きな粉もち」としていただきました。もちもちプルプルの独特の食感がたまらなく美味しい。非常におすすめの調理器です

硬さの好みにもよるが「レンジで簡単調理　もちレンジ」はぜひ試してほしい！

今回100円ショップで購入可能な電子レンジおもち調理器4種を実際に使って比較してみました。筆者は「レンジで簡単調理　もちレンジ」がイチオシ。理由はとっても簡単で「レンジで簡単調理　もちレンジ」以外の電子レンジおもち調理器がいかに短時間で簡単におもちが調理できるかを追求しているのに対して、「レンジで簡単調理　もちレンジ」は電子レンジだからできる美味しさを追求しているように感じるからです。

オーブントースターなどで焼けば、少なくても数分かかる切りもちの調理を電子レンジならば1分以下で行えます。この利便性を追求するのも重要なことでしょうが、やはり焦げ目のつかない電子レンジでは、焼いたおもちの香ばしさがなく、美味しさという点ではおよばない印象です。そこで、ほとんどの電子レンジおもち調理器は、利便性を追求したのでしょう。

しかし、「レンジで簡単調理　もちレンジ」は、焼きもちとも、茹でたもちとも違う、電子レンジ調理ならではの「もちもちプルプル」を実現しています。便利な電子レンジおもち調理器と一緒に、ぜひ一度、この「もちもちプルプル」を「レンジで簡単調理　もちレンジ」で体験してほしいと思います。