「一撃で倒す」「一撃で倒されない」がポイント
バトルでは、相手のポケモンをいかに効率よく倒しきるかが非常に重要です。例え残りHPが10であっても、相手が生き残ってしまうとポイントが入らないだけでなく、次のターンでは攻撃、ベンチへの退避、きずぐすりを使った回復など、多くの選択肢を与えてしまうからです。そのあたりが、このポケポケのゲームのよく考えられているところでもあります。
例えば前述のピカチュウexのワザ「エレキサークル」は最大90ダメージで、対戦デッキでは頻出するHP100のポケモンは、ピカチュウexの一撃だけでは倒せません。
しかし、ピカチュウexがHP100の相手を一撃で倒す方法はいろいろとあります。事前に他のポケモンでダメージを与えておく方法や、ダメージを10だけ増加できるサポートカードのサカキを使う方法などです。「効率よく倒し切る」という考え方は、本作を遊ぶ上では重要です。

「シャワーズ」はHP120の水ポケモンです。電気が弱点なのでダメージには20が加算されますが、ピカチュウexが単にエレキサークルを撃っても110までしか届きません。そこでトレーナーズの「サカキ」を使って、10ダメージアップさせることで一撃でしとめることができました!
バトル終了後も、負けてしまった場合はどう動けば勝つ可能性があったか、逆にこちらが勝った場合も相手の立場に立って、どう対応されたら苦労したかなど、思考を巡らせることで、より強い立ち回りを身に着けられます。
こうした観察をする上での最重要ポイントとして、筆者はとにかく「降参」しないプレイスタイルをおススメします。思うようにカードがそろわなかった、主力のポケモンが早々にやられてしまったなど、さまざまな理由で降参したくなる気持ちは分かります。実際にプレイしていても、かなり早いタイミングで降参する人は多いのですが、最後の負けが確定するまでの時間は、観察した内容から思考を巡らせる貴重な時間です。せっかくのプレイ経験が無駄にならないように、バトル時は降参せず、最後まで観察、思考することで、カードゲームの立ち回りをさらに深く理解できるようになるのではないでしょうか。

「降参」するのは簡単ですが、3ポイント先制されて負けるその瞬間まで、あがく心意気が大事です。相手が最後の一撃をミスしてターンを飛ばすケースや、スマホ誤操作が勝利につながる場合もあるからです。右の画像は筆者側が勝利する直前の相手のターンですが、次のターンで筆者が操作をミスしてライチュウにエネルギーを付けそびれれば、一発逆転です!
TCGにはさまざまな攻略法があり、正解はありません。今回紹介したデッキ構築の考え方も氷山の一角であり、より運頼みのデッキ構築などを試してみるのも面白いと思います。
皆さんも自分好みのいろいろなデッキを組んで、ポケポケのバトルを楽しんでみてはいかがでしょうか。

相手のポケモンの詳細が知りたい場合、画面上のカードを長押しすることで拡大して表示できます。また自他ともに相手のトラッシュを確認でき、ここまでどんな行動を取ってきたかがチェックできます

ポケポケのバトルはスマホアプリならではのド派手な演出が見ていて気持ちいい。カードの動きなども凝っているので、バトル画面を見ているだけでも十分楽しめます

筆者のおススメ簡単デッキは通称「2たねデッキ」。ポケモンカードには「フリーザーex」2枚のたねカードのみを加えて、残りの18枚は全てサポートやグッズなどのカードで埋め尽くしたデッキです。最大のメリットは開始直後に必ずフリーザーexを場に出せること。あとの勝負はコイントスやカードの引き次第とギャンブル性が高すぎるのが弱みですが、意外と勝率が高くて気に入っているデッキです。最近ではここに「幻のいる島」で追加になった「プテラex」と「ひみつのコハク」を加えた改良版デッキも話題になっているようです

池 紀彦
ゲーム&ガジェットライター
自ら触れて得た体感を形にする兼業ライター。ソフトウェア事業のディレクションと検証を行なう傍ら、パソコン雑誌編集部やAV機器メディア編集部を経て得た経験を活かし、パソコン、ガジェット、ゲーム、おもちゃなどのレビューを日夜各所で執筆。ThinkPadと程よい懐古物を好み、懐かしのゲームやパソコン、アニメ、漫画などをこよなく愛します。「やってみた」には定評あり。