インターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチは、世界53の国と地域でオンラインリサーチが可能なGMOリサーチのパネル(モニターの集合体)ネットワークを利用して、北米、ヨーロッパ、オセアニアの6カ国のモニター3000名を対象に「海外旅行に関する意識調査 第2弾」を実施しました。
この意識調査は、同社が保有するパネルネットワーク「ASIA Cloud Panel」を利用してアジア10カ国・地域のモニター合計3328名を対象に2022年10月に実施された海外旅行の意識調査の第2弾。欧米とAPAC(アジア太平洋)との間で、海外渡航への意欲や行きたい国にどのような差が見られるのかを探りました。
・関連記事『「近い将来最も行きたい国」1位は日本!アジア10カ国、海外旅行意識調査から見るインバウンド成功の鍵』
この意識調査は、同社が保有するパネルネットワーク「ASIA Cloud Panel」を利用してアジア10カ国・地域のモニター合計3328名を対象に2022年10月に実施された海外旅行の意識調査の第2弾。欧米とAPAC(アジア太平洋)との間で、海外渡航への意欲や行きたい国にどのような差が見られるのかを探りました。
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欧米で人気の旅行先はヨーロッパ!日本は何位?
「近い将来最も行きたい国」の聞き取り調査では、北米ではイタリア(10.5%)がトップで、次いでイギリス(9.0%)、オーストラリア・日本(同率6.8%)(※1)という結果となりました。
そしてヨーロッパでは、アメリカ(10.2%)、スペイン(9.3%)、イタリア(7.7%)が上位3カ国を占める結果に。一方、APACでは日本(20.3%)、韓国(6.6%)、アメリカ(5.4%)が上位3カ国にランクインしました。
さらに国別で結果を見ると、アメリカではイタリア(14.1%)が、イギリス・フランス・カナダではアメリカが(14.2%・9.7%・18.8%)、ドイツではスペイン(10.9%)が、オーストラリアではニュージーランド(11.0%)が行きたい国1位でした。
ちなみに、前回行ったアジア10カ国における海外旅行意識調査での「近い将来最も行きたい国」では、日本ではアメリカ・台湾(同率)がトップで、それ以外の9カ国・地域では日本が行きたい国1位という結果でした。
(※1)北米内の渡航は除く(最も行きたい国にカナダを選んだアメリカの回答者は8.6%、アメリカを選んだカナダの回答者は18.8%)。
そしてヨーロッパでは、アメリカ(10.2%)、スペイン(9.3%)、イタリア(7.7%)が上位3カ国を占める結果に。一方、APACでは日本(20.3%)、韓国(6.6%)、アメリカ(5.4%)が上位3カ国にランクインしました。
さらに国別で結果を見ると、アメリカではイタリア(14.1%)が、イギリス・フランス・カナダではアメリカが(14.2%・9.7%・18.8%)、ドイツではスペイン(10.9%)が、オーストラリアではニュージーランド(11.0%)が行きたい国1位でした。
ちなみに、前回行ったアジア10カ国における海外旅行意識調査での「近い将来最も行きたい国」では、日本ではアメリカ・台湾(同率)がトップで、それ以外の9カ国・地域では日本が行きたい国1位という結果でした。
(※1)北米内の渡航は除く(最も行きたい国にカナダを選んだアメリカの回答者は8.6%、アメリカを選んだカナダの回答者は18.8%)。
観光名所?グルメ?リゾート?それぞれの国が選ばれる理由
各国の行きたい国1位に選ばれた理由をそれぞれ見ていきましょう。
アメリカは「観光名所が多い」(25.4%)、「独自の文化体験」(13.5%)、「独自の自然景観」(9.9%)といった理由で選ばれています。
国土の広いアメリカには、最先端のトレンドが生まれるニューヨークや映画の聖地ロサンゼルスといった大都市、そしてグランドキャニオンなどの国立公園など、州によってさまざまな魅力があります。また「ビーチリゾート」を理由に挙げる回答も一定数あることから、ハワイの人気の高さもうかがえます。
イタリアを選んだ理由は、1位が「伝統料理」(29.0%)。そして「独自の文化体験」(24.2%)、「歴史的建造物・史跡」(12.6%)と続きます。世界的に人気の高いイタリア料理を本場で楽しみたいと考える回答者が多いようです。また、イタリアは世界遺産の登録件数が多さでも知られています。古代ローマ時代やルネサンス期などの歴史的建造物は根強い人気を誇っています。
一方、スペインを選んだ理由としては「ビーチリゾート」(36.1%)が圧倒的に多く、地中海のイビサや大西洋のテネリフェといった島々での滞在を目的とした旅行に高い需要があるようです。
日本を選ぶ理由では、「独自の文化体験」(22.6%)、「伝統料理」(18.5%)、「観光名所が多い」(14.4%)がランクイン。寺社仏閣などの建築物や世界的に人気の高い日本食など、日本独自の文化に魅力を感じている人が多いようです。
そのほか、ニュージーランドは「独自の自然景観」(23.3%)、「独自の文化体験」(16.2%)、「観光名所が多い」(15.7%)といった理由で選ばれました。台湾は「独自の文化体験」(29.6%)、「伝統料理」(29.4%)の回答が多数を占めました。
国土の広いアメリカには、最先端のトレンドが生まれるニューヨークや映画の聖地ロサンゼルスといった大都市、そしてグランドキャニオンなどの国立公園など、州によってさまざまな魅力があります。また「ビーチリゾート」を理由に挙げる回答も一定数あることから、ハワイの人気の高さもうかがえます。
イタリアを選んだ理由は、1位が「伝統料理」(29.0%)。そして「独自の文化体験」(24.2%)、「歴史的建造物・史跡」(12.6%)と続きます。世界的に人気の高いイタリア料理を本場で楽しみたいと考える回答者が多いようです。また、イタリアは世界遺産の登録件数が多さでも知られています。古代ローマ時代やルネサンス期などの歴史的建造物は根強い人気を誇っています。
一方、スペインを選んだ理由としては「ビーチリゾート」(36.1%)が圧倒的に多く、地中海のイビサや大西洋のテネリフェといった島々での滞在を目的とした旅行に高い需要があるようです。
日本を選ぶ理由では、「独自の文化体験」(22.6%)、「伝統料理」(18.5%)、「観光名所が多い」(14.4%)がランクイン。寺社仏閣などの建築物や世界的に人気の高い日本食など、日本独自の文化に魅力を感じている人が多いようです。
そのほか、ニュージーランドは「独自の自然景観」(23.3%)、「独自の文化体験」(16.2%)、「観光名所が多い」(15.7%)といった理由で選ばれました。台湾は「独自の文化体験」(29.6%)、「伝統料理」(29.4%)の回答が多数を占めました。
日本のポップカルチャーはアメリカ・カナダでも人気
今回の調査では、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、オーストラリアの5カ国において、最も行きたい国の5位以内に日本が選ばれています。アジア諸国の中で唯一のランクインを果たしました。
行きたい国に日本を選んだ回答者を対象に、日本を訪れたらどんな体験をしたいか、さらに調査を進めると、全体では「日本食を食べる」「自然・景勝地の観光」「歴史的建造物の観光」「四季を体感」「ギャラリーや美術館を訪れる」が上位5位という結果に。
さらに「農山漁村体験」への関心も各国において高いようです。また、アメリカ・カナダでは「ポップカルチャー体験」への票が多く、オーストラリアでは「温泉」「ショッピング」といった回答が多数見られました。
さらに「農山漁村体験」への関心も各国において高いようです。また、アメリカ・カナダでは「ポップカルチャー体験」への票が多く、オーストラリアでは「温泉」「ショッピング」といった回答が多数見られました。
欧米はアジアに比べて海外旅行に意欲的
海外旅行への意欲は国によって違うのでしょうか? 今後1年間における海外旅行の頻度の調査結果も見ていきましょう。
エリア別では、北米が63.1%、ヨーロッパが69.4%、APACが56.9%の人が「1回以上」(1回・2~3回・4~5回・6回以上を合算)と回答。APACと比べると、欧米での海外旅行の頻度は高いようです。
さらに国別に見てみると、イギリス、ドイツ、フランス、カナダでは「2回以上」の回答が3~4割を占めており、海外旅行に対する意欲の高さがうかがえます。
また、「海外旅行の予定はない」人は欧米圏のアメリカ・オーストラリアで4割程度であるのに対し、前回のアジアにおける調査結果では日本(88.6%)とインドネシア(73.2%)で7割以上が「海外旅行の予定はない」と回答していました。アジアではまだ海外旅行に慎重な声が多いようです。
エリア別では、北米が63.1%、ヨーロッパが69.4%、APACが56.9%の人が「1回以上」(1回・2~3回・4~5回・6回以上を合算)と回答。APACと比べると、欧米での海外旅行の頻度は高いようです。
さらに国別に見てみると、イギリス、ドイツ、フランス、カナダでは「2回以上」の回答が3~4割を占めており、海外旅行に対する意欲の高さがうかがえます。
また、「海外旅行の予定はない」人は欧米圏のアメリカ・オーストラリアで4割程度であるのに対し、前回のアジアにおける調査結果では日本(88.6%)とインドネシア(73.2%)で7割以上が「海外旅行の予定はない」と回答していました。アジアではまだ海外旅行に慎重な声が多いようです。
旅先の情報収集は「Web検索」と「口コミ」が主流!SNSは?
海外旅行の行き先やホテル選びでの情報収集は、旅行の醍醐味のひとつでもあります。各国が参考にする情報源にはどんな傾向があるでしょうか。
全体でも国別でも「Web検索」「友人・知人などの口コミ」の回答数が多く、続いて「旅行ブログ」「旅行予約サイト」が多く見られました。
国別では、日本、中国、韓国、香港、インドネシア、タイ、ドイツ、フランスで「SNS」の回答が一定数あったものの、それ以外の国ではSNSを情報源とする回答は少なく、特に北米ではSNSから情報収集を行う回答者がほとんどいないことが分かりました。
また、中国、香港、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナムの6カ国では、ほかの国・地域と比べて「インターネットのバナー広告」を参考にするケースが多いようです。
全体でも国別でも「Web検索」「友人・知人などの口コミ」の回答数が多く、続いて「旅行ブログ」「旅行予約サイト」が多く見られました。
国別では、日本、中国、韓国、香港、インドネシア、タイ、ドイツ、フランスで「SNS」の回答が一定数あったものの、それ以外の国ではSNSを情報源とする回答は少なく、特に北米ではSNSから情報収集を行う回答者がほとんどいないことが分かりました。
また、中国、香港、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナムの6カ国では、ほかの国・地域と比べて「インターネットのバナー広告」を参考にするケースが多いようです。
世界的に訪日旅行への関心は高い
コロナ禍が収束を迎えつつあるなか、近い将来行きたい旅行先として選ばれる国は、実現可能な近隣の国が全体的に人気なようです。そういった傾向がある中でも、アメリカは全方面から人気が高いことが改めてわかりました。
一方、アジアにおける人気はもちろん、北米やヨーロッパにおいても、日本は旅行先の候補として上位にランクインする結果となり、世界的に見ても訪日旅行への関心が高まっていることがうかがえます。
GMOリサーチは2度にわたる調査の結果を踏まえて、「今後予想される本格的なインバウンド回復に向けて、宿泊施設や観光地の受け入れ環境整備、魅力的なコンテンツの造成、感染拡大防止のためのガイドライン作成といった取り組みの推進が各国において急務ではないか」と述べています。
一方、アジアにおける人気はもちろん、北米やヨーロッパにおいても、日本は旅行先の候補として上位にランクインする結果となり、世界的に見ても訪日旅行への関心が高まっていることがうかがえます。
GMOリサーチは2度にわたる調査の結果を踏まえて、「今後予想される本格的なインバウンド回復に向けて、宿泊施設や観光地の受け入れ環境整備、魅力的なコンテンツの造成、感染拡大防止のためのガイドライン作成といった取り組みの推進が各国において急務ではないか」と述べています。
花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori