GMOグループに初の女性社長が誕生、バーチャルオフィス事業への思いと抱負を語る

2022.1.21

サービス発表は好評価、グループシナジーにも期待が広がる

──サービス発表では、どのような反響があったか。

当初から、かなりよい反響をいただいています。特にTwitterなどでは、GMOあおぞらネット銀行との提携により、スムーズな口座開設申し込みを支援するという点で高評価を得られているようです。口座開設にあたってはGMOあおぞらネット銀行の審査がありますので、必ずしも口座開設をお約束するものではないのですが、やはり銀行口座開設で皆さん、ご苦労があってのことだと思います。

──サービスリリース後、何か心境の変化はあったか。

お客様の声が直接入ってくるようになったことが、とても新鮮で刺激になっています。リリースまでは周囲の人に聞いたり、想像したりすることでしか、サービスの質を考えることができませんでした。ダイレクトに顧客の声をいただけるようになると、想像とはやはり違います。ご意見やご要望を受け取りやすくなったので、よりスピード感を持って対応していかなければ、と身を引き締めています。

──グループ内での反応は。

やはりサービスをリリースしたことで、グループ内の各社からも「一緒にサービスをやらないか」といった、具体的な話をいろいろともらえるようになりました。今後、GMOインターネットグループのシナジーを、いっそう強化できるのではないかと感じています。

起業家が本業に集中できる環境のためにサポートを広げていく

──どんな顧客にサービスを使ってほしいか。

これから事業を始めたいというエネルギーのある方々に、使っていただきたいです。会社を作っていない方、作ったけれどもまだ動かしていない方や、個人事業主としてどんどん事業をやっていくぞという方など、これから事業を始める人たちに、コストをかけずに本業に集中していただけるようにするのが、GMOオフィスサポートの一番の目標ですから。

そのためにもコスト削減やビジネスに役立つサービスを、たくさん用意していく予定です。本業以外のところに使う時間の削減に貢献できればと考えています。

またコロナ禍で「オフィスをコンパクトにしたい」というニーズにも応えられると思います。実際に2〜3人規模のオフィスを構えていた事業所で、コロナ禍によって自宅から仕事をするようになり、十分事業が成り立つのでオフィスをバーチャルオフィスに切り替えるという声も、すでに伺っています。

──今後、サービスの具体的な目標があれば。

年末には月間利用開始社数を300社以上にまで引き上げたいと考えています。来年の秋・冬ごろには、合計獲得社数1万件突破を目指しています。

定性的には、会社設立や個人事業主として開業する際に、起業家が真っ先に思いつく存在でありたいと考えています。「一度使ってみよう」と思われる存在となるため、顧客の困りごとに何でも対応できるように、引き出しを増やしていきたい。お悩みに対応できないことがないように準備し、便利さを追求していきます。

起業するときに一番に思い出してもらえる会社として、来年の秋・冬ごろには、合計獲得社数1万件突破を目指すという

──最後に抱負を教えてほしい。

繰り返しになりますが、起業するときに一番に思い出してもらえる存在を目指します。GMOオフィスサポート自体もできたての会社なので、顧客とともに走りながら、一緒に事業の成功を目指すということを意識して、まい進していきます。最初はスタートアップの利用が多いと思いますが、顧客事業の成長ステージに合わせたサービスも充実させていきたいと考えています。