未回収リスクを軽減!? リアルタイムで与信審査ができる「GMO掛け払い」

比較して見えた「GMO掛け払い」の特徴

最初のポイントは、対面(オフライン)、EC(オンライン)を問わず代行可能という点だ。オンラインのみに対応するサービスや、オンラインかオフラインかがはっきりしないサービスが多い中、GMO掛け払いではオンラインに加えて、対面(オフライン)でも代行可能な点を明確に強調しているところは興味深い。

近年、EC(オンライン)によるBtoB事業はかなり拡大しているにもかかわらず、現状では、多くのサービスが対面(オフライン)を重視する傾向がある。そのため、オンライン・オフラインを問わずに対応できる点はかなり魅力的な点の1つと言える。

また、独自のリアルタイム与信を行える点もうれしい。審査に数日かかるようなサービスもあり、リアルタイム与信のインパクトはかなり大きい。スピーディなビジネスを展開する企業にとっては、理想的なサービスと言えるだろう。
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サービス利用の流れ。買い手からの入金がなくても、売り手側に入金があるのはうれしい(提供:GMOペイメントサービス)
利用料金については、GMO掛け払いサービスのサイトによれば金額に幅があるため、正直なところ安いか高いか判断しにくい。しかしこの料金の幅は、売り手企業や買い手企業の審査内容などに応じて、柔軟に対応できることの現れでもある。

また、未回収リスクもGMOペイメントサービスが全負担してくれる点については、与信審査を通過した上で正常に完了した取引のみを対象としており、無条件に全取引を負担するような無茶はしていない。逆に安心して任せられる会社として、信頼度を上げる表記になっている点もポイントだ。
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利用料金には幅があるが、売り手企業や買い手企業の審査内容などに応じて、柔軟に対応できる(提供:GMOペイメントサービス)
他にもWebサイトやニュースリリースで、オプションサービスについて事前に公開している点も面白い。所定日よりも早い時期の入金に対応する「早期入金サービス」や、締め日より前に個別に請求書を発行できる「個別請求書発行サービス」、さらには与信審査が通らなかった取引についても、請求書発行や入金管理のみを代行できる「集金代行サービス」など、自社の経理が行うのと同じように柔軟に対応可能だ。まさに「請求業務のDX支援」の名にふさわしいオプションと言える。
 
また、買い手企業側の支払期限を最長6カ月まで延長可能な「支払い期限延長サービス」など、代行を依頼した売り手側にとって大事な取引先である買い手企業をフォローするオプションが用意されているのもうれしい。

価格やサービス内容について、他社と比較したりとあれこれチェックしてみたが、GMO掛け払いは、BtoCのEC決済代行で好調なGMOペイメントゲートウェイの連結会社、GMOペイメントサービスらしい新サービスだった。

実際の利用者の声

実際に、サービスを利用しているのはどんな企業なのだろうか。河合氏に尋ねたところ「GMO掛け払いは、売り手側の請求関連業務をデジタル化したいと考える事業者様なら法人・個人事業主に関わらず利用できます。定期利用のあるルート営業の取引先や、サブスクリプション型サービスを展開する事業者様など、オンライン・オフラインを問わず、全てのBtoB取引でご利用可能です。

オプションサービスを充実させたことで、狙いどおり幅広い業種でご利用いただける予定で、社名はお伝えできませんが、花の卸売り事業者、仕入れ用卸モール、外食事業者様向け資材卸などの卸売り事業者様、団体販売のスポーツ用品メーカー様、コンプレッサーメーカー様、法人向けカーシェアリングの事業者様、広告関連事業者様など幅広く、内示をいただています」とのことだ。

また利用しているユーザーからは、「導入でDXが進み、請求業務の負荷が減るのはもちろん、取引先の支払い状況に関わらず、代金の未回収リスクは弊社が負担し、ひと月分の取引の売掛金を所定日に立て替えて入金するため、事業者様側で未回収リスクに関する負担もなくなった」という声があったという。

サービスの今後については、新型コロナウイルスによる在宅勤務が関係しているという。河合氏は「新型コロナウイルス拡大の影響を受け、感染防止対策として、経理担当者の出社を不要にすることを目的に、BtoB取引の請求業務を当サービスが代行する場面も増えてくると思います。我々としても、今後更にオプションサービスを充実させるなど、加盟店様の成長支援につなげていきたいです」と語ってくれた。

導入したくなるサービス設計とオプション

今回、既存業者の資料などを読んで比較してみたが、シンプルで分かりやすく、それでいて企業毎の特性などにも柔軟に対応できるオプションが用意されるなど、後発ならではの強みが随所に見て取れるサービスにまとまっている。こうした請求代行を利用したことのない企業にも、BtoBの掛け払いサービスの間口を更に広げて、開拓していくためのサービスなのだと理解できた。
 

請求業務の手間やリスクから解放される事により、コロナ禍で消極的になりかねない企業間の新規取引も活発化していくのではないだろうか。
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