ゲームもそこそこ楽しめるくらいの性能
筆者は普段ゲームライターもやっているので、端末のパフォーマンスはとても気になります。特に最近では高精細な3Dビジュアルを楽しめるタイトルも増えているので、こうしたゲームを快適に遊ぶにはある程度の性能も必要です。
そこで「Pixel 7」に対していくつかのベンチマークテストを実施してみました。まずは、ストア配布は停止中ですが今なお広く利用されているベンチマークソフトの定番「AnTuTu Benchmark」を実行。スコアは約76万で、最新のゲーミングスマートフォンなどと比較するとやや低めという残念な結果でした。
他にも、3Dグラフィックス性能をテストする「3DMark」の「Wild Life」は5903、「Wild Life Extreme」は1582となっており、いずれもゲーミングスマートフォンやハイエンドスマートフォンなどと比べると、その性能は1世代前モデルとほぼ同等くらいのスコアといえるでしょう。
そこで「Pixel 7」に対していくつかのベンチマークテストを実施してみました。まずは、ストア配布は停止中ですが今なお広く利用されているベンチマークソフトの定番「AnTuTu Benchmark」を実行。スコアは約76万で、最新のゲーミングスマートフォンなどと比較するとやや低めという残念な結果でした。
他にも、3Dグラフィックス性能をテストする「3DMark」の「Wild Life」は5903、「Wild Life Extreme」は1582となっており、いずれもゲーミングスマートフォンやハイエンドスマートフォンなどと比べると、その性能は1世代前モデルとほぼ同等くらいのスコアといえるでしょう。
定番ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」の結果は約76万。1年半前にリリースされたゲーミングスマートフォン「ROG Phone 5」などとほぼ同程度のスコアでした
3Dベンチマーク「3DMark」に含まれるテストの1つ「Wild Life」のスコアは5903。かなりの高スコアに見えますが、今期のハイエンドスマートフォンでは「Maxed out!」と上限に到達して計測不可となるほどのパフォーマンスが出ます
実際にいくつかのゲームもプレイしてみました。筆者がいつもプレイする定番「ウマ娘 プリティーダービー」や「アズールレーン」など負荷が低めのゲームについては、いずれも問題なくサクサクプレイが可能でした。
「アズールレーン」は上限60fpsで負荷が軽めのライトなシューティングゲーム。周回もサクサク
「ウマ娘 プリティーダービー」のレースシーンより。画質設定を高くしても問題なく育成やレース、ライブが堪能できた
また、高品質の3Dゲームとして「Tower of Fantasy」もプレイしてみました。このタイトルは最新のゲーミングスマートフォンでも、かなり苦戦するタイトルのため、どれだけプレイできるか興味津々です。
まずは、いきなり画質設定を最高画質(究極)にしてプレイしてみました。ところがフィールド移動中など、背景の状態によってはフレームレートが激しく乱高下して安定しません。さらに多くの敵が出現するような場面では、負荷が高すぎて30fps未満となり、まともに動かなくなってしまうこともありました。やはり負荷の高いシーンで最高画質でプレイするのは厳しいようです。しかし、画質設定を下げることで、安定して実用的なフレームレートが出せるようになるので、ライトに遊ぶ感じであれば十分なパフォーマンスといえるでしょう。
まずは、いきなり画質設定を最高画質(究極)にしてプレイしてみました。ところがフィールド移動中など、背景の状態によってはフレームレートが激しく乱高下して安定しません。さらに多くの敵が出現するような場面では、負荷が高すぎて30fps未満となり、まともに動かなくなってしまうこともありました。やはり負荷の高いシーンで最高画質でプレイするのは厳しいようです。しかし、画質設定を下げることで、安定して実用的なフレームレートが出せるようになるので、ライトに遊ぶ感じであれば十分なパフォーマンスといえるでしょう。
高品質の3Dグラフィックタイトルの代表とも言える「原神」は上限60fps設定ながら、今回は設定をいじっても30fps以上にできなかったので、細部の調整がもう少し必要だろう
今年リリースされたばかりの新作3Dタイトル「Tower of Fantasy(幻塔)」はハードウェアのスペックによってfps上限が変化する。「Pixel 7」のディスプレイは従来より高品質な90Hzを採用するので、負荷の低いシーンでは最大90fpsに対応できるのも魅力の1つだ
Google独自の最新機能を試すならおススメの1台
以上、簡単ではありますが、「Pixel 7」で魅力に感じた機能を紹介してきました。今回紹介した以外にも、顔認証と指紋認証の併用や、リアルタイムの音声翻訳機能、文字起こしなど、多くの機能が搭載されており、正直なところ、筆者は「Pixel 7」の機能をフルに活かしきれていないのが現状です。こうした独自機能はいずれも、機能そのものの精度が向上しているだけでなく、あまり詳しくない人でも手軽に使えるインターフェースなど、総合的に使い勝手が向上している印象でした。
パフォーマンスだけで見る場合、「Pixel 7」は残念ながら最新ゲーミングスマートフォンやハイエンドスマートフォンには及ばない面もあります。しかし、独自機能の優位性や、今回のようなGoogle独自の割引施策の数々を絡めることで、かなりコストパフォーマンスの高い製品へと昇華されています。
ゲームだけでなく、さまざまな用途でスマートフォンを使うという人、特に音声関連の機能や写真加工が好きなら「Pixel 7」はスマートフォンとして最高の選択肢の1つといえるでしょう。
パフォーマンスだけで見る場合、「Pixel 7」は残念ながら最新ゲーミングスマートフォンやハイエンドスマートフォンには及ばない面もあります。しかし、独自機能の優位性や、今回のようなGoogle独自の割引施策の数々を絡めることで、かなりコストパフォーマンスの高い製品へと昇華されています。
ゲームだけでなく、さまざまな用途でスマートフォンを使うという人、特に音声関連の機能や写真加工が好きなら「Pixel 7」はスマートフォンとして最高の選択肢の1つといえるでしょう。
池 紀彦
ゲーム&ガジェットライター
自ら触れて得た体感を形にする兼業ライター。ソフトウェア事業のディレクションと検証を行なう傍ら、パソコン雑誌編集部やAV機器メディア編集部を経て得た経験を活かし、パソコン、ガジェット、ゲーム、おもちゃなどのレビューを日夜各所で執筆。ThinkPadと程よい懐古物を好み、懐かしのゲームやパソコン、アニメ、漫画などをこよなく愛します。「やってみた」には定評あり。