プログラミング教育ポータルサイト「コエテコ byGMO」が運営する調査機関「コエテコ総研 byGMO」(以下:コエテコ総研)では『社会人のスクール選び』に関する調査を行いました。
調査は、スキルアップや転職などを目指し『PCスキル・プログラミング系スクール』『ビジネススキル・経営・経済・マーケティング・会計系スクール』(以下、ビジネススキル系スクール、資格取得系スクール、語学系スクール)のそれぞれに通学経験のある社会人計2359人を対象として、2022年6月13日、14日にインターネットで実施。対象者が通学経験のあるスクール(複数回答可)に対して、質問調査を行いました。
調査は、スキルアップや転職などを目指し『PCスキル・プログラミング系スクール』『ビジネススキル・経営・経済・マーケティング・会計系スクール』(以下、ビジネススキル系スクール、資格取得系スクール、語学系スクール)のそれぞれに通学経験のある社会人計2359人を対象として、2022年6月13日、14日にインターネットで実施。対象者が通学経験のあるスクール(複数回答可)に対して、質問調査を行いました。
『社会人のスクール選び』に関する調査結果のポイント
■スクールを知ったきっかけは「検索エンジン」や「友人知人のクチコミ」が多い。「会社」や「ハローワーク」などからの紹介も
■スクールを検討する際に参考にしたものは「公式サイト」が最多
■入会の決め手は「カリキュラム」が最多だが、ビジネススキル系スクールでは「価格」の割合が低い結果に
■ビジネススキル系スクールのオンライン受講の割合は約3割と最も高い結果に
■スクールを検討する際に参考にしたものは「公式サイト」が最多
■入会の決め手は「カリキュラム」が最多だが、ビジネススキル系スクールでは「価格」の割合が低い結果に
■ビジネススキル系スクールのオンライン受講の割合は約3割と最も高い結果に
スクールを知ったきっかけは「検索エンジン」や「友人知人のクチコミ」が多く、「会社」や「ハローワーク」などからの紹介も
最初に「スクールを知ったきっかけ」について調査を行っています。10%以上の割合で回答があった項目として「友人・知人に聞いた」「検索エンジン」が挙げられます。なかでも「友人・知人に聞いた」は語学系スクール(15.8%)で、「検索エンジン」は資格取得系スクール(21.1%)で、ほかのスクールよりも割合が高くなっています。
また「実際に教室を見かけた」との回答は語学系スクール(16.9%)、PCスキル・プログラミング系スクール(13.9%)の2つで多くなっており、生活圏にスクールが多くあることが推測できるといいます。
「その他」のなかの具体的な回答をみてみると「会社から」や「ハローワーク」が多く、所属する組織などから紹介を受けたことがきっかけの人も一定数いることがわかりました。
また「実際に教室を見かけた」との回答は語学系スクール(16.9%)、PCスキル・プログラミング系スクール(13.9%)の2つで多くなっており、生活圏にスクールが多くあることが推測できるといいます。
「その他」のなかの具体的な回答をみてみると「会社から」や「ハローワーク」が多く、所属する組織などから紹介を受けたことがきっかけの人も一定数いることがわかりました。
スクールを検討する際に参考にしたものは「公式サイト」が最多
次に「スクールを検討する際に参考にしたもの」を調査しています。「公式サイト」を参考にした人の割合が多く、なかでも資格取得系スクールが32.1%ともっとも多く、ビジネススキル系スクール(27.8%)、語学系スクール(27.4%)、PCスキル・プログラミング系スクール(25.8%)と全スクールで4分の1以上が「公式サイト」を参考にしていることがわかったといいます。
各スクールにより多少の違いはあるものの、「クチコミサイト」「比較・まとめサイト」の割合も10〜16%台となっており、全体的には、公式サイトを筆頭にインターネット上の情報をスクール選びの参考にしている人の割合が多いこともわかりました。
一方で「何も活用していない」という回答も各スクールで2割以上となりました。その要因として「所属している企業で勧められてスクールに通学している」など、自身で選んでいない方も一定数いることが想定されます。
各スクールにより多少の違いはあるものの、「クチコミサイト」「比較・まとめサイト」の割合も10〜16%台となっており、全体的には、公式サイトを筆頭にインターネット上の情報をスクール選びの参考にしている人の割合が多いこともわかりました。
一方で「何も活用していない」という回答も各スクールで2割以上となりました。その要因として「所属している企業で勧められてスクールに通学している」など、自身で選んでいない方も一定数いることが想定されます。
入会の決め手は「カリキュラム」が最多! ビジネススキル系スクールにおいては「価格」の割合が低い結果に
「入会の決め手」については、全てのスクールにおいて「カリキュラム内容」を重視する傾向があり、特に資格取得系スクール(52.0%)、ビジネススキル系スクール(48.2%)、PCスキル・プログラミング系スクール(42.0%)においては約半数です。
「場所が近い・アクセスが良い」の割合が多いのは語学系スクール(36.6%)やPCスキル・プログラミング系スクール(32.7%)で、どちらもスクールの数が多いため勤務地や居住地に近いところを選びやすい点が影響しているとみられます。
「価格」が入会の決め手との回答は、資格取得系スクール(40.6%)が4割を超えており、PCスキル・プログラミング系スクール(37.5%)および語学系スクール(36.5%)に関しても4割弱となっています。一方で、ビジネススキル系スクール(28.4%)はほかと比較して10ポイントほど少ない結果です。ビジネススキル系スクールについては、企業や自治体の補助・助成金等を利用できるケースが多いことや、仕事に直結するスキルを得るために価格よりもカリキュラムを重視していると推測されます。
「場所が近い・アクセスが良い」の割合が多いのは語学系スクール(36.6%)やPCスキル・プログラミング系スクール(32.7%)で、どちらもスクールの数が多いため勤務地や居住地に近いところを選びやすい点が影響しているとみられます。
「価格」が入会の決め手との回答は、資格取得系スクール(40.6%)が4割を超えており、PCスキル・プログラミング系スクール(37.5%)および語学系スクール(36.5%)に関しても4割弱となっています。一方で、ビジネススキル系スクール(28.4%)はほかと比較して10ポイントほど少ない結果です。ビジネススキル系スクールについては、企業や自治体の補助・助成金等を利用できるケースが多いことや、仕事に直結するスキルを得るために価格よりもカリキュラムを重視していると推測されます。
ビジネススキル系スクールのオンライン受講の割合は約3割と、もっとも高い結果に
次に、スクールの受講形式についても調査しています。オンラインによる受講がもっとも多かったのは、ビジネススキル系スクール(29.4%)となっており、「オンライン/通学どちらでも選べる」も含めると、42.8%と4割を超える結果です。一方で、語学系スクール(14.7%)は一番低く、ビジネススキル系スクールと10pt以上の開きがある結果になりました。
さらに、オンライン受講の学習効果についてはすべてのスクールにおいて「充分学べた」「それなりに学べた」を合計すると80%以上となり、大多数の方が満足していることがわかりました。
さらに、オンライン受講の学習効果についてはすべてのスクールにおいて「充分学べた」「それなりに学べた」を合計すると80%以上となり、大多数の方が満足していることがわかりました。
社会人になっても学べる機会は予想以上に多い。機会を逃さずスクールに通うのがおすすめ
今回、コエテコ総研が行った「『社会人のスクール選び』に関する調査」の結果からは、社会人が受動的にも能動的にも学習をする機会が増えており、その機会を積極的に活用することが企業やハーローワークなどからも求められていることがみえてきました。
最初の設問である「スクールを知ったきっかけ(複数回答)」では、すべてのスクールで回答のトップは「その他」。ほかの設問の回答から検討すると筆者には、それ以外に「スクールを知ったきっかけ」を想像できなかったのですが、その具体的な回答として「会社」や「ハローワーク」の紹介が挙げられています。
さらに筆者が気になったのは「スクールを検討する際に参考にしたもの(複数回答)」の結果。自分がお金を払って通う予定のスクールを検討するのに「公式サイト」を見た人は、すべてのスクールで25〜30%程度と少なく、かなり不思議な結果といわざる得ないでしょう。
そして「公式サイト」を参考にした人と変わらない割合で「なにも活用していない」という回答もありました。これらのことから「公式サイト」も見ず、「何も活用していない」でスクールに通う社会人が一定数以上いることが推察されます。
とても不思議な行動にみえますが、最初の設問である「スクールを知ったきっかけ(複数回答)」で「その他」と答えた人の一定数以上が「会社」や「ハローワーク」にスクールを紹介されてそのまま入学したと考えると、この不思議な数値に理由がみえてきます。
社会人スクールというとポジティブかつ能動的に自分のために学習する人々をイメージしがちですが、実は「会社」や「ハローワーク」などに紹介されて、いわゆる受動的な動機で学習をスタートする人も多くいるということでしょう。これはスクール側から見れば、いまだ法人へのアピールが有効であると考えられますし、社会人側から考えると、能動的に探さなくても、社会人になっても学習の機会が意外に多く回ってくることがわかります。
また、「スクールに入会した決め手(複数回答)」において「価格」よりも「カリキュラム内容」を重視する人が多い点も特長的です。社会人にとっては貴重な時間を使うだけに、「カリキュラム内容」に自分の役に立つ項目があるかは価格よりも優先されてしかるべきですが、一方で「会社」や「ハローワーク」からの紹介だと、「カリキュラム内容」によっては補助金の対象にならないといった理由もありそうです。
その一方で、これらの社会人スクールの約30〜40%が「オンライン」もしくは「オンライン/通学どちらでも選べる」状態にあります。しかもこのオンラインでの学びに80%以上の人が満足していることから、オンライン学習は自ら能動的な学習として選んでいる方も、受動的なきっかけでオンライン学習を行った方も、実際に良い学習効果を得られたことが推測されます。
社会人スクールにおける学びは、金銭的な補助やオンライン化などによる時間・場所の自由度なども含めて、以前よりもより充実してきていると考えられます。「会社」や「ハローワーク」から提案される学習の機会をうまく生かしたり、補助金などの制度がないか、自由度や満足度の高いオンライン学習でも学べるかなど、あらかじめ自分で積極的に情報を集めることで、自身の学習機会をより充実させられるでしょう。
社会人学習の機会は、受動的なものも、能動的なものも想像以上に多い現代社会では、積極的に社会人向けスクールを利用したスキルアップが、企業からもハローワークなどからも求められているのではないでしょうか。
最初の設問である「スクールを知ったきっかけ(複数回答)」では、すべてのスクールで回答のトップは「その他」。ほかの設問の回答から検討すると筆者には、それ以外に「スクールを知ったきっかけ」を想像できなかったのですが、その具体的な回答として「会社」や「ハローワーク」の紹介が挙げられています。
さらに筆者が気になったのは「スクールを検討する際に参考にしたもの(複数回答)」の結果。自分がお金を払って通う予定のスクールを検討するのに「公式サイト」を見た人は、すべてのスクールで25〜30%程度と少なく、かなり不思議な結果といわざる得ないでしょう。
そして「公式サイト」を参考にした人と変わらない割合で「なにも活用していない」という回答もありました。これらのことから「公式サイト」も見ず、「何も活用していない」でスクールに通う社会人が一定数以上いることが推察されます。
とても不思議な行動にみえますが、最初の設問である「スクールを知ったきっかけ(複数回答)」で「その他」と答えた人の一定数以上が「会社」や「ハローワーク」にスクールを紹介されてそのまま入学したと考えると、この不思議な数値に理由がみえてきます。
社会人スクールというとポジティブかつ能動的に自分のために学習する人々をイメージしがちですが、実は「会社」や「ハローワーク」などに紹介されて、いわゆる受動的な動機で学習をスタートする人も多くいるということでしょう。これはスクール側から見れば、いまだ法人へのアピールが有効であると考えられますし、社会人側から考えると、能動的に探さなくても、社会人になっても学習の機会が意外に多く回ってくることがわかります。
また、「スクールに入会した決め手(複数回答)」において「価格」よりも「カリキュラム内容」を重視する人が多い点も特長的です。社会人にとっては貴重な時間を使うだけに、「カリキュラム内容」に自分の役に立つ項目があるかは価格よりも優先されてしかるべきですが、一方で「会社」や「ハローワーク」からの紹介だと、「カリキュラム内容」によっては補助金の対象にならないといった理由もありそうです。
その一方で、これらの社会人スクールの約30〜40%が「オンライン」もしくは「オンライン/通学どちらでも選べる」状態にあります。しかもこのオンラインでの学びに80%以上の人が満足していることから、オンライン学習は自ら能動的な学習として選んでいる方も、受動的なきっかけでオンライン学習を行った方も、実際に良い学習効果を得られたことが推測されます。
社会人スクールにおける学びは、金銭的な補助やオンライン化などによる時間・場所の自由度なども含めて、以前よりもより充実してきていると考えられます。「会社」や「ハローワーク」から提案される学習の機会をうまく生かしたり、補助金などの制度がないか、自由度や満足度の高いオンライン学習でも学べるかなど、あらかじめ自分で積極的に情報を集めることで、自身の学習機会をより充実させられるでしょう。
社会人学習の機会は、受動的なものも、能動的なものも想像以上に多い現代社会では、積極的に社会人向けスクールを利用したスキルアップが、企業からもハローワークなどからも求められているのではないでしょうか。
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。