Twitterは発見のメディア、Threadsは?
日本人はテキストコミュニケーションが好きですよね。Twitterのアクティブユーザーも、日本が一番多いと言われています。
ひらがなやカタカナ、漢字といった文字種をいろいろ持っていて、俳句などの文化もある中で、短文を発信していく。こうした文化は海外のプラットフォーマーも注目していると思いますし、TwitterもThreadsも日本をターゲット市場として意識しているでしょう。
Twitterは発見・Discoverのメディアですよね。知らない話題にとても出会いやすい。オープンなので知らない人の話が入ってきます。ただし、それが良さである反面、「見たくないものまで見せられる」ことが嫌がられていた面でもあります。
Threadsはどっちつかずというか……。フォロー限定のタイムラインも存在しないので、内輪のコミュニティも作りにくい。フォローしてもいないインフルエンサーの投稿が表示されやすい反面、知りたいことを検索したくても、検索機能がないから、できません。
Twitterが始まった当初は、エンジニアなどのアーリーアダプターが面白がっているのを眺めていました。当時まだハッシュタグもRT機能もありませんでしたから、出会いもあまり感じませんでした。
日本でブームに火がついたのは2009年ごろ。歌手の広瀬香美さんが参入して、Twitterのロゴを「ヒウィッヒヒー」と読み間違えて流行語になったりしました。この頃から著名人や企業も参入を始めましたが、それはオープンから3年後です。
Threadsももしかしたら、そうなれるかもしれません。というのも、Metaはある意味で“鈍感さ”があるからです。Threadsがもし、急速にしぼんだとしても、急にやめたりはしなさそうにも思います。そういえばメタバースへの取り組み方などを見ていても、Metaのマーク・ザッカーバーグは、あきらめないタイプかもしれません。Twitterのイーロン・マスクとはだいぶ違うキャラですよね。
ひらがなやカタカナ、漢字といった文字種をいろいろ持っていて、俳句などの文化もある中で、短文を発信していく。こうした文化は海外のプラットフォーマーも注目していると思いますし、TwitterもThreadsも日本をターゲット市場として意識しているでしょう。
Twitterは発見・Discoverのメディアですよね。知らない話題にとても出会いやすい。オープンなので知らない人の話が入ってきます。ただし、それが良さである反面、「見たくないものまで見せられる」ことが嫌がられていた面でもあります。
Threadsはどっちつかずというか……。フォロー限定のタイムラインも存在しないので、内輪のコミュニティも作りにくい。フォローしてもいないインフルエンサーの投稿が表示されやすい反面、知りたいことを検索したくても、検索機能がないから、できません。
Twitterが始まった当初は、エンジニアなどのアーリーアダプターが面白がっているのを眺めていました。当時まだハッシュタグもRT機能もありませんでしたから、出会いもあまり感じませんでした。
日本でブームに火がついたのは2009年ごろ。歌手の広瀬香美さんが参入して、Twitterのロゴを「ヒウィッヒヒー」と読み間違えて流行語になったりしました。この頃から著名人や企業も参入を始めましたが、それはオープンから3年後です。
Threadsももしかしたら、そうなれるかもしれません。というのも、Metaはある意味で“鈍感さ”があるからです。Threadsがもし、急速にしぼんだとしても、急にやめたりはしなさそうにも思います。そういえばメタバースへの取り組み方などを見ていても、Metaのマーク・ザッカーバーグは、あきらめないタイプかもしれません。Twitterのイーロン・マスクとはだいぶ違うキャラですよね。
音声SNS機能はどうなる?
急にブームになり、その後、沈んでいったサービスで記憶に新しいのは、音声SNS「Clubhouse」(クラブハウス)がありますね。今も使い続けている人はいますが、かつてほどの活気はないようです。Twitterがライバル機能の「Space」を入れたことで、ユーザーを取られたとも言われています。
ClubhouseやSpaceのようなSNSは個人的には苦手です。聞きに行くと、話し手に「鷹木創さんが入室しました」と伝わるのが辛くて。「鷹木さんだ!」とか言われて、話し手に呼ばれちゃうんですよね。
ただ、聞き専なら気楽かもしれませんね。音声は論理がつながっていなくても、適当に話していてもなんとなく聞けちゃう部分がある。テキストは論理構造があって、私のように編集を生業にしている人間は、文法とか「てにをは」とかがいちいち気になってストレスになっちゃうけど、音声にはそれがない。
僕が代表を務める会社で運営するメディア「テクノエッジ」のポッドキャストも人気です。スタッフが適当に、その時のノリでしゃべってるだけなんですが、視聴者が増えてるんですよ。数千フォロワーがついて、600時間ぐらい再生されていて。音声メディアは盛り上がってきているのを感じます。
ポッドキャストや音声SNSは、まじめな話をちゃんと聞くよりは、ながら聞きできるライトなおしゃべりを聞くのが向いている気がしますね。
Threadsには、Twitter Spaceのような音声SNSがありませんが、今後さらっと追加してきそうな気もします。MetaはTwitterのエンジニアを高額な給料で大量に雇っているというし、エンジニアリングリソースは十分にありそうですし。
ClubhouseやSpaceのようなSNSは個人的には苦手です。聞きに行くと、話し手に「鷹木創さんが入室しました」と伝わるのが辛くて。「鷹木さんだ!」とか言われて、話し手に呼ばれちゃうんですよね。
ただ、聞き専なら気楽かもしれませんね。音声は論理がつながっていなくても、適当に話していてもなんとなく聞けちゃう部分がある。テキストは論理構造があって、私のように編集を生業にしている人間は、文法とか「てにをは」とかがいちいち気になってストレスになっちゃうけど、音声にはそれがない。
僕が代表を務める会社で運営するメディア「テクノエッジ」のポッドキャストも人気です。スタッフが適当に、その時のノリでしゃべってるだけなんですが、視聴者が増えてるんですよ。数千フォロワーがついて、600時間ぐらい再生されていて。音声メディアは盛り上がってきているのを感じます。
ポッドキャストや音声SNSは、まじめな話をちゃんと聞くよりは、ながら聞きできるライトなおしゃべりを聞くのが向いている気がしますね。
Threadsには、Twitter Spaceのような音声SNSがありませんが、今後さらっと追加してきそうな気もします。MetaはTwitterのエンジニアを高額な給料で大量に雇っているというし、エンジニアリングリソースは十分にありそうですし。
鷹木 創
編集主幹
2002年以来、編集記者や編集長などとしてメディアビジネスに携わる。インプレス、アイティメディアと転職し、2013年にEngadget日本版の編集長に就任。 その後スマートニュースに転職。国内トップクラスの機械学習を活用したアプリ開発会社においてビジネス開発として活躍。2021年からはフリーランスとして独立、IBM、Google などのオウンドメディアをサポートしている。