3. 「キーフレーム」機能を使用したペンギンの動画生成
最後に「キーフレーム」機能を使用した実験を行った。キーフレームとは、動画の始点と終点の2枚の画像をアップロードすると、AIが中間のフレームを補完して動画を生成する機能だ。
筆者は水族館で撮影したペンギンの2枚の画像を使用し、以下のプロンプトを入力した。
筆者は水族館で撮影したペンギンの2枚の画像を使用し、以下のプロンプトを入力した。
始点で使用した画像
終点で使用した画像
「As the penguins moved around in the water, two of them jumped in the middle(ペンギンが水中を動き回ると、2羽が真ん中にジャンプした)」
結果、2枚の画像がシームレスにつながり、2匹のペンギンが水中から飛び出す直前の自然な動きを捉えた動画が生成された。
結果、2枚の画像がシームレスにつながり、2匹のペンギンが水中から飛び出す直前の自然な動きを捉えた動画が生成された。
Dream Maschineのキーフレーム機能で生成したAI動画1
via www.youtube.com
さらにエクステンド機能を使用して動画を延長し、「Two of Penguins jumped up and out of the water(2羽のペンギンが水面からジャンプした)」というプロンプトを追加。最終的に2羽のペンギンが実際に水面から飛び上がり、水中に潜るシーンまで生成することができた。
Dream Maschineのキーフレーム機能で生成したAI動画2
via www.youtube.com
単機能ではプロンプトどおりの内容を完全に再現することが難しくても、キーフレーム機能とエクステンド機能を組み合わせることで、よりユーザーの意図に近い動画生成が可能になることがわかった。
パーソナルな思い出を動画にして楽しめる可能性
Dream Machineでは、予想以上にクオリティの高い動画がほんの数分で生成できることに驚かされる。動画制作スキルや経験を持っていない筆者からすると、簡単なプロンプトで頭の中にあるイメージを手軽に映像化できる点は利便性が高く、創作アシストツールとして興味深い。
また、そういった個人の創造性を拡張させる活用方法以外に、個人的な思い出のアップデートにも活用できそうだ。
例えば今回、筆者は過去の旅行で撮影した画像をDream Machineで動画化してみた。記憶を頼りにプロンプトで過去の画像に動きを与え、動画にしてみることで、思い出を擬似的に追体験できるのは新鮮だった。
生成AIというと、個人の創造性を拡張させるクリエイティブ方面での活用方法を模索しがちだ。しかし、実はこうした個人的に楽しむための"パーソナルなモノづくり"にも、その利用価値は十分にあるのではないだろうか? そんなことを今回Dream Machineを使ってみて考えた。
ただし、Dream Machineも他の生成AIサービスと同様に利用する際には、生成されたコンテンツの著作権やライセンスの理解、個人情報やプライバシーの保護、適切なコンテンツ生成の責任、AI生成物と現実の明確な区別など、いくつかの倫理的・法的側面にも注意を払う必要がある。
これらの点に留意しながら利用すれば、Dream Machineは個人の創造性を拡張するだけでなく、新しい形で思い出を楽しむための強力なツールとしても利用できるだろう。
また、そういった個人の創造性を拡張させる活用方法以外に、個人的な思い出のアップデートにも活用できそうだ。
例えば今回、筆者は過去の旅行で撮影した画像をDream Machineで動画化してみた。記憶を頼りにプロンプトで過去の画像に動きを与え、動画にしてみることで、思い出を擬似的に追体験できるのは新鮮だった。
生成AIというと、個人の創造性を拡張させるクリエイティブ方面での活用方法を模索しがちだ。しかし、実はこうした個人的に楽しむための"パーソナルなモノづくり"にも、その利用価値は十分にあるのではないだろうか? そんなことを今回Dream Machineを使ってみて考えた。
ただし、Dream Machineも他の生成AIサービスと同様に利用する際には、生成されたコンテンツの著作権やライセンスの理解、個人情報やプライバシーの保護、適切なコンテンツ生成の責任、AI生成物と現実の明確な区別など、いくつかの倫理的・法的側面にも注意を払う必要がある。
これらの点に留意しながら利用すれば、Dream Machineは個人の創造性を拡張するだけでなく、新しい形で思い出を楽しむための強力なツールとしても利用できるだろう。
Jun Fukunaga
ライター・インタビュワー
音楽、映画を中心にフードや生活雑貨まで幅広く執筆する雑食性フリーランスライター・インタビュワー。最近はバーチャルライブ関連ネタ多め。DJと音楽制作も少々。