キーワードでプロンプトを検索できる
やりたいことが決まっている場合は、キーワード検索で目的に合ったプロンプトを探し出すこともできます。
例えば、SNSのアイコンにちょうどいい画像ってなかなかないもの。ポートレートでもいいけれど、それなりの手間をかけて撮影する必要があります。
「自分であること」がすぐにわかり、ほどほどにオシャレに見える画像が簡単に生成できたらいいのに……。
例えば、SNSのアイコンにちょうどいい画像ってなかなかないもの。ポートレートでもいいけれど、それなりの手間をかけて撮影する必要があります。
「自分であること」がすぐにわかり、ほどほどにオシャレに見える画像が簡単に生成できたらいいのに……。
教えてAIで「SNSアイコン」に関するプロンプトを検索してみる
これもまた「教えてAI」で検索してみましょう。「SNSアイコン」という漠然としたキーワードだけでも、思い描いたものに近い結果が出てきました。
「SNSアイコン」でプロンプトを検索した結果
こういったキャラクター作成は、プロンプトのカテゴリとしては「エンタメ」に分類されているようです。
この中から「一筆描きラインアート」を生成してくれるツールを見てみましょう。
この中から「一筆描きラインアート」を生成してくれるツールを見てみましょう。
ユーザーによる作成例がアップロードされている
作成例を見ると、シンプルでクセがなく、SNSアイコンにピッタリのイラストが出力されており、テイストの微調整も効きそうです。
実際に作ってみることにします。
実際に作ってみることにします。
5つの質問に答えてアイコンを生成
年齢と性別、髪型や見た目の特徴を入力すると、似顔絵を生成してくれるようです。
今の私の髪の長さを「ボブ」、顔の形を「やや丸い」として入力すると、このようなイラストが生成されました。
今の私の髪の長さを「ボブ」、顔の形を「やや丸い」として入力すると、このようなイラストが生成されました。
簡単な指示でアイコンが生成された
本当にすぐに出力されますが、指示がざっくりしすぎていたのか、自分の風貌や雰囲気とは違う印象です。髪の長さを「肩くらい」と具体的にしたり、顔立ちのディテールを付け加えるとこうなります。
ディテールを付け加えるとより近い雰囲気に
一筆書き感は薄くなりますが、雰囲気は近くなりました。他の人の作例も見た限りでは、ディテールの細かい指定が入れば入るほど、書き込みの細かい線画が出力されているようです。
SNSアイコンを描いてくれるサービスはこれまでにもありましたが、その多くは人力。お金のやり取りが発生したり、なかなか理想通りのものに仕上がらず、何度も修正をお願いするのがストレスになることもあったと思います。
生成AIなら、好みのテイストで出力してくれるまでストレスフリーでリトライできます。しかも、「教えてAI」なら、その理想のさじ加減を実現するためのプロンプトをイチから考える必要すらないのがうれしいところです。
SNSアイコンを描いてくれるサービスはこれまでにもありましたが、その多くは人力。お金のやり取りが発生したり、なかなか理想通りのものに仕上がらず、何度も修正をお願いするのがストレスになることもあったと思います。
生成AIなら、好みのテイストで出力してくれるまでストレスフリーでリトライできます。しかも、「教えてAI」なら、その理想のさじ加減を実現するためのプロンプトをイチから考える必要すらないのがうれしいところです。
最大6つのAIを同時実行できる「天秤(てんびん)AI」
「教えてAI」ならではの機能として人気だったのが、最大6つのAIを同時に使える「教えてAI 一発検索」。6月20日に履歴保持機能を追加して、新たに「天秤AI byGMO」(以下、天秤AI)として生まれ変わりました。
天秤AIは、ChatGPTの最新AIモデル・GPT-4oもClaude 3の3つの新モデルも含め、複数の生成AIを横断して使える機能です。
普通なら各サービスに課金しなくては使えない、最新モデルの生成AIを無料で使えるだけでも驚きですが、複数のモデルに同時に質問することもできるので、「どのモデルが自分の目的に沿っているか?」などと考える必要がなく、出力された答えのうち、気に入ったものを採用する……といった使い方もできてしまいます。
天秤AIは、ChatGPTの最新AIモデル・GPT-4oもClaude 3の3つの新モデルも含め、複数の生成AIを横断して使える機能です。
普通なら各サービスに課金しなくては使えない、最新モデルの生成AIを無料で使えるだけでも驚きですが、複数のモデルに同時に質問することもできるので、「どのモデルが自分の目的に沿っているか?」などと考える必要がなく、出力された答えのうち、気に入ったものを採用する……といった使い方もできてしまいます。
各社最新のAIモデルを同時に6つまで選択できる
ここでは、商品をセールで売っても利益が残る価格設定を求めてもらいます。「商品を1割引で売っても、利益率が26%になるようにしたい。定価は原価の何%増しにすればよいか?」と、各種AIに聞いてみましょう。
AIモデル横断で同じ質問に答えてもらう。Gemini 1.5 Proの回答はこちら
Gemini 1.5 Proは、求める利益率を確保するための考え方から解説してくれます。わかりやすい。
GPT 3.5 Turboの回答
GTP-3.5 Turboも、考え方を解説してはくれるのですが、ちょっと回りくどい印象です。回答は「原価の140%」なので、計算は合っているのですが、「何割増しで」という質問に対する答えかたとしては少しピントがずれているかと思います。
Claude 3 Opusの回答
Claude 3 Opusは、解説は丁寧なのですが、余計な計算が入っており、「約45.05」という数字を出してきました。定価×0.9が原価×1.26になる値を求めればいいだけなのですが、うまく計算できていないようです。「生成AIの答えは必ずしも正しくない」というハルシネーションの悪い例ができてしまいました……。
というわけで、今回の利益率の計算、およびその根拠を示してもらうことで答え合わせ、という使い方に関していえば、私にとってはGeminiが使いやすいと感じました。
ただし、画像にもあるようにClaude 3 Opusの得意分野は長文生成。小説の要約を頼むと、主観に傾きすぎず簡潔で分かりやすく、美しい文章で概要を教えてくれます。
というわけで、今回の利益率の計算、およびその根拠を示してもらうことで答え合わせ、という使い方に関していえば、私にとってはGeminiが使いやすいと感じました。
ただし、画像にもあるようにClaude 3 Opusの得意分野は長文生成。小説の要約を頼むと、主観に傾きすぎず簡潔で分かりやすく、美しい文章で概要を教えてくれます。
Claude 3 Opusに小説の要約を書かせた例
一方、高性能と言われるGPT-4oの要約はこんな感じです。
GPT-4oに同じ小説の要約を頼むと……
こちらもわかりやすいのですが、推測に過ぎない書店の情報が入っていたり、読者の判断に委ねられるような物語の解釈までも解説してしまっているので、純粋な「要約」としては微妙かな……と感じました(宿題で読書感想文を書く!といったケースならこれをうれしく感じるかもしれません)。
このように、天秤AIでは「時短、かつ高精度のアウトプット」がかなうだけでなく、同じ問いかけに対して生成される回答の傾向から各モデルの特徴がわかるのも、うれしいポイントです。
各AIには「良い」「悪い」ではなくそれぞれの得意分野があり、ピッタリはまる用途を見出せば、それだけでも得られるアウトプットの質が上がるのがわかります。現時点で生成AIに課金をしておらず、「1つだけ課金するなら自分にはどのモデルが向いているだろう?」と悩んでいる人にとっては、検討材料にもなるでしょう。
教えてAIには「おすすめ」「注目」「新着」「人気」というカテゴリも用意されており、天秤AIの横断検索の結果とあわせて見ていくと、「こんなことにもAIが使えるんだ!」「こんなふうに指示すればいいんだ!」という発見につながることもあるでしょう。
生成AI活用の可能性を最大限に引きだす、教えてAIと天秤AI、ぜひお試しあれ!
このように、天秤AIでは「時短、かつ高精度のアウトプット」がかなうだけでなく、同じ問いかけに対して生成される回答の傾向から各モデルの特徴がわかるのも、うれしいポイントです。
各AIには「良い」「悪い」ではなくそれぞれの得意分野があり、ピッタリはまる用途を見出せば、それだけでも得られるアウトプットの質が上がるのがわかります。現時点で生成AIに課金をしておらず、「1つだけ課金するなら自分にはどのモデルが向いているだろう?」と悩んでいる人にとっては、検討材料にもなるでしょう。
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中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019