走らない人にもいいんじゃない?音漏れがしない&マルチポイント接続でオフィスでも使いやすい
nwm GOの利用シーンでランニングと同じくらい「最高じゃん……!」と思ったのがオフィスや図書館での作業中でした。
しーんとした環境で、nwm GOで音楽を聴いている人に肩が触れ合うくらいの距離まで近づいて耳を澄ませても、まず音漏れを感じません。爆音で聞けば、そりゃ音漏れはしますが、適切な音量ならまったく問題なし。
話しかけられてもすぐに返事できて、こめかみへの圧迫感も少ないので、オフィスや静かな室内での作業中はほぼnwm GOをつけっぱなしで過ごしています。nwm GOのツルの上から太めのセルフレームの眼鏡を掛けても違和感なし。
とくにWeb会議やウェビナーの視聴で耳がふさがっていないのは、自分がしゃべるときも、相手の声を聞くときも、本当に楽ちんなんです。もう手放せない。こんなに快適なら、やがて手に入るであろうNintendo Switch 2での長時間プレイに備えて有線タイプのnwm WIREDを買っておこうかなあなんて思ったりするほどです(ワイヤレスタイプのイヤホンは多少なりの遅延があるので、ゲームには不向き)。
そしてnwm GOはマルチポイント接続なのもうれしい。
マルチポイント接続とは、1つのBluetooth機器が同時に複数のデバイスと接続できる機能のことです。nwm GOを自分のスマホとPCにBluetooth接続しておけば、「PCでZoom会議をしたあとで、イヤホンを外すことなく、スマホにかかってきた電話に出る」なんてことができます。接続している各デバイスで同時に音を出すと、「後から再生が始まった方」の音がnwm GOで再生されます。
そしてデバイスと接続される度に「ぽろろん」と音が鳴るので(起動音を含め、nwm GOはシステム音が涼しげで美しいです)、きちんとつながったか一瞬でわかって安心。「ぽろろん」と2回鳴ったら、それはPCともスマホとも接続できた合図です。
しーんとした環境で、nwm GOで音楽を聴いている人に肩が触れ合うくらいの距離まで近づいて耳を澄ませても、まず音漏れを感じません。爆音で聞けば、そりゃ音漏れはしますが、適切な音量ならまったく問題なし。
話しかけられてもすぐに返事できて、こめかみへの圧迫感も少ないので、オフィスや静かな室内での作業中はほぼnwm GOをつけっぱなしで過ごしています。nwm GOのツルの上から太めのセルフレームの眼鏡を掛けても違和感なし。
とくにWeb会議やウェビナーの視聴で耳がふさがっていないのは、自分がしゃべるときも、相手の声を聞くときも、本当に楽ちんなんです。もう手放せない。こんなに快適なら、やがて手に入るであろうNintendo Switch 2での長時間プレイに備えて有線タイプのnwm WIREDを買っておこうかなあなんて思ったりするほどです(ワイヤレスタイプのイヤホンは多少なりの遅延があるので、ゲームには不向き)。
そしてnwm GOはマルチポイント接続なのもうれしい。
マルチポイント接続とは、1つのBluetooth機器が同時に複数のデバイスと接続できる機能のことです。nwm GOを自分のスマホとPCにBluetooth接続しておけば、「PCでZoom会議をしたあとで、イヤホンを外すことなく、スマホにかかってきた電話に出る」なんてことができます。接続している各デバイスで同時に音を出すと、「後から再生が始まった方」の音がnwm GOで再生されます。
そしてデバイスと接続される度に「ぽろろん」と音が鳴るので(起動音を含め、nwm GOはシステム音が涼しげで美しいです)、きちんとつながったか一瞬でわかって安心。「ぽろろん」と2回鳴ったら、それはPCともスマホとも接続できた合図です。
オープンイヤー型イヤホンがそもそも向いていない場所
オフィスから野外のランニングまで隙なしに思えるnwm GOにも、気になる点は少しだけあります。
まず、物理ボタンのレスポンスです。音量の上げ下げや電源のオンオフは、イヤホン本体の右側にある物理ボタンを押してコントロールします。これの反応がちょっとだけ遅いんです。慣れたらなんてことないんですけどね、慣れるまでのランニング中は、音量をコントロールしようとして「私は今、音量を上げたの? 下げたの? どっち!?」と思いながら走っていました。
そして私の場合は耳珠(じじゅ)と呼ばれる耳穴の手前にあるフタみたいな軟骨とnwm GOのスピーカーの下部がわずかに触れています。やがて全然気にならなくなりましたが、耳の形は人によってバラバラなので、まずは試着することをおすすめします。
最後に、これはOpenCommにもいえることであり、ネックバンド型の宿命ではありますが、マフラーを首に巻いたり厚手のフーディーを着たりすると、ネックバンドと衣類が触れ合ってスピーカーが動いちゃうんですよ。そしてジムであおむけになるようなワークアウト時にも不向きです。
nwm GOのネックバンドはソフトでさわり心地がいいので、ひょっとしたらジムでのダンベルプレス時にも使えるかな? と試してみましたが、後頭部と背中をグッとベンチに押し当てて何十キロも負荷をかけることになるので、やはりスピーカーがずれてしまいました。
とはいえ、ジムでは「周囲の音を聞きたい」というニーズが私には一切ないんですよね。空調の効いたジム内で、自分と筋肉とダンベルだけの小さな世界に閉じこもり、カナル型イヤホンで南アフリカ発祥のGqom(ゴム)というダンスミュージックばかり聞いています。
そして、オープンイヤー型は耳をふさがないぶん、電車やガヤガヤした空間ではどうしても音量を上げないとイヤホンからの音が聞こえません。あくまで、それなりに静かだったり自然音が聞こえるくらいの環境で光り輝くイヤホンです。
まず、物理ボタンのレスポンスです。音量の上げ下げや電源のオンオフは、イヤホン本体の右側にある物理ボタンを押してコントロールします。これの反応がちょっとだけ遅いんです。慣れたらなんてことないんですけどね、慣れるまでのランニング中は、音量をコントロールしようとして「私は今、音量を上げたの? 下げたの? どっち!?」と思いながら走っていました。
そして私の場合は耳珠(じじゅ)と呼ばれる耳穴の手前にあるフタみたいな軟骨とnwm GOのスピーカーの下部がわずかに触れています。やがて全然気にならなくなりましたが、耳の形は人によってバラバラなので、まずは試着することをおすすめします。
最後に、これはOpenCommにもいえることであり、ネックバンド型の宿命ではありますが、マフラーを首に巻いたり厚手のフーディーを着たりすると、ネックバンドと衣類が触れ合ってスピーカーが動いちゃうんですよ。そしてジムであおむけになるようなワークアウト時にも不向きです。
nwm GOのネックバンドはソフトでさわり心地がいいので、ひょっとしたらジムでのダンベルプレス時にも使えるかな? と試してみましたが、後頭部と背中をグッとベンチに押し当てて何十キロも負荷をかけることになるので、やはりスピーカーがずれてしまいました。
とはいえ、ジムでは「周囲の音を聞きたい」というニーズが私には一切ないんですよね。空調の効いたジム内で、自分と筋肉とダンベルだけの小さな世界に閉じこもり、カナル型イヤホンで南アフリカ発祥のGqom(ゴム)というダンスミュージックばかり聞いています。
そして、オープンイヤー型は耳をふさがないぶん、電車やガヤガヤした空間ではどうしても音量を上げないとイヤホンからの音が聞こえません。あくまで、それなりに静かだったり自然音が聞こえるくらいの環境で光り輝くイヤホンです。
銀シャリ・橋本直の声が最もナチュラルに味わえるオープンイヤーは?
最後に、むちゃくちゃ個人的な「nwm GO、私のお気に入りポイント」を紹介します。個人的すぎますが、このポイントをクリアしないと、私はそのイヤホンをランニングでどうしても使えないのです。
それは「お笑いコンビ・銀シャリの橋本直の声がナチュラルに聞こえるかどうか」という点です。ここでいうナチュラルとは、スピーカーで聞くのと同じかどうか、を意味します。
というのも、私はランニング中に銀シャリのポッドキャスト番組『オールナイトニッポンPODCAST 銀シャリのおトぎばなし(以下、おトぎばなし)』を聞くのが大好きで、このリスニング体験が最良のイヤホンこそが、私にとっては最強のランニング用イヤホンになります。
おトぎばなしは、銀シャリがゲストもほとんど呼ばず、届いたメールも大して読まず、30分ほど2人だけでひたすら雑談する番組です。M1の王者にして今年ついに上方漫才大賞の大賞に輝いたあの銀シャリのユルいおしゃべり、これがむちゃくちゃ面白くて心地よい。心拍数140台をキープしながらニヤニヤ走るのに最適な名番組です(ペースをガツンと上げたいときは銀シャリではなくスクリレックスを聞きます)。
で、昨今のオープンイヤー型のイヤホンは音質が良くなってきたとはいえ、スピーカーとは聞こえ方が違う音も残っています。それが私の場合は「橋本直の声」でした。
たとえば、お手頃価格で見た目も大変かわいいオープンイヤー型イヤホンの「GoFree2」(7880円)は、音楽を聞くだけなら申し分ないのですが(むしろ1万円以下のオープンイヤー型でこんなにいい音が? とびっくりします)、いざランニング中におトぎばなしを再生すると、どうしても橋本直の声がモワッとこもって聞こえてしまうのです。なんというか、橋本直だけ1人でダンボールをかぶせられているよう。不思議なことに同じ銀シャリでも鰻和弘の声は大丈夫なのに! ナゼ!?
それは「お笑いコンビ・銀シャリの橋本直の声がナチュラルに聞こえるかどうか」という点です。ここでいうナチュラルとは、スピーカーで聞くのと同じかどうか、を意味します。
というのも、私はランニング中に銀シャリのポッドキャスト番組『オールナイトニッポンPODCAST 銀シャリのおトぎばなし(以下、おトぎばなし)』を聞くのが大好きで、このリスニング体験が最良のイヤホンこそが、私にとっては最強のランニング用イヤホンになります。
おトぎばなしは、銀シャリがゲストもほとんど呼ばず、届いたメールも大して読まず、30分ほど2人だけでひたすら雑談する番組です。M1の王者にして今年ついに上方漫才大賞の大賞に輝いたあの銀シャリのユルいおしゃべり、これがむちゃくちゃ面白くて心地よい。心拍数140台をキープしながらニヤニヤ走るのに最適な名番組です(ペースをガツンと上げたいときは銀シャリではなくスクリレックスを聞きます)。
で、昨今のオープンイヤー型のイヤホンは音質が良くなってきたとはいえ、スピーカーとは聞こえ方が違う音も残っています。それが私の場合は「橋本直の声」でした。
たとえば、お手頃価格で見た目も大変かわいいオープンイヤー型イヤホンの「GoFree2」(7880円)は、音楽を聞くだけなら申し分ないのですが(むしろ1万円以下のオープンイヤー型でこんなにいい音が? とびっくりします)、いざランニング中におトぎばなしを再生すると、どうしても橋本直の声がモワッとこもって聞こえてしまうのです。なんというか、橋本直だけ1人でダンボールをかぶせられているよう。不思議なことに同じ銀シャリでも鰻和弘の声は大丈夫なのに! ナゼ!?

色も見た目もハマグリみたいでキュート。1キロあたり6分ほどのペースでちんたら走るぶんにはズレることもなく快適。操作はタッチ方式でランニング中はまず操作できず、銀シャリ橋本の声の問題もありますが、もし私が中高生なら、懐事情を考えてGoFree2を有力候補に入れると思います
そしてOpenCommは、橋本直の声がナチュラルに聞こえます。だから一緒に1800kmも走ってきたんですよね。
で、本稿の主役nwm GOもまた、橋本直の声がとても自然。なんなら鰻和弘の「ウン」という相づちや「オイそれはちょっと待ってくれ橋本〜」みたいな声までキレイに響きます。そう、きったないテーマの雑談でも、声に空気がたっぷり含まれているようで、なんだかキレイに聞こえるんですよ。
nwm GOは音楽だけでなく「人間の声の表現」にも強いイヤホンだと感じました。音響を大切にするNTTソノリティが開発したということも関係しているのかもしれません。ということで、ランニングや会議に最適のnwm GOは、おトぎばなしにもピッタリだと自信を持ってオススメします。
で、本稿の主役nwm GOもまた、橋本直の声がとても自然。なんなら鰻和弘の「ウン」という相づちや「オイそれはちょっと待ってくれ橋本〜」みたいな声までキレイに響きます。そう、きったないテーマの雑談でも、声に空気がたっぷり含まれているようで、なんだかキレイに聞こえるんですよ。
nwm GOは音楽だけでなく「人間の声の表現」にも強いイヤホンだと感じました。音響を大切にするNTTソノリティが開発したということも関係しているのかもしれません。ということで、ランニングや会議に最適のnwm GOは、おトぎばなしにもピッタリだと自信を持ってオススメします。

花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori