総務的な仕事をしつつ、1人情シスにライティング……。社内で「何でも屋」と呼ばれる私のもとには、名もない仕事、前例のない仕事も集まってきます。「アイツならなんとかしてくれる」と頼られると、「できない」とは言いにくいといういプレッシャーも当然あります。
そこで、無茶振りを完璧に打ち返すために、私が手を組むことにしたのが生成AIです。
「生成」という言葉から「1つの指示で完成品のアウトプットを得るための手抜きツール」と思われがちな生成AI。それゆえ「話題の割に回答の精度が低い」と使うのをやめてしまった人も多いようです。しかし私が思うに、生成AIはサボる道具ではなく「参謀」にするべきもの。決断の連続でオーバーヒート寸前の脳を冷やし、本当に人間がすべき「決断」の純度を高めるための「外付けの脳」のように使うものです。
人間が1日に決断できることの数は決まっていると言われています。貴重な脳のメモリを「夕飯何にする?」や「この仕事、どこから片付ける?」なんて決断で浪費していませんか? 生成AIを、優秀な参謀として使いこなせば、その状況から抜け出せるかもしれません。
そこで、無茶振りを完璧に打ち返すために、私が手を組むことにしたのが生成AIです。
「生成」という言葉から「1つの指示で完成品のアウトプットを得るための手抜きツール」と思われがちな生成AI。それゆえ「話題の割に回答の精度が低い」と使うのをやめてしまった人も多いようです。しかし私が思うに、生成AIはサボる道具ではなく「参謀」にするべきもの。決断の連続でオーバーヒート寸前の脳を冷やし、本当に人間がすべき「決断」の純度を高めるための「外付けの脳」のように使うものです。
人間が1日に決断できることの数は決まっていると言われています。貴重な脳のメモリを「夕飯何にする?」や「この仕事、どこから片付ける?」なんて決断で浪費していませんか? 生成AIを、優秀な参謀として使いこなせば、その状況から抜け出せるかもしれません。
生成能力よりも「判断」が使える
「ChatGPTって、平気で嘘つくじゃん」と思って使うのをやめた人、「チャッピー」なんてあだ名を付けて雑談相手にしている人、正直に手を挙げてください。その気持ちもよくわかります。チャッピーたちは私にも、もっともらしい顔をして存在しない駅名を教えてきたりしたものです。でも、それを理由にChatGPTをはじめとする生成AIを見限るのはまだ早いです。
生成AIは全知全能の神様ではなく、優秀だけど空気の読めない新入社員のようなもの。役割とルールを与えないと、こちらの顔色をうかがい、適当に話を合わせようと嘘をついてきます。逆に、こちらの求めるものを明確にすれば「なんだ、できる子だったんだ」と驚くことも多いはず。
そして、適材適所のモデル選定を行うことで、さらに彼らは「使える子」になります。
ChatGPTは流暢な会話が特徴。「会話やアイデア出し」が得意な愛されキャラで、「雑談相手」として親しまれるのもうなずけます。アイデア出し、要約、創作といったクリエイティブなタスクの相棒にはぴったりです。
だけど、「最新情報の正確な検索」ならまた別のプロがいます。
GeminiやGensparkは、Google検索基盤や特化型検索で、最新ニュースや事実確認に強いので、「リサーチの鬼」になりたい時に選びたいパートナーです。生成AIには、それぞれの得意分野が明確にあるのです。
得意分野の違いはあれど、生成AIが本当にすごいのは、生成能力よりも「認知・判断」能力だと私は考えます。「何でも屋」である私はその能力を利用して、生成AIを「コンテンツ生成機」ではなく、自分が動く前の「司令塔」のポジションに置くことにしました。これがかなりの時短効果を生んでくれているのです。
生成AIは全知全能の神様ではなく、優秀だけど空気の読めない新入社員のようなもの。役割とルールを与えないと、こちらの顔色をうかがい、適当に話を合わせようと嘘をついてきます。逆に、こちらの求めるものを明確にすれば「なんだ、できる子だったんだ」と驚くことも多いはず。
そして、適材適所のモデル選定を行うことで、さらに彼らは「使える子」になります。
ChatGPTは流暢な会話が特徴。「会話やアイデア出し」が得意な愛されキャラで、「雑談相手」として親しまれるのもうなずけます。アイデア出し、要約、創作といったクリエイティブなタスクの相棒にはぴったりです。
だけど、「最新情報の正確な検索」ならまた別のプロがいます。
GeminiやGensparkは、Google検索基盤や特化型検索で、最新ニュースや事実確認に強いので、「リサーチの鬼」になりたい時に選びたいパートナーです。生成AIには、それぞれの得意分野が明確にあるのです。
得意分野の違いはあれど、生成AIが本当にすごいのは、生成能力よりも「認知・判断」能力だと私は考えます。「何でも屋」である私はその能力を利用して、生成AIを「コンテンツ生成機」ではなく、自分が動く前の「司令塔」のポジションに置くことにしました。これがかなりの時短効果を生んでくれているのです。
未経験の仕事は、まず「地図」を作らせる
「決断のためのリソースには、日々上限がある」とお話しましたが、何でも屋の私に「アイツなら何とかするだろう」と丸投げされる“未経験の仕事”は後を絶ちません。自分の頭でその段取りを考えていると、それだけで1日のリソースを使い切ってしまうかも。そして、丸投げパーソンに文句を言う決断をするくらいなら、仕事を生成AIにタスクとして分解させ、所要時間を算出させたほうがずっと有益です。
たとえば、ブックレビューを依頼された場合。本の目次を画像として生成AIに読ませ、
「この本を読んでレビューを書く。ターゲットは〇〇。構成はこんな感じ。仕上げのトーンは〇〇。このタスクを分解し、各工程の所要時間を見積もって」
……といった具合に、「手を動かす前のロードマップ」を作らせるのです。
これなら機密情報を入力せずとも、「段取り」の相談だけなので低リスク。それでもかなりの時短効果を得られます。苦手な人も多い「タスクの細分化」をAIが補完してくれます。
ゼロから考えず、たたき台を作らせ、自分は「修正とGOサイン」に集中することで、仕事の質も自ずとアップするはず。
このとき、「AIの最初の見積もりを鵜呑みにしないこと」が大きなポイントになります。「昨日はそんなに寝ていないから、集中力がない」など、自分の正直なコンディションを係数として掛け合わせ、現実的なスケジュールに修正させてから取りかかります。「眠いから集中できないかも」なんて、人間相手に口にすると「は?」と言われかねない本音こそが、現実的なスケジュールをはじき出すカギ。「何を言っても怒らない」生成AI相手だからこそ言える本音はどんどん明かしていきましょう。
たとえば、ブックレビューを依頼された場合。本の目次を画像として生成AIに読ませ、
「この本を読んでレビューを書く。ターゲットは〇〇。構成はこんな感じ。仕上げのトーンは〇〇。このタスクを分解し、各工程の所要時間を見積もって」
……といった具合に、「手を動かす前のロードマップ」を作らせるのです。
これなら機密情報を入力せずとも、「段取り」の相談だけなので低リスク。それでもかなりの時短効果を得られます。苦手な人も多い「タスクの細分化」をAIが補完してくれます。
ゼロから考えず、たたき台を作らせ、自分は「修正とGOサイン」に集中することで、仕事の質も自ずとアップするはず。
このとき、「AIの最初の見積もりを鵜呑みにしないこと」が大きなポイントになります。「昨日はそんなに寝ていないから、集中力がない」など、自分の正直なコンディションを係数として掛け合わせ、現実的なスケジュールに修正させてから取りかかります。「眠いから集中できないかも」なんて、人間相手に口にすると「は?」と言われかねない本音こそが、現実的なスケジュールをはじき出すカギ。「何を言っても怒らない」生成AI相手だからこそ言える本音はどんどん明かしていきましょう。
「センス」の正体を因数分解させる
「生成AI」と呼んではいますが、生成AIを「クリエイター」に育てるにはかなり手間がかかると感じます。それより、優れた「批評家・分析家」になってもらうほうが、はるかにおすすめです。生成AIは「なんかいい感じ」の理由をロジカルに解析し、再現可能なルールに落とし込んでくれます。
「何でも屋」と思われているがゆえの「情シスだから写真も撮れるでしょ?」「資料もきれいに作れるでしょ?」といった、意味不明な無茶ぶりは実在します。
こんなとき生成AIは、漠然とした「いい感じ」を分析するのがかなり得意です。たとえば写真撮影を頼まれた場合。撮りたい雰囲気の写真を何枚か生成AIに見せ、「なぜこの写真はエモいのか?」を分析させます。「明るさ、コントラスト、色温度」といった情報をAdobe Lightroomなどの画像処理ソフトのパラメーターとして数値で表示させたり、構図の分析をさせることで、「センス」の正体を知ることができます。
「何でも屋」と思われているがゆえの「情シスだから写真も撮れるでしょ?」「資料もきれいに作れるでしょ?」といった、意味不明な無茶ぶりは実在します。
こんなとき生成AIは、漠然とした「いい感じ」を分析するのがかなり得意です。たとえば写真撮影を頼まれた場合。撮りたい雰囲気の写真を何枚か生成AIに見せ、「なぜこの写真はエモいのか?」を分析させます。「明るさ、コントラスト、色温度」といった情報をAdobe Lightroomなどの画像処理ソフトのパラメーターとして数値で表示させたり、構図の分析をさせることで、「センス」の正体を知ることができます。
競合他社のカッコいいチラシを読み込ませ、「デザインの意図と配色のルール」を言語化させるのもいいですね。ノンデザイナーでも、そのルールに従うだけで「プロっぽいアウトプット」を最短で出せるようになります。
「センス」とは、その人が「熱意を持ってお金と時間を注いできた経験」の集大成です。ゼロからセンスを磨くのではなく、「正解」を逆算して流用することは、何よりも時短になるはずです。
「センス」とは、その人が「熱意を持ってお金と時間を注いできた経験」の集大成です。ゼロからセンスを磨くのではなく、「正解」を逆算して流用することは、何よりも時短になるはずです。

中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019















