SUZURIがNFTコンテンツでオリジナルグッズの作成・販売ができる機能を提供開始

2022.5.31

GMOインターネットグループのGMOペパボが運営するオリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI byGMOペパボ」は2022年5月23日、NFTコンテンツを使ってオリジナルグッズを作成・販売できる新機能をNFTコンテンツの制作者向けに提供開始しました。

NFTコンテンツで作成したオリジナルグッズの販売ができる機能は、国内オンデマンドプリントサービスでは初となります（GMOペパボ調べ）。

NFT（Non-Fungible Token：非代替性トークン）とは代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンのこと。このトークンをデジタルアート作品や映像などのデジタルデータとひも付けることで、デジタルデータの唯一性を表現できるのが特徴です。それに加えて、NFT発行者に二次流通以降における収益の一部をロイヤリティとして還元することもできます。

SUZURIを利用する60万人以上のクリエイターがNFTコンテンツを販売できる

SUZURIは、パソコンやスマートフォンからイラスト・写真をアップロードするだけで簡単にオリジナルグッズを作成・販売ができるサービスです。

初期費用なしで始められることや、在庫を持たずにグッズを販売できることなどから、イラストレーターや美術系学校の学生、YouTuber、お笑い芸人から企業まで、60万人を超えるクリエイターが利用しています。SUZURIでは、クリエイターの活動支援にも注力しており、クリエイターとの共同イベントの企画・開催やYouTubeとの連携など、クリエイターの活動支援に取り組んできました。

提供開始された新機能は、運営サービスへのWeb3関連技術の適用や新規事業の検討を目的として2022年3月にGMOペパボに新設された「ペパボ3推進室」により開発されたものです。ユーザーは、ConsenSysが開発したブロックチェーンウォレット「MetaMask」と「SUZURI byGMOペパボ」を連携させることで、NFTコンテンツのオリジナルグッズを作成・販売可能となります。

今回の新機能により、NFTコンテンツクリエイターがオリジナルグッズを作成・販売可能な場ができました。今後はNFTコンテンツクリエイターに売上の一部が還元される仕組み作りに取り組むなど、NFTコンテンツの活用方法の可能性を広げることで、さらなるクリエイター・エコノミーの発展に貢献していく予定とのことです。

利用方法のイメージ

利用方法

利用方法は以下の通りです。

1.SUZURIにログイン
※オリジナルグッズの作成・販売にはSUZURIへの会員登録と、自身のNFTを管理するブロックチェーンウォレット「MetaMask」のWebブラウザーへのインストールが必要です

2.「MetaMask」に接続
『アイテムをつくる』画面で『NFTの画像を使う』を選択すると、ブロックチェーンウォレット（「MetaMask」）に接続

3.NFTコンテンツを選択し、グッズを作成
「NFTの画像を使う」ボタンを押すと、SUZURIにMetaMaskの情報が接続され、ウォレットのアドレスにひもづくNFTの画像を使ってアイテムを作成できるようになります。

4.作成したグッズを販売
SUZURIで用意されている約50種類のアイテムの中からデザインを選択・配置して、自分だけのアイテムを作って販売できます。

詳細はこちらをご覧ください。
https://suzuri.jp/surisurikun/journals/2022-05-20

NFTコンテンツとして、画像やイラストなどが数多く流通していますが、制作に金融系の資格などが必要ということはありません。また。美しい画像やイラスト、有名人やインフルエンサーによるものでないと売れない……などということもありません。

いまとなっては、NFTコンテンツ制作から有名になった人も出始めています。NFTコンテンツについて興味を持った人は、購入するだけでなく、自身で制作することも検討してみてはいかがでしょうか。

安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。