3. 浸水
我が家は炊飯器は使用せず、ストウブの炊飯専用鍋「ラ・ココット DE GOHAN」で炊きます。

愛用のストウブ ラ・ココット de GOHAN
ここでいくつかの「おいしくなあれ」の魔法実行。まず、水は長年お世話になっているfreciousの富士山の天然水を、ご飯と同量の360ccに、古米の乾燥分で気持ち多めに(大さじ2杯程度)足して注ぎました。

古米なので気持ち多めに水をプラス
次に、酒またはみりんを大さじ1杯。そして、1センチ×5センチくらいに小さくカットした日高昆布を上に乗せて。

酒またはみりん大さじ1杯、カットした日高昆布をひと切れ
これでふっくら甘く、旨みの下支えもあるご飯が仕込めます。このまま30分から1時間ほど浸水。おいしさがお米の一粒一粒に染み込む、大切な時間なのです。

浸水時間も「おいしくなあれ」の魔法には欠かせない
4. 炊飯
ストウブ鍋での炊飯は、いきなり豪熱で!

最大火力で一気に沸騰させます
最大火力で一気に沸騰させ、ぶくぶくと大きな泡が発生したら底から手早くザッとかき混ぜ、蓋をして一気に火を弱め、とろ火で10分。絶対に蓋は開けず、ただ「おいしくなあれ」と祈ります。炊きあがってもまだ開けない。それはプラス5分は蒸らして、余熱でさらにおいしさを追い込むため……。
5. できあがり
できたよ!

ストウブのふたを開けると、湯気の向こうにほっかほかの幸せが!
ほら見て〜、フッカフカのツヤツヤです。お肉にもお魚にも合う上品な味わいの、「我が家流・料亭ごはん」ができました〜。

丁寧に炊いて食べてみた結果、においや食味のクセもなく、十分おいしい「進次郎米」。家族も、「正直、いつもと違いがわかんない」「普通においしい」。コメに絶大な自信があり、食に関しては変態的なこだわりを持つ日本の農水省が、妙なものを放出するわけがないんだよね……と思う。それでも、本人たちは「平時の国民に古古米を食べさせるなんて……」と、断腸の思いだとは思うけれど。
そこに、アイリスの精米技術と流通スピード。備蓄米、おいしいです、参りました。「積極的に買い求める消費者なんているの?」なんて思って本当にごめんなさい。この値段と品質で次にもう一度買うかと言われたら、買ってもいいと素直に思った。備蓄米を軽視していたアントワネットが平謝りするくらいの、進次郎米の圧勝。悔しいけど進次郎は目論見通り「参院選前にセクシー炸裂」……ということか?
そこに、アイリスの精米技術と流通スピード。備蓄米、おいしいです、参りました。「積極的に買い求める消費者なんているの?」なんて思って本当にごめんなさい。この値段と品質で次にもう一度買うかと言われたら、買ってもいいと素直に思った。備蓄米を軽視していたアントワネットが平謝りするくらいの、進次郎米の圧勝。悔しいけど進次郎は目論見通り「参院選前にセクシー炸裂」……ということか?

河崎 環
コラムニスト・立教大学社会学部兼任講師
1973年京都生まれ神奈川育ち。慶應義塾大学総合政策学部卒。子育て、政治経済、時事、カルチャーなど多岐に渡る分野で記事・コラム連載執筆を続ける。欧州2カ国(スイス、英国)での暮らしを経て帰国後、Webメディア、新聞雑誌、企業オウンドメディア、政府広報誌などに多数寄稿。ワイドショーなどのコメンテーターも務める。2022年よりTOKYO MX番組審議会委員。社会人女子と高校生男子の母。著書に『女子の生き様は顔に出る』(プレジデント社)など。