キーウィの卵が大きすぎるワケ
ハヤブサ目のお隣にはインコ目! 系統が近いんだ? 見た目だけじゃわからないものですね。さらにスズメ目は6700種以上います。鳥界の最大派閥
まずは1番、ダチョウ目。大きいね。そしてダチョウ目とレア目に続いて登場するのは?
キーウィ目のコマダラキーウィ。小さいね
キーウィの卵は、キーウィ的にはハチャメチャに大きい!
ライブ感ある標本にウットリ
ペンギンの鳴き声を聞きながら(なぜペンギン一羽だけであんなハーモニーを響かせられるのか、体の仕組みとともに解説されていました)、ありとあらゆるペンギンを見比べたり。
魅力的でいきいきとしたポーズで整えられたペンギンの標本たち。国立科学博物館初の鳥展のために、特に状態のいい標本が日本中から集められたのだそう
左上のアオサギの標本で映画『君たちはどう生きるか』を思い出したり
スキナー箱という実験装置に入って「鳩の認知能力」の調査に協力しているカワラバト(の標本)
右下にいるオ二オオハシは、キツツキ目なんですね。ちなみにキツツキは「森のエンジニア」と呼ばれているそうで、彼らの仕事ぶりは鳥展でも熱く語られています
壮観! 思わず「わぁ〜」と声が出る!
お顔も姿勢も気高い。写真一番右でシュッとしてるヘビクイワシが私のお気に入り
シマフクロウはハンティングの瞬間を表現しています。シマフクロウの「シマ」とは北海道のことなのだそう
ハヤブサ目はタカ目よりもインコ目にうんと近い……そう考えながらハヤブサをまじまじと見つめると、ちょっとインコっぽいような気がしてくるから不思議
おなじみのアノ鳥たちにも会えるよ
ハシボソガラスをじっくり拝んだあとにハシブトガラスと見比べたり。くちばしが全然ちがうんです。それにしても「カラスの濡れ羽色」とはよく言ったものですね。ぜひ肉眼で見ていただきたい美しい黒です
鳥類最大の目であるスズメ目には、もちろんおなじみのスズメも。ふっくら。羽も頬の模様も姿勢も愛らしい。つくづく標本を作る人のセンスと技巧に感心します
ムクドリたちもスズメ目の一員。東南アジアの島でよく見かけるインドハッカによく似たモリハッカがいました。インドハッカは目元が黄色いけれどモリハッカはシックな黒!
海外から来たと思しき観光客たちが空を熱心に見上げてカメラを向けているので何かしらと見たら美しい月が
そうそう、科博の本館では企画展「貝類展:人はなぜ貝に魅せられるのか」も3月2日まで開催中。鳥展でお腹いっぱいになったあとに、デザート感覚で美しい貝を眺めるのも最高でしょうね。どうか時間をたっぷり用意して遊びに行ってくださいね。
そして繊細で野心的な鳥展は東京だけでは終わりませんよ。2025年3月から名古屋にも巡回するそうなので、そちらもお楽しみに〜!
展覧会名:特別展「鳥」
▼東京展
会期:2024年11月2日(土)〜2025年2月24日(月・休)
会場:国立科学博物館(https://www.kahaku.go.jp/)
110−8718 東京都台東区上野公園7-20
開館時間:9時~17時(入場は16時30分まで)
※毎週土曜日は19時まで開館延長(入場は18時30分まで)
休館日:月曜日、11月5日(火)、12月28日(土)~1月1日(水)、1月14日(火)
※11月4日(月・休)、12月23日(月)、1月13日(月・祝)、2月17日(月)、2月24日(月・休)は開館
入場料(税込):一般・大学生 2100円、小・中・高校生 600円
▼名古屋展(予定)
会期:2025年3月15日(土)~6月15日(日)
会場:名古屋市科学館 理工館地下2階 イベントホール(http://www.ncsm.city.nagoya.jp/)
460-0008 愛知県名古屋市中区栄二丁目17番1号 芸術と科学の杜・白川公園内
開館時間:9時~17時(入場は16時30分まで)
休館日:毎週月曜日、第3金曜日、5月7日(水)
※5月5日(月)は開館
当日入場料(税込):一般1800円、高・大学生1000円、小・中・高校生 500円
前売券(税込):一般1600円、高・大学生800円、小・中学生 300円
花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori