Web会議の多いリモートワークを快適に！「文字起こしツール」を使ってみた

2021.10.22

実際に使ってみた！文字起こしツールのおススメは？

会議データの共有ならコレ「toruno」

「toruno（トルノ）」は、オンライン会議やオンラインセミナーの内容を「音声データ」「文字起こししたテキストデータ」「会議画面をキャプチャした画像データ」として記録できるクラウドサービスです。

URLとパスコードををメールやチャットで送付することで会議データの共有ができ、音声や文字起こししたデータのダウンロードも可能です。

修正箇所をクリックするだけで編集できる「ダイレクト編集機能」や音声の頭出し再生できる機能、修正作業に合わせたスロー再生機能など、編集をサポートするツール類も充実。議事録作成・共有を直感的にできるので、はじめて文字起こしツールを使う人にもお勧めできます。

Web上のセミナー（ウェビナー）を撮ったり、動画からの文字起こしも可能。

入力デバイスの「マイク」をオフにしておけば、自分の音声を録音・認識させることなく、文字起こしと記録ができるので、セミナー受講の記録にもピッタリだと感じました。

●toruno（トルノ）
サービス提供：リコー
環境：現在はWindows版のみ
料金：最初の3時間まで無料。以降、月10時間まで月額1650円、10時間超過後は従量料金2.2円／分

動画にテロップをつけたいときは「Vrew」

「Vrew（ブリュー）」は、人工知能（AI）により、動画の音声を自動で文字起こしできるサービスです。以前はアプリが必須でしたが、現在はWeb版もリリースされ、事前準備なしですぐ使えるのが魅力。

Vrew公式サイトより

「動画に字幕を自動で埋め込む事ができる」のが大きな特色なので、議事録作成というより、YouTubeにアップする動画にテロップをつけるシーンなどで活躍しそうです。動画を読み込み、音声認識をする言語を選択すると、数分で音声分析して、AIがテロップを自動作成してくれます。

任意の箇所を選択すると、文字に起こしたテロップが編集できます。動画も連動して該当箇所を表示するので、シークバーを手動で細かく操作するストレスがないのが高ポイント。文字起こし結果はテキストにエクスポートすることも可能です。

変換精度は悪くないと思うのですが、雑談やラフな話し言葉の音声データでは、やや誤変換が多い気も……。一方で、アナウンス原稿の読み上げのような正確な日本語には強さを発揮します。明瞭な発声のものほど、うまく変換してくれるようなので、音源のボリュームを上げて取り込むことで、精度を上げることができるでしょう。

●Vrew（ブリュー）
サービス提供：VoyagerX
環境：Windows版、Mac OS X版、iOS版、Webブラウザ版
料金：無料

5分で1時間を文字起こし。「Rimo Voice」

Rimo Voice公式サイトより

「Rimo Voice（リモボイス）」は、日本語に特化したAI文字起こしサービス。音声データをアップロードすると、1時間の音声データを5分で文字起こしできるスピード感が魅力です。音声データとテキストが同期しているので、音声を再生すると、再生されている部分のテキストがハイライトされ、テキストをクリックすると、その部分の音声が再生されます。

Rimo Voice公式サイトより

文字を選択することでピンポイントにその部分の音声を聞き返すことができ、長時間に及ぶデータも聞きたいところだけを簡単に引き出せます。

また「日本語に特化した」というだけあって、音声からの変換ミスが少ないと感じました。英語などの他言語でサービスが始まったツールでは、複数人が発言するミーティングで話者が切り替わるときに認識がうまくいかないことがしばしばありますが、Rimoはかなり精度よく変換してくれます。

テキストデータに改行が入るのもポイント。会話に間があった時や、話者が切り替わったタイミングで、テキストにも改行が挿入されるので、話題の展開ポイントが目視でも確認しやすい点が優れていると感じました。

●Rimo Voice（リモボイス）
サービス提供：Rimo
環境：Webブラウザ版
料金：トライアル1回（60分）は無料、以降は30秒20円の従量課金プラン、または月間40時間まで11万円の定額プラン

文字起こしツールを使えば、リモートワークの質が向上！

正直言って「時間さえかければ誰でもできる」単純作業でもある「会議の文字起こし」。大事なことではあるけれど、生産性の高い仕事とは言いにくいですよね。文字起こしツールを使えば、録画や録音を視聴して手動で文字起こしするという手間を削減できます。何かとWeb会議の機会が多いリモートワークでも、仕事の効率がぐんと向上します。

単純に議事録の作成だけでなく、動画のテロップ作成や、ウェビナーの振り返りなど、幅広いシーンで活用できる文字起こしツール。自分に合ったスタイルのものを取り入れて、リモートワーク環境をさらに快適にしてはいかがでしょうか。