イケア「トリクシグ スクリュードライバー、リチウムイオンバッテリー, 3.6 V」1999円(税込)
LEDライトも、バッテリー残量のインジケーターも装備
先に紹介した2モデルに比べてもデザインに配慮された色と質感です
今回のテストの主役、イケアの「トリクシグ スクリュードライバー、リチウムイオンバッテリー, 3.6 V」は本体1999円(税込)。ただしビットは別売で、「トリクシグ ビット&ドリルセット 20ピース」699円(税込)も必要なため、合計2698円。キャンドゥ電動ドライバーの2倍を超える価格です。実際にその価値はあるのか、見ていきます。
LEDライトもしっかりと装備。全体設計に価格に見合う余裕を感じます
別売りのビット&ドリルセットの内容は、マイナスドライバー3本、プラスドライバー3本、トルクスドライバー5本、六角ビット4本、ドリルビット4本、先端延長パーツ1本の計20本と、さすがに充実した内容です。ただしこの電動ドライバーではドリルビットと先端延長パーツは使用できません。
本体のサイズは13.5×16.5×4.5cmが公式スペックで、重さは実測で約361g。リチウムイオンバッテリーを内蔵しており、駆動時間は30分以内、最大トルクは5N・m、回転数は約200rpmと、さすがにワンランク上の最大トルクです。
本体のサイズは13.5×16.5×4.5cmが公式スペックで、重さは実測で約361g。リチウムイオンバッテリーを内蔵しており、駆動時間は30分以内、最大トルクは5N・m、回転数は約200rpmと、さすがにワンランク上の最大トルクです。
充電は現在の世界標準ともいえるUSB Type-C。ケーブルやアダプターは別売りなので注意
手に持った時点でのずっしりとした重みと、プラスチック自体の高級感の違いからくる堅牢性は、さすがに100円ショップのアイテムとは異なる印象。黒ベースに水色の差し色、イケアのロゴが配置されている点などは、十分にデザイン性を感じさせます。
また、トリガーをオンにして回転を行うと、LEDライトが点灯するのはキャンドゥ電動ドライバーと同じ仕組みです。さらに水色のストラップが標準で装着されている点などは、価格的な余裕を感じさせるポイントです。
また、トリガーをオンにして回転を行うと、LEDライトが点灯するのはキャンドゥ電動ドライバーと同じ仕組みです。さらに水色のストラップが標準で装着されている点などは、価格的な余裕を感じさせるポイントです。
3台を実際に使って比べると……
扉の金具交換という実戦に投入
いきなり実戦投入ですが、食器棚の金具を替えてみました
実際の使い心地を比較するために、自宅の食器棚の扉の金具を付け替えてみました。古くなった丁番を交換しようというわけです。10本近いネジの取り外しをする必要があり、手動では面倒な作業です。
実際の作業では、電動ドライバーを交換しながらネジを1本ずつ取り外しました。その際に感じたのは、新しい乾電池を入れた「ダイソー電動ドライバー」と、きっちりと充電したキャンドゥ電動ドライバーでは、トルクなどに差をほぼ感じなかったこと。ただしダイソー電動ドライバーは電池が弱ると動作が露骨に鈍くなります。
実際の作業では、電動ドライバーを交換しながらネジを1本ずつ取り外しました。その際に感じたのは、新しい乾電池を入れた「ダイソー電動ドライバー」と、きっちりと充電したキャンドゥ電動ドライバーでは、トルクなどに差をほぼ感じなかったこと。ただしダイソー電動ドライバーは電池が弱ると動作が露骨に鈍くなります。
キャンドゥ電動ドライバーとダイソー電動ドライバーの使い心地はよく似ています
またダイソー電動ドライバーとキャンドゥ電動ドライバーは3.7N・mと3N・mのため、差が0.7N・mしかありませんが、イケアの電動ドライバーは5N・mのため、体感でもさすがにややパワフルな印象です。ここには価格の差を感じ、感心しました。
扉から金具を外し、新しい金具を取り付けるところまでは、実際のところ、どの電動ドライバーを使っても、さほどのストレスなく作業を進められました。
同様に、イケアのようにすでにネジ穴の空いている組み立て家具などで使うなら、どの電動ドライバーでも大丈夫。そしてダイソー電動ドライバーとキャンドゥ電動ドライバーではネジを開け閉めする作業に大きな差は感じず、トルクの大きいイケアのトリクシグは比較すると若干楽な気がするというのが使用感の結論です。
扉から金具を外し、新しい金具を取り付けるところまでは、実際のところ、どの電動ドライバーを使っても、さほどのストレスなく作業を進められました。
同様に、イケアのようにすでにネジ穴の空いている組み立て家具などで使うなら、どの電動ドライバーでも大丈夫。そしてダイソー電動ドライバーとキャンドゥ電動ドライバーではネジを開け閉めする作業に大きな差は感じず、トルクの大きいイケアのトリクシグは比較すると若干楽な気がするというのが使用感の結論です。
イケアの電動ドライバーの方が作業が楽に感じるのは気のせいではないはずです
板に穴を開けるタッピングビスは、ワンランク上の製品で
今回は、扉そのものを棚に新たに取り付ける際、金具の穴の位置が異なるため、タッピングビスで新たな穴を開けながら、ネジを押し込むという作業も行いました。
こうなると、電動ドライバーではなく、電動インパクトドライバーの仕事です。ノーマルの電動ドライバーのように回転するだけではなく、回転+打撃の仕事が必要になります。この作業は単機能の電動ドライバーではできず、別途所有していた約8000円のインパクトドライバー(80N・m)に切り替えて、作業を終了しました。行いたい作業が単純な組み立てなのか、穴開けから行うDIY作業かを判断して購入する必要があるでしょう。
こうなると、電動ドライバーではなく、電動インパクトドライバーの仕事です。ノーマルの電動ドライバーのように回転するだけではなく、回転+打撃の仕事が必要になります。この作業は単機能の電動ドライバーではできず、別途所有していた約8000円のインパクトドライバー(80N・m)に切り替えて、作業を終了しました。行いたい作業が単純な組み立てなのか、穴開けから行うDIY作業かを判断して購入する必要があるでしょう。
コスパ・メンパ・タイパ!どれを買うべきか?
パワーと電源、そして所有する喜びから考えてみた
実際のところ、どれを買うべきなのか? 考えてみました
価格を無視して率直に言うなら、使い勝手の単純な比較ならトルクの大きいイケアの電動ドライバーが最も使いやすいように感じました。これは素直な感想です。しかし、3.7/3/5N・mと、数値の差はあるのですが、体感は、2倍の価格差を感じるほどの劇的な差とは言えません。
また、筆者が気になったのは、実は電源です。ダイソー電動ドライバーのみが乾電池で、ほかは充電式のリチウムイオンバッテリー。これがどちらが優秀とも言い切れないのです。なぜなら、充電を忘れていてすぐに使いたいなら乾電池が有利。ですが、乾電池が切れてストックがなければ、乾電池を買ってこないと使えない。
また、筆者が気になったのは、実は電源です。ダイソー電動ドライバーのみが乾電池で、ほかは充電式のリチウムイオンバッテリー。これがどちらが優秀とも言い切れないのです。なぜなら、充電を忘れていてすぐに使いたいなら乾電池が有利。ですが、乾電池が切れてストックがなければ、乾電池を買ってこないと使えない。
コスパの面から言うなら、ビットやケーブルが別売なのはかなり大きなハンデです
ただし、大量の家具を1日で組み立てるようなシーンなら、乾電池を多めに用意しておけば、乾電池式は電池を替えるだけで作業を続行できます。充電式の内蔵バッテリーは電池が切れたら、充電するまで作業を中断するしかありません。この点は好みが分かれるところです。
さらにメンパ(メンタルパフォーマンス:気分のよさ)で言うならダイソー電動ドライバーは所有する喜びはほとんど得られませんが、コスパが良いので、懐は痛みません。キャンドゥ電動ドライバーは、税込1320円で充電式、変形可能、LED付き、デザインもそこそことバランスはいいのですが、突き抜けた部分がありません。
さらにメンパ(メンタルパフォーマンス:気分のよさ)で言うならダイソー電動ドライバーは所有する喜びはほとんど得られませんが、コスパが良いので、懐は痛みません。キャンドゥ電動ドライバーは、税込1320円で充電式、変形可能、LED付き、デザインもそこそことバランスはいいのですが、突き抜けた部分がありません。
ドリル部品は今回の電動ドライバーでは使えない。同シリーズの上位機種で使用できる
これに今回購入したイケアの電動ドライバーは、イケアブランドならではの所有満足感も得られます。トルクも5N・mと高いですし、デザインや質感も完全に頭1つ抜けています。ただし、ビットが別売で合計2698円。
実はこのビットは同じイケアの電動ドライバーでもさらにパワフルな、本体4999円でトルク16N・mの製品「スクリュードライバー/ドリル、リチウムイオンバッテリー, 12 V」と共通。前述のとおりドリル部品は今回試した電動ドライバーでは使用できません。ドリルまで使う作業をするなら16N・mの上位モデルを購入する必要がありますが、ここまで来ると本格的な電動インパクトドライバーも購入対象になってきます。
タイパという点では、もちろんイケアで組み立て家具を買う際、一緒にトリクシグの電動ドライバーを買うのが優位。ただし、何かのついでに買っておけるならダイソーやキャンドゥの方が絶対的に価格が安いというメリットがあります。
結果、筆者は、そのとき使えれば良いと割り切るならダイソー電動ドライバー。すべてにそこそこのバランスを求めるならキャンドゥ電動ドライバー。もうこれ以上買い替えることはなく、イケアというブランドも含めて所有したいなら「トリクシグ」をおすすめします。安さで選ぶか、気持ちよさで選ぶか……結局は、そこに尽きます。
実はこのビットは同じイケアの電動ドライバーでもさらにパワフルな、本体4999円でトルク16N・mの製品「スクリュードライバー/ドリル、リチウムイオンバッテリー, 12 V」と共通。前述のとおりドリル部品は今回試した電動ドライバーでは使用できません。ドリルまで使う作業をするなら16N・mの上位モデルを購入する必要がありますが、ここまで来ると本格的な電動インパクトドライバーも購入対象になってきます。
タイパという点では、もちろんイケアで組み立て家具を買う際、一緒にトリクシグの電動ドライバーを買うのが優位。ただし、何かのついでに買っておけるならダイソーやキャンドゥの方が絶対的に価格が安いというメリットがあります。
結果、筆者は、そのとき使えれば良いと割り切るならダイソー電動ドライバー。すべてにそこそこのバランスを求めるならキャンドゥ電動ドライバー。もうこれ以上買い替えることはなく、イケアというブランドも含めて所有したいなら「トリクシグ」をおすすめします。安さで選ぶか、気持ちよさで選ぶか……結局は、そこに尽きます。

齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族4人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。













