グループ会社の業務を一部切り出して受託
特定子会社認定上の親会社にあたるGMOインターネットグループと認定を受けた関係会社は、GMOドリームウェーブへ業務を発注しなければなりません。各社からどのような業務をどのように切り出して受託しているのか、池上氏は次のように語ります。
「我々が受託するにあたって、業務をどのように切り出して委託するかを悩む担当者の方は多いです。まずは、これまでに我々が受託してきた業務にはどういうものがあるかを担当者に説明し、それを参考にしながら、業務を洗い出してもらっています。まずは委託できそうな業務を幅広く探してもらい、候補の中から我々が一部でも受けられる業務を提案し、受託できるように進めています」(池上氏)
「我々が受託するにあたって、業務をどのように切り出して委託するかを悩む担当者の方は多いです。まずは、これまでに我々が受託してきた業務にはどういうものがあるかを担当者に説明し、それを参考にしながら、業務を洗い出してもらっています。まずは委託できそうな業務を幅広く探してもらい、候補の中から我々が一部でも受けられる業務を提案し、受託できるように進めています」(池上氏)
GMOアドパートナーズ エリア事業推進室 受託業務開発担当 池上大輔氏
業務内容は先ほどもあったように、パソコンを使う業務と使わない業務の2つに分かれています。パソコンを使う業務はインターネット広告の審査やWebサイトの中にある特定の項目をチェックするなど、判断が生じるような業務です。パソコンを使わない業務は、郵送物の封入から発送、名刺の作成など、繰り返し行うような業務になります。
「障がい特性に応じて得意・不得意がありますので、受託した後に問題が起こらないように、業務の難易度や障がいの特性にマッチしているか、その都度現地のメンバーと協議を重ね、受託に向けて進めています」(池上氏)
受託した業務を遂行するにあたって、「大きなトラブルなどは生じていません」と池上氏は語ります。
「業務を担当するのは障がいをお持ちの方ですが、業務ごとに支援員がプロジェクトマネージャーとしてついており、発注担当の方とのやりとりはもちろん、リソース配分や進捗管理も支援員がサポートしています。ですので、業務品質の面で問題が生じることはありません。納品物のクオリティや、業務を進める際の連携などについて高い評価をいただいており、安心してお任せいただいています。結果として、新しい業務を発注担当の方からご相談していただくことも多くあります」(池上氏)
「障がい特性に応じて得意・不得意がありますので、受託した後に問題が起こらないように、業務の難易度や障がいの特性にマッチしているか、その都度現地のメンバーと協議を重ね、受託に向けて進めています」(池上氏)
受託した業務を遂行するにあたって、「大きなトラブルなどは生じていません」と池上氏は語ります。
「業務を担当するのは障がいをお持ちの方ですが、業務ごとに支援員がプロジェクトマネージャーとしてついており、発注担当の方とのやりとりはもちろん、リソース配分や進捗管理も支援員がサポートしています。ですので、業務品質の面で問題が生じることはありません。納品物のクオリティや、業務を進める際の連携などについて高い評価をいただいており、安心してお任せいただいています。結果として、新しい業務を発注担当の方からご相談していただくことも多くあります」(池上氏)
障がい者5~6人に対し、業務を支える支援員として有資格者1人が配置される
就労支援機関と連携して定着支援や情報交換などを実施
現在、障がい者就労支援機関とは「『定着支援』『採用窓口』『情報交換』の3つで連携しています」と鬼束氏は語ります。
「障がいをお持ちの方は、入社前から支援機関とつながりがある場合がほとんどなので、入社前からサポートしていただいています。例えば、入社にあたって今後の目標を一緒に立ててもらい、入社前から合同での面談を行うほか、入社後も定期的に面談してもらっています。社内にも私達のようなサポートメンバーはいるのですが、外部からも定着を支援していただいている状況です」(鬼束氏)
採用窓口については、スタートから5年が経過したことでGMOドリームウェーブに対する理解も深まり、「マッチする人財のご紹介など、採用拡大にご協力いただいています」と鬼束氏は語ります。
「情報交換については、支援機関や労働局が開催する勉強会や事例検討会などに我々も企業として参加して事例を発表するなど、さまざまな形で取り組んでいます」(鬼束氏)
スタートから5年が経過した成果について、橋口社長は次のように語ります。
「中途採用の方は前の会社を辞めて我々のところに来ているわけですが、前職などで我々が想像している以上に精神的なダメージを受けていたり、自信を喪失したりしている場合があります。そのような方も、当社に入社し、スキルアップなどの成功体験を得ることや、頑張っている仲間の姿を見ることで、安心して働くことにつながっているように思います。障がい者雇用はまだまだ課題もありますが、確実に前進してると思っています」(橋口社長)
会社の理念や求める人物像にマッチした人財を採用し、業務ではスキルアップでき、支援員によるサポートなどもあることから、現在の定着率は約92%に上るとのことです。
「障がいをお持ちの方を自社で雇用する課題としては、受け入れ態勢が整っていない企業も多く、障がいをお持ちの方が孤立してしまったり、サポートする企業側の負荷も大きいと感じています。結果として1年以内の定着率は約62%と低い状況です。一方当社の定着率は92%です。高い定着率の理由は、障がいをお持ちの方同士の助け合い、支援員によるサポート、やりがいのある業務、オフィス環境の整備など、障がい者雇用に特化しているからだと考えています」(池上氏)
「障がいをお持ちの方は、入社前から支援機関とつながりがある場合がほとんどなので、入社前からサポートしていただいています。例えば、入社にあたって今後の目標を一緒に立ててもらい、入社前から合同での面談を行うほか、入社後も定期的に面談してもらっています。社内にも私達のようなサポートメンバーはいるのですが、外部からも定着を支援していただいている状況です」(鬼束氏)
採用窓口については、スタートから5年が経過したことでGMOドリームウェーブに対する理解も深まり、「マッチする人財のご紹介など、採用拡大にご協力いただいています」と鬼束氏は語ります。
「情報交換については、支援機関や労働局が開催する勉強会や事例検討会などに我々も企業として参加して事例を発表するなど、さまざまな形で取り組んでいます」(鬼束氏)
スタートから5年が経過した成果について、橋口社長は次のように語ります。
「中途採用の方は前の会社を辞めて我々のところに来ているわけですが、前職などで我々が想像している以上に精神的なダメージを受けていたり、自信を喪失したりしている場合があります。そのような方も、当社に入社し、スキルアップなどの成功体験を得ることや、頑張っている仲間の姿を見ることで、安心して働くことにつながっているように思います。障がい者雇用はまだまだ課題もありますが、確実に前進してると思っています」(橋口社長)
会社の理念や求める人物像にマッチした人財を採用し、業務ではスキルアップでき、支援員によるサポートなどもあることから、現在の定着率は約92%に上るとのことです。
「障がいをお持ちの方を自社で雇用する課題としては、受け入れ態勢が整っていない企業も多く、障がいをお持ちの方が孤立してしまったり、サポートする企業側の負荷も大きいと感じています。結果として1年以内の定着率は約62%と低い状況です。一方当社の定着率は92%です。高い定着率の理由は、障がいをお持ちの方同士の助け合い、支援員によるサポート、やりがいのある業務、オフィス環境の整備など、障がい者雇用に特化しているからだと考えています」(池上氏)
障がい者の管理職登用なども実施していきたい
これまで5年以上にわたって事業を進めてきた中で出てきた課題について鬼束氏は次のように語ります。
「障がいをお持ちの方の業務やキャリアは、どうしても限定的になりがちな状況です。当社でも少しずつ幅を広げていますが、まだまだ業務領域の拡大という点では課題があると思っています。拡大していくには受託業務の難易度をどんどん上げていく必要があり、そのためにはより優秀な人財を採用していく必要があります。現在その一環として、障がい者支援学校だけでなく、普通科校に通われている障がいをお持ちの方の新卒採用も強化しています。正社員にとどまらず、管理職までのキャリアプランを設計していきたいです」(鬼束氏)
池上氏は約5年間の成果について、次のようにアピールします。
「毎年、GMOインターネットグループ約7200人の中から最も功績を残したパートナーを投票で決める『GMOアワード』というイベントがあり、当社の支援員が『エリア部門賞』で最優秀賞を受賞しました。グループからも評価してもらえていることを改めて実感しました」(池上氏)
今後の抱負について、橋口社長に聞きました。
「GMOインターネットグループ全体で見ると障がい者の法定雇用率にはまだ達していない状況です。まだまだ雇用が必要な状態ですので、法定雇用率の達成を目指していきたいと考えています。支援員がより成長していくと、障がいをお持ちの方がマネジメントもできるようになると考えています。我々が成長することで、障がいをお持ちの方々にも管理職や幹部職を担っていただけるようにしたいですね。
障がいをお持ちの方が、積極的に社会に進出し貢献することで、障がい者雇用をさらに広げられるのではないかと考えています。障がい者雇用を実際にしてみると、やる前とでは印象がガラリと変わりました。GMOインターネットグループの中でもっと認知を高めて、障がい者雇用に対してより積極的になっていきたいと思っています」(橋口社長)
「障がいをお持ちの方の業務やキャリアは、どうしても限定的になりがちな状況です。当社でも少しずつ幅を広げていますが、まだまだ業務領域の拡大という点では課題があると思っています。拡大していくには受託業務の難易度をどんどん上げていく必要があり、そのためにはより優秀な人財を採用していく必要があります。現在その一環として、障がい者支援学校だけでなく、普通科校に通われている障がいをお持ちの方の新卒採用も強化しています。正社員にとどまらず、管理職までのキャリアプランを設計していきたいです」(鬼束氏)
池上氏は約5年間の成果について、次のようにアピールします。
「毎年、GMOインターネットグループ約7200人の中から最も功績を残したパートナーを投票で決める『GMOアワード』というイベントがあり、当社の支援員が『エリア部門賞』で最優秀賞を受賞しました。グループからも評価してもらえていることを改めて実感しました」(池上氏)
今後の抱負について、橋口社長に聞きました。
「GMOインターネットグループ全体で見ると障がい者の法定雇用率にはまだ達していない状況です。まだまだ雇用が必要な状態ですので、法定雇用率の達成を目指していきたいと考えています。支援員がより成長していくと、障がいをお持ちの方がマネジメントもできるようになると考えています。我々が成長することで、障がいをお持ちの方々にも管理職や幹部職を担っていただけるようにしたいですね。
障がいをお持ちの方が、積極的に社会に進出し貢献することで、障がい者雇用をさらに広げられるのではないかと考えています。障がい者雇用を実際にしてみると、やる前とでは印象がガラリと変わりました。GMOインターネットグループの中でもっと認知を高めて、障がい者雇用に対してより積極的になっていきたいと思っています」(橋口社長)
GMOドリームウェーブ|みんなが輝ける企業を目指して
GMOドリームウェーブで働く皆さんを撮影した動画。やりがいをもって、楽しく働く様子が収められている
via www.youtube.com
安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。