iPhone 16eが登場！サイズは？充電持ちは？カメラ性能は？Apple IntelligenceやUSB-C搭載の新製品、注目ポイントまとめ

2025.2.28

1つで2つ分、48メガピクセルのツーインワンカメラ搭載

iPhone 16eには、Appleが「ツーインワンのカメラシステム」と名付けた48メガピクセルの広角カメラが1つ搭載されています。超広角カメラやProモデル限定の望遠カメラは搭載されていません。

ツーインワンとは、1つのカメラで広角と2倍の望遠、2つ分のカメラを楽しめることを意味しています。

2倍の光学ズームオプションは、ワンタップで素早く被写体に近づいて、シャッターチャンスを逃しません。また、ポートレートや机の上に置かれた料理も最適な画角で撮影できます。

高精細な48メガピクセルと低ノイズ・高ダイナミックレンジな12メガピクセルの画像を合成し、解像感を保ちつつノイズを抑えた24メガピクセルの写真に

2倍望遠で撮影

さらに、夜景も明るく撮れるナイトモードに対応。シングルカメラながら背景をぼかせるポートレートモードも搭載されています。

セルフィー用の前面カメラは、12メガピクセルのTrue Depthカメラです。iPhone SE（第3世代）に比べて高画素なセンサーとオートフォーカスによって、シャープでクリアな撮影が可能です。

12メガピクセルのTrueDepthカメラで撮影したセルフィ

動画撮影は最大60fpsの4Kドルビービジョンに対応。より鮮明でダイナミックな映像を撮影できます。臨場感あふれるサウンドを収録できる「空間オーディオ」や、音の聞こえ方を調整できる「オーディオミックス」、風が強い屋外撮影時に便利な「風切り音の低減」にも対応しています。

iPhone 16eにないもの、他の16シリーズとは異なる点

iPhone 16eは、iPhone 16シリーズとして発表されましたが、いくつもの仕様が異なっています。例えば、背面マグネットの「MagSafe」の非対応やカメラの機能の省略など、多くの違いがあります。

以下に、従来のiPhone 16シリーズにあって、iPhone 16eには搭載されていない主な機能をまとめました。

● MagSafe（最大7.5W出力のワイヤレス充電のみ対応）
● 新しい前面デザインのダイナミックアイランド（従来のノッチ（切り欠き）デザインを採用）
● 最小1ニトのディスプレイ（寝る前や夜中に目が覚めてスマホをチェックすると眩しい）
● AirTagの「正確な場所を見つける」に必要な超広帯域チップ
● カメラの細かな調整やシャッターボタン、カメラ起動もできる側面の「カメラコントロール」ボタン
● 背景をぼかしながら撮影できる「シネマティックモード」
● 空間写真と空間ビデオ
● マクロ撮影（超広角カメラがないため）
● 撮影後に被写体をタップして、ぼかしを変更できる次世代のポートレート
● 手ブレを抑えて動画を撮影できる「アクションモード」
● すべての写真を自分好みの色合いで撮影できる最新世代のフォトグラフスタイル
● ビデオのセンサーシフト光学式手ぶれ補正

特にiPhone SE（第3世代）を除く、iPhone 12シリーズ以降のモデルが対応するMagSafeや、人気のシネマティックモードに対応していない点には注意が必要です。

コンパクトiPhoneの終焉——SE、miniシリーズのユーザーはどうする？

iPhone 16eの発表と同時に、iPhone SE（第3世代）の販売が終了し、ラインアップからコンパクトなモデルが姿を消しました。

では、コンパクトなiPhoneが復活する可能性はあるのでしょうか？

今から約11年前、AppleはiPhone 6シリーズで画面サイズを大幅に拡大しましたが、コンパクトなスマートフォンを好むユーザーが多かったことを背景に、2016年にiPhone SEシリーズが投入されました。

もし、コンパクトなiPhoneの復活を求める声が強まれば、再び登場する可能性はゼロではないかもしれません。しかし、現在のラインアップはすべて6.1インチ以上となっており、SEシリーズ登場当時とは状況がかなり変わっています。

▼現在のiPhoneのラインナップ
● iPhone 15：6.1インチ
● iPhone 15 Plus：6.7インチ
● iPhone 16e：6.1インチ
● iPhone 16：6.1インチ
● iPhone 16 Plus：6.7インチ
● iPhone 16 Pro：6.3インチ
● iPhone 16 Pro Max：6.9インチ

また、AppleはSEシリーズよりコンパクトな5.4インチサイズのminiシリーズを投入したものの、販売不振が報じられ、わずか2年で廃止しました。こうした経緯を考えると、コンパクトなiPhoneが復活する可能性は低いでしょう。コンパクトなSEシリーズやminiシリーズを今も愛用している人にとっては、次にどのiPhoneを選ぶべきか、頭を悩ませることになりそうです。

結論！iPhone 16eはこんな人におすすめ

iPhone 16eは、Apple Intelligenceに対応しつつ、A18チップや6.1インチの有機ELディスプレイ、48メガピクセルのツーインワンカメラを搭載したモデルです。その一方で、MagSafeやカメラ機能が省略されており、コストを抑えた設計になっています。

Apple公式サイトでの製品本体の価格は大幅に引き上げられましたが、キャリア販売価格では実質負担金が抑えられるため、スマホのサイズにこだわりがないのであれば、買い替えを検討するにはよいタイミングかもしれません。

▼iPhone 16eはこんな人におすすめ
● iPhone SE（第3世代）からの買い替えを検討している人
● Apple Intelligenceに魅力を感じるけれども、安く買いたい人
● 電池持ちのよいiPhoneが欲しい人