子どもを幼稚園や保育園に預けて仕事をしている方になら分かっていただけると思いますが、昼間の園からの電話、「○○ちゃんお熱が出ちゃいました」は恐怖以外の何ものでもありません。これでその日の仕事はほぼストップ。家で1日子どもの相手をしてその日は終了となります。
しかし、筆者のようなしがないフリーライターは、それでも原稿が書きたいわけです。そこで筆者は抱っこ紐で子どもを抱いたまま、「音声入力」と「ミニキーボード」で原稿を書くというスタイルに行き着きました。その実際をお伝えします。
しかし、筆者のようなしがないフリーライターは、それでも原稿が書きたいわけです。そこで筆者は抱っこ紐で子どもを抱いたまま、「音声入力」と「ミニキーボード」で原稿を書くというスタイルに行き着きました。その実際をお伝えします。
コロナ禍の弊害ともいえる「お熱が出たら次の日もお休み」という恐怖
1歳4ヵ月になろうという息子。この歳の子どもの通過儀礼とはいえ、毎週のように保育園で新しい病気をもらってきては発熱しています
筆者の家は共働きの夫婦と1歳になった息子の3人家族。筆者はフリーのライター兼フォトグラファーなので、原稿を書いている時など自宅兼事務所で作業していることが多いです。息子は近くの保育園に通っているのですが、37.5°以上の熱が出ると園から電話がかかってきて、息子を引き取りに行かなくてはなりません。
会社勤めの妻よりも、時間の自由が利く筆者の方が息子を引き取りやすく、早退届などを出す必要性もないので、引き取った息子の面倒は筆者が自宅で見ることになります。当然、自営業のフリーライターに有給休暇などがあるわけもなく、休んだ分だけ収入は減少します。
そして、コロナ禍の影響もあるのでしょう。息子の通う園には、一度熱が出ると24時間は登園できないというルールがあり、発熱で帰ってくると次の日もお休みになります。日曜日は園自体がお休みなので、一度発熱すれば、週休3日、下手すると週休4日という事態が頻発。筆者は納品しない限り収入が発生しません。「ライター殺すにゃ刃物はいらぬ、お熱三日も出ればいい」というわけです。
会社勤めの妻よりも、時間の自由が利く筆者の方が息子を引き取りやすく、早退届などを出す必要性もないので、引き取った息子の面倒は筆者が自宅で見ることになります。当然、自営業のフリーライターに有給休暇などがあるわけもなく、休んだ分だけ収入は減少します。
そして、コロナ禍の影響もあるのでしょう。息子の通う園には、一度熱が出ると24時間は登園できないというルールがあり、発熱で帰ってくると次の日もお休みになります。日曜日は園自体がお休みなので、一度発熱すれば、週休3日、下手すると週休4日という事態が頻発。筆者は納品しない限り収入が発生しません。「ライター殺すにゃ刃物はいらぬ、お熱三日も出ればいい」というわけです。
Google ドキュメントの音声入力は、すでに実用レベルになっていた
Google ドキュメントから「ツール」→「音声入力」を選択するだけで、 Google ドキュメントの音声入力は簡単に使えます
息子が発熱のため保育園を早退してきたり、保育園がお休みだったりするたびに仕事ができなくなると、筆者の生活が成り立ちません。そこで息子を抱っこ紐で抱っこし、寝かしつけながら、浅く椅子に腰掛けてキーボード入力などをしてみました。しかし、子どもを抱っこした体勢でキーボード操作を行うと、子どもが頭を動かすたびに机の角に頭を打ったり、顔をぶつけたりと、とても落ち着いて原稿など書けません。というよりも、まともにキー入力すらできないわけです。
そんな時、仕事の都合上 Google ドキュメントを使う必要がありました。使い慣れていないため、使い方の記事などを多少参照していると「 Google ドキュメントの音声入力はかなり使える」といった記述が散見されます。
自慢じゃありませんが、もう四半世紀くらいパソコンの音声入力には、だまされ、がっかりさせ続けられた経験があるわけです。それでも半信半疑で Google ドキュメントの音声入力を使ってみました。
すると、驚くほど使えたのです。実際この記事も音声入力で書いています。音声入力の技術はここまできているんだ! と驚いてほかの音声入力アプリなども試しにいくつか使ってみたのですが、 Google ドキュメントの音声入力ほど実用的ではありませんでした。現状私が知る限り、 Google ドキュメントの音声入力がイチオシです。
そんな時、仕事の都合上 Google ドキュメントを使う必要がありました。使い慣れていないため、使い方の記事などを多少参照していると「 Google ドキュメントの音声入力はかなり使える」といった記述が散見されます。
自慢じゃありませんが、もう四半世紀くらいパソコンの音声入力には、だまされ、がっかりさせ続けられた経験があるわけです。それでも半信半疑で Google ドキュメントの音声入力を使ってみました。
すると、驚くほど使えたのです。実際この記事も音声入力で書いています。音声入力の技術はここまできているんだ! と驚いてほかの音声入力アプリなども試しにいくつか使ってみたのですが、 Google ドキュメントの音声入力ほど実用的ではありませんでした。現状私が知る限り、 Google ドキュメントの音声入力がイチオシです。
Google ドキュメントの音声入力には Google Chromeが必須
Google Chromeがない方は、まずは「Chrome」のインストールをお願いします
驚くほど便利な Google ドキュメントの音声入力ですが、まずはWebブラウザのGoogle Chromeがなくては使えませんので注意してください。
音声入力の利用方法は、 Google Chrome で Google ドキュメントを立ち上げ、 「ツール」→「音声入力」を選択するだけ。特別な料金などもかかりませんし、初期設定の必要性もありません。びっくりするほど簡単で、しかも高精度です。
とはいえ弱点がないわけではありません。実は Google ドキュメントの「音声入力」には意外な弱点があり、日本語の場合、音声で句読点の入力ができません。また、同音異義語や入力ミスなどもあるので、修正のためにキーボードが必要になります。それ以前にマウス操作などは音声でコントロールできないので、その点を補ってやる必要性があるわけです。また、音声入力の精度は、使用するマイクに大きな影響を受けるようなので、可能であれば良いマイクを使うことをおすすめします。
音声入力の利用方法は、 Google Chrome で Google ドキュメントを立ち上げ、 「ツール」→「音声入力」を選択するだけ。特別な料金などもかかりませんし、初期設定の必要性もありません。びっくりするほど簡単で、しかも高精度です。
とはいえ弱点がないわけではありません。実は Google ドキュメントの「音声入力」には意外な弱点があり、日本語の場合、音声で句読点の入力ができません。また、同音異義語や入力ミスなどもあるので、修正のためにキーボードが必要になります。それ以前にマウス操作などは音声でコントロールできないので、その点を補ってやる必要性があるわけです。また、音声入力の精度は、使用するマイクに大きな影響を受けるようなので、可能であれば良いマイクを使うことをおすすめします。
子どもを抱っこしたまま、できれば立ったままでコントロールできるマウスがほしい
Amazonを「空中マウス」で検索した結果。マウスなので当然ですが、キーボード操作までできる製品は少数なのです
Google ドキュメントの音声入力が原稿を書くレベルで十分に機能することを知った後、これを使って子どもを抱っこしたまま、できれば立ったままでパソコンがコントロールできる操作デバイスが欲しいと考えました。
子どもを抱っこ紐で抱っこしたまま、椅子に座って操作をすればいいだろうと思う方も多いでしょう。しかし実際に子どもを抱きながら、仕事をしようとチャレンジしたことがある方ならご存知だと思います。なぜか子どもは寝ていると思っても、抱っこしている人間が座ると突然起きたりします。そのため立って子どもを抱っこした状態でもパソコンが操作できるというのは必須条件です。
最初に筆者が検討したのは、プレゼンなどで使われる空中マウス。立ったままの姿勢でマウス操作ができるという点はとても魅力的です。しかし、これではカーソルの移動はできますが、文字を消したり、句読点を打ったり、場合によっては修正する文字を入力したりすることができません。これでは役に立たないわけです。
子どもを抱っこ紐で抱っこしたまま、椅子に座って操作をすればいいだろうと思う方も多いでしょう。しかし実際に子どもを抱きながら、仕事をしようとチャレンジしたことがある方ならご存知だと思います。なぜか子どもは寝ていると思っても、抱っこしている人間が座ると突然起きたりします。そのため立って子どもを抱っこした状態でもパソコンが操作できるというのは必須条件です。
最初に筆者が検討したのは、プレゼンなどで使われる空中マウス。立ったままの姿勢でマウス操作ができるという点はとても魅力的です。しかし、これではカーソルの移動はできますが、文字を消したり、句読点を打ったり、場合によっては修正する文字を入力したりすることができません。これでは役に立たないわけです。
最終的に行き着いたのはゲームコントローラーサイズのタッチパッド付きミニキーボード
筆者が最後まで購入を悩んだ同じEwinのミニキーボード。販売サイトによって取り扱い製品に差があるのでご注意を
実は筆者は妻が職場に復帰し、息子が保育園に通い始めた当初、息子が熱を出して帰ってきても、きっとたまのことだろうし、1日息子を独り占めして抱っこしてられるのも楽しいと思っていました。 しかし、実際は抱っこ紐から降ろすと、まるで背中にセンサーでも付いているかのように起きてしまいますし、体の前面に子どもを抱っこした状態では仕事になりません。そのため子どもが寝てしまうと、筆者は立ったままゲームをし、遊びながら時間を潰していたのです。そのためゲームコントローラーのように両手で持って、親指などでキー入力やマウスコントロールができるものなら、十分に使えることがわかっていました。
そして見つけたのがタッチパッド付きのミニキーボード。ミニキーボード自体はかなりの種類があるのですが、立ったまま両手で持ってコントロールでき、しかもマウス操作とキー入力な両方ができるものとなると、選択肢は限られており、筆者の見つけられた中ではEwinというメーカーの4機種程度でした。
そして見つけたのがタッチパッド付きのミニキーボード。ミニキーボード自体はかなりの種類があるのですが、立ったまま両手で持ってコントロールでき、しかもマウス操作とキー入力な両方ができるものとなると、選択肢は限られており、筆者の見つけられた中ではEwinというメーカーの4機種程度でした。
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。