夢ってどうやってかなえるの? 熊谷正寿『一冊の手帳で夢は必ずかなう なりたい自分になるシンプルな方法』の凄み

「夢をかなえる人の人生」を疑似体験する

「人間は書物を通じて、人の一生を数時間で疑似体験できる。だから、本を読め。生涯、勉強し続けろ」

GMOインターネット代表取締役会長兼社長・グループ代表である熊谷正寿氏のお父さまが、かつて熊谷氏に送った言葉だ。

熊谷氏の著作『一冊の手帳で夢は必ずかなう なりたい自分になるシンプルな方法』の、このくだりを読んで「ああそうか」と思った。私はこの本を通して手帳の効率的な使い方だけを学んでいるわけではなく(もちろん「へええ!」と思う用途はいっぱい紹介されているが)、夢をかなえる人が持つ底力と哲学に触れ、その人生の一部を疑似体験している。

とにかく夢を持つ力をくれる一冊だ。赤ペンでぐりぐりと印をつけたくなるような骨太な言葉が並ぶ。

“夢を持つことに関して、大半の人は「分相応の夢かどうか」を考えて立ち止まってしまうかもしれません。でも、それは無意味です。人の「分」というものは、夢に向かって努力するからこそ向上するのであって、夢を限定する物差しではないのです。(中略)現実と乖離しているからこそ夢であり、その乖離を埋めるところに生きる喜びが存在するはずです。”
(2章「夢がなければ夢をかなえることはできない」より)

そうだそうだ、夢があるからこそ生きていくガッツが湧いてくる。安室奈美恵だって夢はかなえるものと歌っていたじゃないか。そして「乖離(かいり)を埋めていく」ための大切なパートナーとして、熊谷氏は手帳を選んだ。

“夢をかなえる方法の一つ、それは、手帳に書くことです。手帳に、自分の夢を書き込むのです。(中略)そして、その手帳を常に持ち歩くのです。”
(1章「手帳の使い方で人生が決まる」より)

ということで、手帳を毎年買う人、手帳を買ったことのない人、手帳を買ってはみるものの使いこなせない三日坊主さん、どんな方にもこの本はおすすめできる。むくむくと元気がわく。そして手帳がめちゃくちゃ欲しくなる。私は買った。

「手帳の信者・伝道師」の手帳はセカンドバッグ並みの厚さ

熊谷氏はこの本の中で自らを「手帳の信者・伝道師」と称している。読むとわかる、本当に手帳の伝道師なのだ。ではエバンジェリストが愛用する手帳はどんなもので、どう扱われているのか。ごく一部を紹介する。まず手帳の形は「バインダー式でバイブルサイズのシステム手帳」だ。片時も離さず持ち歩き、書き込み、ときには資料を貼り、読み返す。だからこの仕様の手帳が最適なのだという。

そう、熊谷氏が推奨するのは「手書きの手帳を持ち歩くこと」だ。

“文字を書く間に、その言葉に感情移入することができるのです。”
(1章「手帳の使い方で人生が決まる」より)

わかる。スマホの予定表にバーっと予定を書き込むと時々忘れそうで緊張する。熊谷氏が手帳に書き込むのは次のような内容だ。

“私は、人生を管理するツールとして手帳を使うことを思いついた時に、
「自分の将来に関わるすべての情報を、一冊の手帳にインプットして持ち歩こう。常にメモを書き加えたり、参照したりしつつ、それに則った行動をしよう」
と決心しました。”
(1章「手帳の使い方で人生が決まる」より)

胸を打った誰かの言葉、打ち合わせのポイント、大切な家族との予定……すべて書き込むのだという。バインダー式だからページの増減は自由自在だ。それでも空港の手荷物検査でバッグだと思われるくらいの厚さになる。そりゃそうだ、自分の将来に関わるすべての情報なのだから。

“手帳が厚いということは、それだけ手帳の持ち主の思いも「厚い」し「熱い」ということなのです。”
(1章「手帳の使い方で人生が決まる」より)

よし、分厚くいきましょう。

そして熊谷氏は人生を管理するツール(手帳)と、どう付き合うか。彼はとにかく「読み返す」ということをしている。

“私は、大切なことを手帳に書くだけではなく、書いたことを何度も読み返すことを習慣にしています。それは、書きっ放しにしたくないからです。”
(1章「手帳の使い方で人生が決まる」より)

書きっ放し……これは私だ。かつてブチ上げた大きな目標をいつのまにかキレイに忘れ去り、数年後に再会すると気まずくてしょうがない。本当は逃げずに繰り返し見つめるべきなのだ。

何度でも読み返す大切な手帳を、熊谷氏は常に肌身離さず持ち歩く。

“手帳はもはや、その人の脳の一部と言えるでしょう。その自分の脳の一部を自宅や会社の机に置き忘れることなど、とうてい考えられません。”
(1章「手帳の使い方で人生が決まる」より)

とても筋が通っている。そう、筋がめちゃくちゃ通った本なのだ。実際の手帳術もさることながら、熊谷氏がなぜその方法を選び、いかに実行して夢をかなえてきたか、そのマインドがとても丁寧に語られている。小手先のライフハックではなく「なぜそれが必要か?」を芯から理解して行動するほうが、うんとうまくいくはずだ。
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