“むちゃ振り”に対して瞬間で「要件を定義し直す」を実現するには
金曜日の17:30。「そろそろ帰ろうかな」なんて思っていると、上司が社内向けイベントのチラシを片手にこんなことを言い出しました。
「中身はそのままでいいから、なんかこう……『シュッと』させておいて。今っぽい感じで」
「中身はそのままでいいから、なんかこう……『シュッと』させておいて。今っぽい感じで」
DO(作業)の視点
「シュッとした感じとは……?」と悩みながら、パワポのフォントをに変えたり、フリー素材サイトで写真を検索して貼り付けたり。配置をミリ単位でいじり続け、気づけば3時間が経過。
やっとの思いで提出すると、「なんか違うんだよね。もっとあるでしょ、シュッとした、先進的な感じがさ」
感覚のズレが埋まらず、最終的に「ダサい」という烙印(らくいん)を押されてしまいます。
やっとの思いで提出すると、「なんか違うんだよね。もっとあるでしょ、シュッとした、先進的な感じがさ」
感覚のズレが埋まらず、最終的に「ダサい」という烙印(らくいん)を押されてしまいます。
CAN(品質)の視点
「シュッとした、って何?」という内心の声は出さずに、その場でPinterestや画像検索で「ビジネス ポスター 先進的」と検索。全く違うテイストの画像を3枚、上司に見せます。青基調の「信頼・堅実」系なのか、黒・金基調の「高級・ラグジュアリー」系なのか、ネオンカラーの「テック・革新」系なのか……「部長のおっしゃる『シュッと』は、どれに近いですか?」と聞いて、指差してもらいましょう。
「あー、この黒と金だね」と言質を取ったら、AI(CanvaやGamma)に「Black and Gold, Luxury corporate style(黒と金、高級なコーポレートデザイン)」と指示して一発出力。手は動かさずに「ディレクション(決定作業)」だけ行い、出力はAIにおまかせ。これで、素人がパワポで試行錯誤する、何も完成しない「無」の時間を回避できます。
「描くスキル」よりも「選ばせるスキル」があればプロ品質は出せる、というのがAI時代の真理です。
誰かのふんわりした思いつきを、実現可能な形に昇華させ、成功に導くのもCANの姿勢です。
「あー、この黒と金だね」と言質を取ったら、AI(CanvaやGamma)に「Black and Gold, Luxury corporate style(黒と金、高級なコーポレートデザイン)」と指示して一発出力。手は動かさずに「ディレクション(決定作業)」だけ行い、出力はAIにおまかせ。これで、素人がパワポで試行錯誤する、何も完成しない「無」の時間を回避できます。
「描くスキル」よりも「選ばせるスキル」があればプロ品質は出せる、というのがAI時代の真理です。
誰かのふんわりした思いつきを、実現可能な形に昇華させ、成功に導くのもCANの姿勢です。
「作業」をするな、「仕事」をしろ
「ただの作業」であるDOはAIという部下に任せ、自分はディレクションと検品(CAN)に徹すると決めると、何でも屋は「便利な雑用係」から「代わりの効かないプロ」に進化します。
昔の「ハイ、やります!」は「頑張ります」という気合の表明でしたが、今のそれは「プロの品質で納品します」という宣言に変わったのです。「やった」と「できた」の間には、品質という深い溝があります。いかに頭と目——判断と品質管理——だけに全リソースを注げるか? それが「何でもやります」と「何でもできます」の違いになるでしょう。
AIに聞けば済むだけのアウトプットでは、いずれ価値を失ってしまいます。そこを意識をして、この「大AI時代」を乗り切りましょう。
昔の「ハイ、やります!」は「頑張ります」という気合の表明でしたが、今のそれは「プロの品質で納品します」という宣言に変わったのです。「やった」と「できた」の間には、品質という深い溝があります。いかに頭と目——判断と品質管理——だけに全リソースを注げるか? それが「何でもやります」と「何でもできます」の違いになるでしょう。
AIに聞けば済むだけのアウトプットでは、いずれ価値を失ってしまいます。そこを意識をして、この「大AI時代」を乗り切りましょう。

中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019















