“ガジェット仙人”山根博士が2023年上半期に入手したお気に入りのデジタルガジェット

山根 康宏

Specialスマートフォンライフスタイル使ってみた買い物
スマートフォンやVRグラスなど、毎月のように気になるガジェットが発売されている。海外(香港)在住の筆者は、毎日のようにネット上にあふれる新製品の中から「これだ!」と感じたものを買うようにしている。今回は2023年上半期に購入した5つの製品を紹介しよう。いくつかの製品は海外でしか入手できないが、いずれ日本で購入できるようになるかもしれない。

(1)移動中でも120インチで映画を見れる「nubia Neovision Glass」

メガネの形をしたガジェットはさまざまなものが販売されており、今年6月にアップルが発表した高性能なARグラス「Apple Vision Pro」は大きな話題となった。しかし、より手軽に購入して使えるメガネ型のディスプレイはとても便利な製品だ。海外の展示会をいくつか取材している中で出会った製品がnubiaの「Neovision Glass」。スマートフォンやPC、ゲーム機などに接続すれば、周りの人に気づかれることなく動画視聴も楽しむことができる。

スマホの画面などを投影できるnubia Neovision Glass

メガネ部分にはプリズムが装着されており、USBケーブル経由で接続したスマートフォンなどの映像をメガネ部分の内側に投影し、最大120インチの大画面で見ることができる。他社にも類似の製品があるが、Neovision Glassは本体が70gと軽量で、USBケーブルは取り外しができる。そのため外出時も持ち運びしやすいのだ。

メガネ部分は透明で、動画などを見ながらも目の前が透けて見えるので安心感もある。とはいえ、椅子に座ってじっくりとコンテンツ視聴に没頭したいなら、「半透明」「完全不透明」のマグネットで装着できるバイザーを使うといい。このうち半透明のバイザーはサイバー感を味わえる、きらきらと反射する派手なものだ。一方不透明のバイザーはマットなブラックで、装着するとどことなく映画マトリックスの主人公になった気分を味わえる。

バイザーが2種類付属する

めがねの「つる」の部分にはスピーカーが内蔵されており、ヘッドフォンを装着しなくても音を再生してくれる。電車や飛行機の中なら、わずかに外に漏れる音も全く気にならない。静かな部屋なら別途ヘッドフォンを使うのがいいだろう。ケースが大きめで持ち運ぶにはややかさばるのが唯一の難点だが、筆者は旅行に行くときは常に持ち運んでいる。価格は529ドル(約7万7000円)。筆者は先行サンプルを入手して試用中で、現在製品が届くのを待ちわびている。

大型のサングラスをしているように見えなくもない

(2)世界中どこへ行ってもスマホで高速通信「GlocalMe NumenAir 5G」

新型コロナウイルス感染症もすっかり収束に向かいつつあり、以前のように自由に海外渡航ができるようになってきた。今や海外でもスマートフォンを使うことは当たり前で、空港についてからオンラインでタクシー配車サービスを予約し、乗車中も正しい道を進んでいるか地図で調べるなど、スマートフォンなしの海外滞在は考えられない。

海外で自分のスマートフォンを使う方法には「日本の契約の国際ローミング」「海外現地でプリペイドSIMカードを購入」「日本からモバイルWi-Fiルーターをレンタル」などがある。筆者はそれ以外の方法として「世界中で使えるグローバルWi-Fiルーター」、GlocalMeの「NumenAir 5G」を入手した。

世界中で使えるGlocalMe NumenAir 5G

グローバルWi-Fiルーターは単体で通信できる優れたデバイスだ。スマートフォンアプリからデータパッケージを購入すれば、ルーター側に反映され、世界中で通信できる。すでに多数の製品が販売されている中でこのNumenAir 5Gを選んだのは、5Gの高速通信に対応するからだ。またGlocalMeはWi-Fiルーターサービスをかなり早い時期から始めた先駆者でもあり、使いやすいデータパッケージを多数提供している。

5Gに対応。データ残量も大画面で見やすい

実際にシンガポールとマレーシアへ行った時は「7日間10GB、21ドル(約3000円)」というプランを利用。1日あたり400円程度で5G通信を活用できた。仕事でデータをアップロードするときなど、ストレスもなく快適だった。NumenAir 5Gは最大16台までのデバイスを接続できるので、自分の手持ちの複数の端末をすべて接続することもできる。友人と旅行に行った時も手軽にデータ通信を共用できる。内蔵5400mAhの大型バッテリーで1日使え、さらに使わないときは他のスマートフォンを充電するモバイルバッテリーにもなる。日本ではアマゾンで4万9900円で販売中だ。

シンガポールでも快適スマホ生活が送れた

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山根 康宏

香港在住携帯研究家
スマホとSIMを求めて世界各国を取材中。海外、特に中国の通信事情に精通している。大手メディアへの執筆も多数。海外スマホ・ケータイを1800台所有するコレクターでもある。

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