寝落ち率100％？Netflixの“爆睡先生”こと『ヘッドスペースの睡眠ガイド』に今夜も夢中

2025.6.25

「睡眠エクササイズ」を乗り越えられた試しがない

前半の「イブの眠たくなるお話」に続いて、後半の「睡眠エクササイズ」も本当に眠い。

エクササイズというと私などはジムでのワークアウトを想像しますが、『ヘッドスペースの睡眠ガイド』のエクササイズは、リラックスするための、よりよい睡眠のためのもの。

体を動かすのではなく、深呼吸や頭の中だけでのエクササイズです。これも途中でグダグダになり、そのまま「まあいいか〜」と思わせるユルい構成でとてもいい。

あるエクササイズでは「今日の出来事を朝から思い浮かべてみましょう。朝起きて……朝食。シャワー……仕事の準備……。1日の出来事を、簡潔に頭に描くだけでOKです……」とイブが途切れ途切れに言うので、その通りに「朝起きて、走った……。走ってから、シャワーを浴びて、朝ドラを……見たんだっけ見なかったんだっけ」とやっていくうちに思考がみるみる蛇行し始めます。で、エクササイズを放棄して、寝てしまいます。圧倒的寝かせ力！

この睡眠エクササイズを毎晩繰り返すことで、私は深呼吸で心を落ち着かせるコツや、頭の中をグダグダさせる手段を身につけました。浅草の忍者道場の忍者先生も「人間が自分の心に直接介入する唯一の方法は呼吸」とおっしゃっていたのを思い出します。やっぱり呼吸は大切なんですね。

「デデーン」の音が私を起こそうとしてくる

ところで、『ヘッドスペースの睡眠ガイド』をご覧になる方への注意点が2つあります。

まず、再生が始まったらすぐに数秒スキップすること。

そうしないとNetflixの「デデーン！」というサウンドロゴが鳴ってしまって、その音でちょっと興奮して目が覚めてしまうんです。「さあ楽しいコンテンツが始まるよ〜！」とでも言いたげな、すごみのあるサウンドロゴは素晴らしいと思いますが、これから寝落ちさせてもらう立場の人間には、あまり必要のない音です。

もうひとつの注意点は、「オート再生」をオフにするか、再生デバイスそのものにタイマーを設定しておくこと。

オート再生をオンにしていると、スヤスヤ寝付いた後もNetflixのコンテンツが再生され続け、やがて『ヘッドスペースの睡眠ガイド』の最終エピソードの後で別の映像コンテンツが始まってしまいます。せっかく寝付いたのに『新幹線大爆破』に起こされてしまうのは、新幹線大爆破にとっても不幸なことです。

iPhoneとiPadユーザーならば、タイマーの「タイマー終了時」という項目で「再生停止」を設定しておくと、Netflixなどの動画アプリやミュージックアプリの再生を止められるのでぜひお試しください。

『ヘッドスペースの睡眠ガイド』が終わるか終わらないかくらいの15分ほどでタイマーをセットするのが好きです

ネトフリがやめられない

最後に『ヘッドスペースの睡眠ガイド』が持つ「ある側面」について考えてみます。

Netflixは、数あるサブスク動画のなかでも「解約のしやすさ」において飛び抜けてナイスなサービスです。退会までのフローがわかりやすく、そして再登録もしやすい。いつでもやめられて、いつでも戻れる安心感があります。で、おかげさまで私は見たい動画があるときだけ入会し、視聴が終わればいったん退会する……といったドライなことを繰り返してきたのですが、『ヘッドスペースの睡眠ガイド』を視聴するようになってからは一度も退会していません。

眠れない夜のお守りを手放すような気持ちになって、なんとなくやめづらいんです。

みんなを楽しませて、興奮させて、飽きさせない、刺激の強いコンテンツが並ぶNetflixのなかで「目を開けたままでも閉じても大丈夫。いずれにせよ目を閉じてしまいますから」とか「眠りたいときは、いつでもここに戻ってきてください」といった温かくもユルユルなメッセージを発信しつづける『ヘッドスペースの睡眠ガイド』は、私の最も弱い部分をつかんで離さない、最強のキラーコンテンツなのかもしれません。私がいつでも戻ってこられるように、ずっと配信し続けてね！

ちなみに『ヘッドスペースの睡眠ガイド』には姉妹コンテンツの『ヘッドスペースの瞑想ガイド』もあります。こちらはマインドフルネス瞑想に特化した動画で、日中に自分と向き合いたいときにオススメします。