ハンディファンにも“個性”がある
2018年ごろから日本の街中でも見かけるようになった「ハンディファン」。デビュー当時は原宿あたりを歩く若い女性が持ち歩く、ポップでカワイイ扇風機……だったはずなのに、今や老若男女のハートをしっかりつかみ、夏の必需品の座に上り詰めました。
だって、日本の夏はひたすら暑く、冷房の効いた建物に逃げ込んだ程度じゃ汗は一向に引かず、「今!ここで!風を浴びたい!」とぼうぜんとするシーンがあまりにも多いから。ハンディファンさえあれば、いつでもどこでも自分だけの風が手に入るのです。
ということで私も2020年にハンディファンデビューを飾り、以来大事に使ってきました。マイ・ファースト・ハンディファンは、ハンディファンを日本に広めた立役者ことFrancfranc(フランフラン)のハンディファンです。王道ですね。そしてありとあらゆる場面で使い倒した結果、最近では充電がうまくいかないことも出てきました。それでも「別に買い替えなくてもいいかなあ」なんて思っていたのです。
なぜなら「小さくて持ち歩けること」以上に、ハンディファンがかなえてくれることなんてないだろうと考えていたから。つまり、ある意味で私はハンディファンに大満足し、ある意味で甘く見ていたのです。「ハンディファンなんて、どれも同じだろうなあ」って。
ところが最新のハンディファンたちは私の予想を見事に裏切り、ちゃんと多様な進化を遂げていました。より便利で気の利いたハンディファンがたくさん世に出ています。いろいろあって面白い!
ということで最新ハンディファンを3つご紹介します。どれも個性豊かでカワイイですよ。
だって、日本の夏はひたすら暑く、冷房の効いた建物に逃げ込んだ程度じゃ汗は一向に引かず、「今!ここで!風を浴びたい!」とぼうぜんとするシーンがあまりにも多いから。ハンディファンさえあれば、いつでもどこでも自分だけの風が手に入るのです。
ということで私も2020年にハンディファンデビューを飾り、以来大事に使ってきました。マイ・ファースト・ハンディファンは、ハンディファンを日本に広めた立役者ことFrancfranc(フランフラン)のハンディファンです。王道ですね。そしてありとあらゆる場面で使い倒した結果、最近では充電がうまくいかないことも出てきました。それでも「別に買い替えなくてもいいかなあ」なんて思っていたのです。
なぜなら「小さくて持ち歩けること」以上に、ハンディファンがかなえてくれることなんてないだろうと考えていたから。つまり、ある意味で私はハンディファンに大満足し、ある意味で甘く見ていたのです。「ハンディファンなんて、どれも同じだろうなあ」って。
ところが最新のハンディファンたちは私の予想を見事に裏切り、ちゃんと多様な進化を遂げていました。より便利で気の利いたハンディファンがたくさん世に出ています。いろいろあって面白い!
ということで最新ハンディファンを3つご紹介します。どれも個性豊かでカワイイですよ。
気が利く優等生!リズム「Silky Wind Mobile 3.1」
まずはリズムの3wayハンディファン「Silky Wind Mobile 3.1」。価格はオープンプライスです。充電方法はUSBで、使用するケーブルはUSB Type-C。USB Type-Cは最近すっかり定番になりましたね。
Silky Wind Mobile 3.1は、羽根が奥と手前で2つ重なったハンディファンです。
Silky Wind Mobile 3.1は、羽根が奥と手前で2つ重なったハンディファンです。
よーく見ると後ろにも羽根が控えています。なんだか千手観音っぽい。すりガラスのような羽根がきれいですね。スイッチはボタン長押しでON
さらに観察すると、前後の羽根がそれぞれ反対を向いていることに気が付きます。後ろのファンが空気を集め、その集めた空気を手前のファンが私に向かってグンと送り出すのです。バケツリレー的な役割分担が妙にかわいい! この2重反転ファンのおかげで、小ぶりなハンディファンなのに強い風を出せるのだとか。
風は弱・中・強・ターボの4段階です。「扇風機の風が苦手(でも夏は暑いよね)」という友人がSilky Wind Mobile 3.1の「弱」の風をとても気に入っていました。ささやかなのにちゃんと涼しい「いい風」なんです。ターボはその名の通り爆風。
使い勝手もいいですよ! 先端のカラビナと、扇風機のヘッドのちょうつがいでいろんなシーンで活躍します。
机上で使う場合は、ちょうつがいを傾けて「風が当たりやすい角度」に調整して、ハンディファンの繰り出す風を我が物とします。
風は弱・中・強・ターボの4段階です。「扇風機の風が苦手(でも夏は暑いよね)」という友人がSilky Wind Mobile 3.1の「弱」の風をとても気に入っていました。ささやかなのにちゃんと涼しい「いい風」なんです。ターボはその名の通り爆風。
使い勝手もいいですよ! 先端のカラビナと、扇風機のヘッドのちょうつがいでいろんなシーンで活躍します。
机上で使う場合は、ちょうつがいを傾けて「風が当たりやすい角度」に調整して、ハンディファンの繰り出す風を我が物とします。
背の高いハンディファンを直立させるよりも、こうして横に寝かせて使えるのは安定感があってうれしい。この角度の腹筋はキツいんだよな〜
そして私が特に「気が利いてる〜!」と感動したのがこちら。
机との接地面にゴムが貼られています。これのおかげで硬い机の上に置いてもコツコツ音がしない!
Silky Wind Mobile 3.1はいろんな意味で“静かな”ハンディファンです。机の上でガタゴトいわず、横置きなので倒れにくく、さらにファンが回る音も静か。動作音がささやかなのに2重反転ファンが繰り出す風は十分パワフル。図書館や静かなオフィスでも気兼ねなく使えてありがたい。
カラビナをうまく使えばフェスやお出かけ時も便利。カバンの取っ手にちょっとひっかけるもよし、さらに付属のストラップをつければ首掛けもできます。
カラビナをうまく使えばフェスやお出かけ時も便利。カバンの取っ手にちょっとひっかけるもよし、さらに付属のストラップをつければ首掛けもできます。
片手にスマホ、片手にハンディファンで歩くと、両手がふさがっちゃいますからね。首掛けサイコー
ただ、ハンディファンを首に掛けたままズンズン歩くと、私の体の揺れに合わせてハンディファンもボンボンとバウンドして風が顔からそれることも。ひたすら風を浴びたいときは手で持つべし。
いろんなシーンで使い勝手がよく、風も心地よいのでついつい手に取っちゃうハンディファンです。頼れる優等生タイプでどなたにもおすすめしたいです。
いろんなシーンで使い勝手がよく、風も心地よいのでついつい手に取っちゃうハンディファンです。頼れる優等生タイプでどなたにもおすすめしたいです。
日傘にくっつくよ!ライフオンプロダクツ「日傘クリップファン」
「ハンディファンとは、手のひらサイズのミニミニ扇風機なり」という概念を覆すのがライフオンプロダクツの「日傘クリップファン」。その名の通り、日傘にクリップで留められるハンディファンです。価格は2728円(税込み)。
日傘クリップファンは、とにかくハンディファンらしからぬミニマルな外観なのです。
日傘クリップファンは、とにかくハンディファンらしからぬミニマルな外観なのです。
サイズ感や形状がせっけんソックリ。どことなくジンベエザメにも似てますね。ジンベエザメでいうところの「口」の部分から風が出ます
背面のスタンドを立てるとこんな感じに。角度調整はできなないのでベスポジを自分で探すべし
これがどうやって日傘にくっつくかというと……
裏側にクリップを取り付けるミゾを発見
このミゾに、付属品のクリップをカチッと取り付けるとこうなります。
クリップを下からグッと押すと外せます(上から引っ張ると抜けない!)。そして日傘クリップファンのスイッチは底面にあります。ダブルクリック方式なので誤操作を防げて安心
クリップをセットし、いざ、日傘に装着!
クリップが日傘の中棒をしっかりつかんでる!
「日傘第2形態」とも呼ぶべき、風が出る日傘の完成。
日傘クリップファンもSilky Wind Mobile 3.1と同じくストラップ装着可能なので、ストラップを手元に絡めて持つと、ストラップがぷらぷら揺れなくてスマートに歩けます。
日傘クリップファンもSilky Wind Mobile 3.1と同じくストラップ装着可能なので、ストラップを手元に絡めて持つと、ストラップがぷらぷら揺れなくてスマートに歩けます。
うん、つかんでる。クリップは360度回転します。顔や首元など好みの位置に調整しましょう
ちょうどこの撮影をした日、東京の気温は36度でした。日傘にすっぽり収まり、3段階の風量のうちの「中」か「強」の風を浴びて歩く東京は、暑かったけれど何もないよりはるかに快適でした。
ちなみに……まさかそんなことをする人は私くらいだとは思いますが、日傘クリップファンを取り付けたまま日傘を畳もうとすると、「私の仕事はこれで終わり!」と言わんばかりに日傘クリップファンが吹っ飛ぶことがあるので、ちゃんと外してあげてくださいね。日傘から外したあとは、ストラップで首に引っかけて風を味わいましょう。
ちなみに……まさかそんなことをする人は私くらいだとは思いますが、日傘クリップファンを取り付けたまま日傘を畳もうとすると、「私の仕事はこれで終わり!」と言わんばかりに日傘クリップファンが吹っ飛ぶことがあるので、ちゃんと外してあげてくださいね。日傘から外したあとは、ストラップで首に引っかけて風を味わいましょう。
花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori