約30%が「夫婦のお金の管理に迷ったことがある」
【Q.】夫婦のお金の管理、迷ったことはある?
同棲や結婚など、一緒に暮らし始めることをきっかけに、それぞれのお金をどのように管理していくか、考える人も多いのではないでしょうか。ほかの世帯の管理方法や、うまくいくコツも気になるところです。
夫婦のお金を管理する上で、管理方法に迷ったことがあるかを調査したところ、約30%の人が「迷ったことがある」と回答しました。世の中の夫婦のうち3割はお金の管理方法について試行錯誤しているようです。
同棲や結婚など、一緒に暮らし始めることをきっかけに、それぞれのお金をどのように管理していくか、考える人も多いのではないでしょうか。ほかの世帯の管理方法や、うまくいくコツも気になるところです。
夫婦のお金を管理する上で、管理方法に迷ったことがあるかを調査したところ、約30%の人が「迷ったことがある」と回答しました。世の中の夫婦のうち3割はお金の管理方法について試行錯誤しているようです。
質問「夫婦のお金の管理、迷ったことはある?」への回答結果
半数以上の人は迷わずに管理できているようですが、実際にどのようにお金を管理している人が多いのでしょうか。具体的な管理方法やそれぞれのメリット、デメリットについて見ていきましょう。「現在、お金の管理に迷っている」「これから同棲を始めるため、参考にしたい」人は、ぜひご覧ください。
夫婦の収入を把握している世帯は約64.7%
【Q.】夫婦間でお互いの収入を把握している?
そもそも、互いの収入について把握している夫婦はどの程度いるのでしょうか。夫婦間でお互いの収入を把握しているかどうかについて聞いたところ、約64.7%の世帯で「お互いの収入を把握している」という結果になりました。役2/3の世帯が、お互いの収入を把握したうえで、お金の管理をしているようです。
そもそも、互いの収入について把握している夫婦はどの程度いるのでしょうか。夫婦間でお互いの収入を把握しているかどうかについて聞いたところ、約64.7%の世帯で「お互いの収入を把握している」という結果になりました。役2/3の世帯が、お互いの収入を把握したうえで、お金の管理をしているようです。
質問「夫婦間でお互いの収入を把握している?」への回答結果
妻が管理している世帯が全体の約46.9%
【Q.】お金の管理はどちらが担っている?
食費や光熱費、固定費など、世帯にかかる費用は複数あります。分担して管理しているのか、夫婦どちらかが管理を担っているのかを聞いてみました。
多かったのが「主に妻が管理している(約46.9%)」世帯で、約半数にのぼっています。また、「2人で分担して管理している」と回答した人は約27.7%で2番目に多い傾向でした。
食費や光熱費、固定費など、世帯にかかる費用は複数あります。分担して管理しているのか、夫婦どちらかが管理を担っているのかを聞いてみました。
多かったのが「主に妻が管理している(約46.9%)」世帯で、約半数にのぼっています。また、「2人で分担して管理している」と回答した人は約27.7%で2番目に多い傾向でした。
質問「お金の管理はどちらが担っている?」への回答結果
婚姻年数別に分けて見てみると、「結婚してから10年未満」の夫婦は、ほかの世代に比べて「妻の管理」が約38.6%と少なめであり、「2人で分担」「夫が管理」している夫婦の割合が高い傾向にあることが分かりました。
質問「お金の管理はどちらが担っている?」への回答を、婚姻年数別に分析した結果
また、結婚してから20年以上経っている夫婦の半数は、妻がお金の管理をしているようです。世代ごとの考え方の違いや、専業主婦・共働きといった働き方の違いなどが背景にあるのかもしれません。
人気の管理方法は「家計担当が全体管理」
【Q.】家計はどのように管理している?
具体的な管理の方法についても調査しました。最も人気の管理方法は「家計担当が全体管理」で、全体の約31.6%を占める結果となりました。次いで「1人だけおこづかい制」が約17%、「項目別に支払いを担当」が約14.7%、「2人ともおこづかい制」が約13.9%、「どちらかの収入を生活費、どちらかを貯蓄」が約12.8%という結果でした。
具体的な管理の方法についても調査しました。最も人気の管理方法は「家計担当が全体管理」で、全体の約31.6%を占める結果となりました。次いで「1人だけおこづかい制」が約17%、「項目別に支払いを担当」が約14.7%、「2人ともおこづかい制」が約13.9%、「どちらかの収入を生活費、どちらかを貯蓄」が約12.8%という結果でした。
質問「家計はどのように管理している?」への回答結果
支出費目ごとに分担したり貯蓄に充てたりする方法よりも、1人がまとめて管理することで、家計の把握をしやすい工夫をしているのかもしれません。
それぞれの管理方法のメリット・デメリットは?
続いて、上記の管理方法ごとに、メリットとデメリットを聞いてみました。「これから管理方法を決めたい」カップルは、実際の声をもとに管理方法を相談し合うと良いのではないでしょうか。
1位:「家計担当が全体管理」のメリット・デメリット
夫婦の間でどちらか一人が、お金の管理が得意な場合、家計担当者がしっかり管理することでうまく回ることも考えられます。
その一方で、夫婦のどちらか一人しか家計状況の把握ができず、万が一の時のトラブル対応で困ったり、将来設計が難しいと感じる場合もあるので、ある程度情報を共有していくことも大事ではないでしょうか。
【メリット】
・お金のことを聞かれることがあっても、すぐ帳簿や通帳を見せて説明できる
・お互いの収入や支出、貯金も全て把握しているので物欲も出ないし、身の丈に合った生活ができる
【デメリット】
・管理していない人は、収支をほとんど把握できていない。(管理担当に)聞いて、確認しないといけない
・1人の管理なので、信頼のもとに成り立つ。 ルーズになってしまったなら、金銭とともに信頼も破綻してしまう
その一方で、夫婦のどちらか一人しか家計状況の把握ができず、万が一の時のトラブル対応で困ったり、将来設計が難しいと感じる場合もあるので、ある程度情報を共有していくことも大事ではないでしょうか。
【メリット】
・お金のことを聞かれることがあっても、すぐ帳簿や通帳を見せて説明できる
・お互いの収入や支出、貯金も全て把握しているので物欲も出ないし、身の丈に合った生活ができる
【デメリット】
・管理していない人は、収支をほとんど把握できていない。(管理担当に)聞いて、確認しないといけない
・1人の管理なので、信頼のもとに成り立つ。 ルーズになってしまったなら、金銭とともに信頼も破綻してしまう
2位:「1人だけおこづかい制」のメリット・デメリット
おこづかい制では、毎月決まった額で自由にやりくりできるため、自然と使い過ぎないよう気をつけたり、使い道で争うこともないようです。
一方で、手持ち以上にどうしても必要となった時に追加でもらいにくかったり即決できなかったりと、大きい出費の際に困ることもあると分かりました。
【メリット】
・おこづかい制だと、越えないように気をつけよう、となる
・決まった分は自由に使えるため、喧嘩にならない
【デメリット】
・いくらくらい貯まっているかなどが不明、突然の大きな出費で困る
・付き合いで必要以上の出費があったときに、追加でおこづかいをもらいにくい
一方で、手持ち以上にどうしても必要となった時に追加でもらいにくかったり即決できなかったりと、大きい出費の際に困ることもあると分かりました。
【メリット】
・おこづかい制だと、越えないように気をつけよう、となる
・決まった分は自由に使えるため、喧嘩にならない
【デメリット】
・いくらくらい貯まっているかなどが不明、突然の大きな出費で困る
・付き合いで必要以上の出費があったときに、追加でおこづかいをもらいにくい
3位:「項目別に支払いを分担」のメリット・デメリット
互いに負担している部分を分けて管理することで、一人の負担が大きくなることを避けられるメリットがあるようです。また負担部分をしっかり管理しつつ、余った部分は自身の趣味に使う人もいると分かりました。
一方で、負担以外の部分の支払い額や互いの預貯金が見えづらいため、万一のことが起きると大変である、という懸念もあるようです。
【メリット】
・ある程度それぞれの自由が利くため、交際費や推し活の出費がバレない
・お互い、決まった分野をしっかり管理していて、お互いのやり方に口出ししない、されない
【デメリット】
・預貯金がどの程度あるか全体像が見えず、将来の見通しが立てづらい
・相手がどのくらい貯蓄しているか分からない。自分が把握していない通帳があると思う
一方で、負担以外の部分の支払い額や互いの預貯金が見えづらいため、万一のことが起きると大変である、という懸念もあるようです。
【メリット】
・ある程度それぞれの自由が利くため、交際費や推し活の出費がバレない
・お互い、決まった分野をしっかり管理していて、お互いのやり方に口出ししない、されない
【デメリット】
・預貯金がどの程度あるか全体像が見えず、将来の見通しが立てづらい
・相手がどのくらい貯蓄しているか分からない。自分が把握していない通帳があると思う
4位:「2人ともおこづかい制」のメリット・デメリット
「1人だけおこづかい制」同様、使いすぎを防げたり、自分の裁量で使えるお金があることで夫婦間で余計な干渉をせずにストレスを減らせるといったメリットがあることが分かりました。
その一方で、自由に使える金額が限られていたり、片方が家計状況を把握していないことで万が一のことが起きたときにお金の管理に困ったり、将来の見通しや貯金額などが分からないといったデメリットもあるようです。
【メリット】
・お互い干渉せずお金を気にせず過ごせるから、ストレスなく続けられる
・価値観が違うものを購入する時でも、相手の気を使わなくてもいい
【デメリット】
・相手に今どれくらいの貯蓄があるのか、いまいち分からない
・妻が何らかの病気になり自立できないような状態に陥ったときに、生活費の分配など判らないので、そのようなことになったら大変だと思っている
その一方で、自由に使える金額が限られていたり、片方が家計状況を把握していないことで万が一のことが起きたときにお金の管理に困ったり、将来の見通しや貯金額などが分からないといったデメリットもあるようです。
【メリット】
・お互い干渉せずお金を気にせず過ごせるから、ストレスなく続けられる
・価値観が違うものを購入する時でも、相手の気を使わなくてもいい
【デメリット】
・相手に今どれくらいの貯蓄があるのか、いまいち分からない
・妻が何らかの病気になり自立できないような状態に陥ったときに、生活費の分配など判らないので、そのようなことになったら大変だと思っている
5位:「どちらかの収入を生活費、どちらかを貯蓄」のメリット・デメリット
「どちらかの収入を生活費、どちらかを貯蓄」といった方法で管理している世帯の場合、一定額は確実に貯金に回せることで、将来の計画が立てやすかったり、安心感を得られるといったメリットがあるようです。
一方で、パートナーの貯金額の把握が難しかったり、大きな買い物のときにどちらがどの程度負担するかといった点で難しさを感じている人もいるようでした。
【メリット】
・私の収入は全て貯金しており毎年の預金額が分かるので、将来設計が立てやすくなる
・1回に5000円以上の買い物をする際は稟議を通すようにして、高い買い物を未然に防いでいる。即決しないことで、もっと安いものを買えることがある
【デメリット】
・稀に大型出費の場合に配分で迷うことがある
・それぞれのお金の流れを把握できないので、何にいくら使っているか全体としては分からない
一方で、パートナーの貯金額の把握が難しかったり、大きな買い物のときにどちらがどの程度負担するかといった点で難しさを感じている人もいるようでした。
【メリット】
・私の収入は全て貯金しており毎年の預金額が分かるので、将来設計が立てやすくなる
・1回に5000円以上の買い物をする際は稟議を通すようにして、高い買い物を未然に防いでいる。即決しないことで、もっと安いものを買えることがある
【デメリット】
・稀に大型出費の場合に配分で迷うことがある
・それぞれのお金の流れを把握できないので、何にいくら使っているか全体としては分からない
おこづかい制を導入している家庭は約3割
【Q.】おこづかい制を導入していますか?
おこづかい制を導入しているかどうか調査したところ、「1人だけおこづかい制」の世帯が約17%、「2人ともおこづかい制」の世帯が約13.9%という結果になりました。全体の約30.9%の世帯で「おこづかい制を導入している」ようです。
おこづかい制を導入しているかどうか調査したところ、「1人だけおこづかい制」の世帯が約17%、「2人ともおこづかい制」の世帯が約13.9%という結果になりました。全体の約30.9%の世帯で「おこづかい制を導入している」ようです。
質問「おこづかい制を導入していますか?」への回答結果
月いくら程度のおこづかいが相場なのか? どのように決めているのか? 気になるおこづかい事情について調査しました。
おこづかい額の相場は?
おこづかい額の相場として、最も多かったのは「1万円以上~2万円未満(約22.9%)」でした。「2万円以上~3万円未満」は約22.8%で2位、「1万円未満」は約21.5%で3位と、全体の6割以上の方が、毎月3万円以下のおこづかいでやりくりしていることが明らかになりました。
「おこづかい額の相場」への回答結果
金額はどのように決めた?
次におこづかいの金額の決め方を聞いてみました。
【必要な金額から計算】
・何をおこづかいから出費するのか考えて、金額を決めた
・家計が苦しくない程度に残った分を計算し、出せそうな金額を決めた
【夫婦で話し合い】
・お互い同じ金額を2人で決めた
・その月その月で相談しながら金額を決めている
【相場を考えて決めた】
・世の中の平均あたりから、お互いこれくらいあれば良いだろうという金額にした
・結婚した時に、おこづかいの相場を調べて決定しました。 毎月それでやりくりできているので、結婚時に決めた金額のまま継続している
【どちらかが決定】
・一方的に決められた
・定年前、再雇用期間、定年後それぞれのタイミングで、自分から妻に提案した
【必要な金額から計算】
・何をおこづかいから出費するのか考えて、金額を決めた
・家計が苦しくない程度に残った分を計算し、出せそうな金額を決めた
【夫婦で話し合い】
・お互い同じ金額を2人で決めた
・その月その月で相談しながら金額を決めている
【相場を考えて決めた】
・世の中の平均あたりから、お互いこれくらいあれば良いだろうという金額にした
・結婚した時に、おこづかいの相場を調べて決定しました。 毎月それでやりくりできているので、結婚時に決めた金額のまま継続している
【どちらかが決定】
・一方的に決められた
・定年前、再雇用期間、定年後それぞれのタイミングで、自分から妻に提案した
おこづかいのルールは?
夫婦間で金額に違いがあるパターンや、ランチ・たばこ代などを加味した値段設定など、夫婦によっていろいろなルールがあるようです。具体的な金額や、おこづかいのルールの一部を見てみましょう。
【具体的な金額やルール】
・ランチ代を含めて1000円×20日間と、3万円のこづかい
・主人のお給料総額の8%。 ボーナスは別で判定し、ボーナス総額の 8%、10%、12%
【具体的な金額やルール】
・ランチ代を含めて1000円×20日間と、3万円のこづかい
・主人のお給料総額の8%。 ボーナスは別で判定し、ボーナス総額の 8%、10%、12%
おこづかいの額は収入の1割以下が多い
おこづかいの金額を聞いたところ、世帯収入の1割以下で設定している夫婦が約43.8%と最も多い結果になりました。次いで、「1割」が約21.5%、「2割」が約12.3%という結果でした。
「おこづかい額の世帯収入比率」への回答結果
全体の収入の「1割程度以下」に抑えている世帯が全体の6割強という結果となり、おこづかいが家計を圧迫しないようにしていると推測されます。また「金額を決めていない」世帯も約17.1%存在しており、その都度相談しながらおこづかいの金額を決めていると考えられます。
安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。