アングル(高低差)を変えて非日常の視点にする
大人が立ったまま、自分の目線の高さでカメラを構えると、ほぼ確実に平凡な日の丸構図になります。
子どもや動物を撮る場合は、自分の目線を相手の「足元」や「胸元」の高さまで一気に下げ、スマホを逆さまに持って下から見上げるようなローアングルで狙います。彼らが見ている世界を切り取ることで、ダイナミックで新鮮な写真になります。
また食べ物の写真なら、中途半端に斜め上から撮るのではなく、お皿の真上から100%垂直に見下ろす「俯瞰(フラットレイ)」で撮るのも1つの方法。
子どもや動物を撮る場合は、自分の目線を相手の「足元」や「胸元」の高さまで一気に下げ、スマホを逆さまに持って下から見上げるようなローアングルで狙います。彼らが見ている世界を切り取ることで、ダイナミックで新鮮な写真になります。
また食べ物の写真なら、中途半端に斜め上から撮るのではなく、お皿の真上から100%垂直に見下ろす「俯瞰(フラットレイ)」で撮るのも1つの方法。
真上から垂直に撮れば、同じ「日の丸構図」でもひと味違った迫力が出せる
あるいはカメラをテーブルの高さまで下げて料理にグッと近づくことで、日の丸構図の退屈さを回避できます。
カメラの位置をテーブルまで下げる
「手前の障害物」をわざと映り込ませて前ボケを作る
被写体と自分との間に、あえて植物の葉や花、透明なグラスなどをギリギリまで近づけて配置し、それをわざとピンボケ(前ボケ)させて画角の端に入り込ませる方法です。
手前の植物をぼかしている
真夏のひまわり畑であれば、手前のひまわりの黄色を大きくぼかして画面の隅に写し込み、その奥にいる子どもにピントを合わせます。これにより、写真にグッと立体感が出て、被写体を中央に据えたとしても、日の丸構図特有ののっぺり感が一瞬で解消されます。
構図のバリエーションをAIに出してもらおう
基本のテクニックを知っても、現場に行くと構図に迷ったり、もっとバリエーションが欲しくなることも。そんなときはAIの出番です。
『いま水族館の大きな水槽の前にいます。三分割法以外で、子どもをシルエットっぽくドラマチックに撮るアングルのアイデアを3つ出して』とAIに聞いてみましょう。
すると、AIはこんなアドバイスをくれます。
『いま水族館の大きな水槽の前にいます。三分割法以外で、子どもをシルエットっぽくドラマチックに撮るアングルのアイデアを3つ出して』とAIに聞いてみましょう。
すると、AIはこんなアドバイスをくれます。
Geminiに構図のバリエーションを相談した結果
AIの提案がどういう写真になるのかをイメージできない場合は、仕上がりのイメージ画像を生成してもらうのもいいですね。「こんな写真が撮りたい!」と思ったら、そのままマネしてみればいいのです。
先ほどの構図案をGeminiにイメージ図にしてもらったもの
撮影スポットでの順番待ちの間に、サクッと「イケてる構図」を確認しておけば、焦ることなくスムーズに映える写真を残せるはずです。
上級編:完成イメージの先行とAIによる言語化
最後に紹介するのが、写真の「色味」をコントロールするカラーグレーディングです。
夏の夕暮れ、子どもが少し寂しそうに海を見つめていた……そんな言葉にできないニュアンスを表現できるのが色味の力です。あえて影に少しの青みをのせたり、光を暖色に寄せたりすることで、撮影者がその時どう感じたかという意図を写真に込めることができます。
夏の夕暮れ、子どもが少し寂しそうに海を見つめていた……そんな言葉にできないニュアンスを表現できるのが色味の力です。あえて影に少しの青みをのせたり、光を暖色に寄せたりすることで、撮影者がその時どう感じたかという意図を写真に込めることができます。
フィルム風の色味に調整した例
「色味の調整なんて、センスが必要なのでは?」と思うかもしれません。しかし、構図をあれこれ悩んだり、写り込んだモノをきれいに消去したりする作業よりも、アプリのスライダーを動かすだけのカラーグレーディングのほうが、作業自体ははるかに簡単です。
カラーグレーディングはやればやるほど奥が深く、「写真そのものの格」を決定づけてしまうところにその難しさがあります。「理想の色」を追求するつもりが、気づけば色迷子になってしまうことも……。それがカラーグレーディングを「上級編」とした理由です。
しかし、明確な仕上がりイメージを持っていれば、カラーグレーディングの難易度はぐっと下がります。編集を始める前に「夏の夕暮れ風」「映画のワンシーン風」といった、仕上がりのイメージを明確に言語化しておくことが大事です。
カラーグレーディングはやればやるほど奥が深く、「写真そのものの格」を決定づけてしまうところにその難しさがあります。「理想の色」を追求するつもりが、気づけば色迷子になってしまうことも……。それがカラーグレーディングを「上級編」とした理由です。
しかし、明確な仕上がりイメージを持っていれば、カラーグレーディングの難易度はぐっと下がります。編集を始める前に「夏の夕暮れ風」「映画のワンシーン風」といった、仕上がりのイメージを明確に言語化しておくことが大事です。
パラメーターはAIにおまかせ
ゴールさえ決まれば、そこへ至る道筋はAIが算出してくれます。たとえば、「この写真をフィルム風にしたい。(写真現像アプリの)Lightroomのトーンカーブをどう動かせばいい?」といったダイレクトな質問はもちろん、「インスタのフィード(投稿一覧)に統一感を出したいんだけど、どんなルールで色味を固定すればいい?」などと、アカウント全体のビジュアルブランディングの相談をぶつけてみるのも面白いでしょう。
夏の思い出を残すなら、「旅行当日、曇り空で撮ってしまった写真を、あえて北欧映画のようなおしゃれなトーンに化けさせるには?」とか、「パパのスマホとママのスマホでバラバラな写真の色味を、1つのアルバムとして統一感を持たせるには?」といった、大人のわがままなリクエストにも、AIは具体的な編集数値や手順をもって的確に答えてくれます。これは機種固有の「絵作りのクセ」をAIの目でニュートラルに補正してもらうテクニックです。これを知っておくと、複数人で撮った思い出を1つの作品にまとめるときに、絶大な効果を発揮します。
さらに「子どもやペットはかわいく撮れた。でも、背景にある草木の緑が主張しすぎて、主役がちょっと埋もれて見える……」
そんなお悩みもAIが解決してくれます。
「ポートレート写真ですが、背景の草木の緑が鮮やかすぎて主役が目立ちません。緑色(グリーン)の色相を少し黄色寄りに変えたり、輝度を下げたりして、主役の肌色が一番引き立つような背景の色のなじませ方を教えてください」
これはプロのレタッチャーが必ずやっている「主役を目立たせるために、背景の特定の色をあえて退色させる(引き算する)」という技術です。これをAIに数値化してもらうことで、写真に立体感と高級感が生まれます。
作業自体はシンプルだけど、あなたの「仕上がりの理想」と「AIの引き出し」が掛け合わさることで、どこまでも奥深く、そして楽しいクリエイティブに進化するのがカラーグレーディングの楽しさです。
******
AIを味方につければ、単なる「記録」になりがちな思い出の写真も、ワンランク上の「作品」にできるかも。
少しのアナログな工夫とAIの連携で、今年の夏休みの思い出をステキに残してみませんか?
夏の思い出を残すなら、「旅行当日、曇り空で撮ってしまった写真を、あえて北欧映画のようなおしゃれなトーンに化けさせるには?」とか、「パパのスマホとママのスマホでバラバラな写真の色味を、1つのアルバムとして統一感を持たせるには?」といった、大人のわがままなリクエストにも、AIは具体的な編集数値や手順をもって的確に答えてくれます。これは機種固有の「絵作りのクセ」をAIの目でニュートラルに補正してもらうテクニックです。これを知っておくと、複数人で撮った思い出を1つの作品にまとめるときに、絶大な効果を発揮します。
さらに「子どもやペットはかわいく撮れた。でも、背景にある草木の緑が主張しすぎて、主役がちょっと埋もれて見える……」
そんなお悩みもAIが解決してくれます。
「ポートレート写真ですが、背景の草木の緑が鮮やかすぎて主役が目立ちません。緑色(グリーン)の色相を少し黄色寄りに変えたり、輝度を下げたりして、主役の肌色が一番引き立つような背景の色のなじませ方を教えてください」
これはプロのレタッチャーが必ずやっている「主役を目立たせるために、背景の特定の色をあえて退色させる(引き算する)」という技術です。これをAIに数値化してもらうことで、写真に立体感と高級感が生まれます。
作業自体はシンプルだけど、あなたの「仕上がりの理想」と「AIの引き出し」が掛け合わさることで、どこまでも奥深く、そして楽しいクリエイティブに進化するのがカラーグレーディングの楽しさです。
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AIを味方につければ、単なる「記録」になりがちな思い出の写真も、ワンランク上の「作品」にできるかも。
少しのアナログな工夫とAIの連携で、今年の夏休みの思い出をステキに残してみませんか?

中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019













