最新のTensor G3は画像や音声処理に生成AIを活用
最新のPixel 8に搭載されたTensor G3は、さらに性能が向上した。特筆すべきは最近のトレンドでもある「生成AI」を各処理に使用することが可能になった点だ。従来のAIは処理の自動化・高速化を行ったが、生成AIは既存データから新しいデータを自動作成してくれる。
・消しゴムマジックは自然に、そして切り抜きも可能に
消しゴムマジック機能で不要なオブジェクトを削除した際、従来のAIでは背景がやや不自然になることがあった。Pixel 8では生成AIが周りの背景のパターンから最適となる背景を合成することで、消しゴムを使ったことすらわからないくらい自然な仕上げが可能になった。さらに消しゴムで消そうとするオブジェクトを選択し、写真の別の好きな位置に移動して貼り付けることができる。サイズを変えることもできるので、花畑の前で撮った自画像を花畑の後方に小さく移動させる、といったことも可能なのだ。
・集合写真を1枚で成功させるベストテイク
集合写真の撮影は通常、カメラ専用機を使っても大変だ。数名で撮影すると、たいてい誰かの顔が横を向いていたり目を閉じたりしている。Pixel 8は写真撮影する際、シャッターを押す前後で数枚の写真も仮撮影される。撮影後の写真を見て表情がイマイチの人がいれば、その顔をタップするとシャッター前後の別の顔写真が複数表示されるので、ベストな表情に入れ替えできる。Pixel 8なら全員が満足する集合写真をワンショットで撮影できるのだ。
・消しゴムマジックは自然に、そして切り抜きも可能に
消しゴムマジック機能で不要なオブジェクトを削除した際、従来のAIでは背景がやや不自然になることがあった。Pixel 8では生成AIが周りの背景のパターンから最適となる背景を合成することで、消しゴムを使ったことすらわからないくらい自然な仕上げが可能になった。さらに消しゴムで消そうとするオブジェクトを選択し、写真の別の好きな位置に移動して貼り付けることができる。サイズを変えることもできるので、花畑の前で撮った自画像を花畑の後方に小さく移動させる、といったことも可能なのだ。
・集合写真を1枚で成功させるベストテイク
集合写真の撮影は通常、カメラ専用機を使っても大変だ。数名で撮影すると、たいてい誰かの顔が横を向いていたり目を閉じたりしている。Pixel 8は写真撮影する際、シャッターを押す前後で数枚の写真も仮撮影される。撮影後の写真を見て表情がイマイチの人がいれば、その顔をタップするとシャッター前後の別の顔写真が複数表示されるので、ベストな表情に入れ替えできる。Pixel 8なら全員が満足する集合写真をワンショットで撮影できるのだ。
集合写真の顔表情を後から入れ替えできるベストテイク
・ついに動画の音声からノイズ除去も可能に
Pixel 8のカメラは動画にも消しゴムマジック機能が搭載された。動画を録画した後で再生してみると、風の音が強かったり、街中のスピーカーから流れる音楽が入ってしまったりということはよくあることだ。動画編集アプリを使って自動消去もできるが、ノイズがうまく除去できない場合は経験に頼ってパラメーターをいじる操作が必要になる。Pixel 8では録画された動画の音声をAIが判断して、風の音や街中の騒音が入っていればそれらの音量だけを手動で調整できる。動画ですら1度で失敗のない映像を撮影できるのだ。
Pixel 8のカメラは動画にも消しゴムマジック機能が搭載された。動画を録画した後で再生してみると、風の音が強かったり、街中のスピーカーから流れる音楽が入ってしまったりということはよくあることだ。動画編集アプリを使って自動消去もできるが、ノイズがうまく除去できない場合は経験に頼ってパラメーターをいじる操作が必要になる。Pixel 8では録画された動画の音声をAIが判断して、風の音や街中の騒音が入っていればそれらの音量だけを手動で調整できる。動画ですら1度で失敗のない映像を撮影できるのだ。
動画からノイズ除去も可能になった
Tensorがスマホの使い方を変える
Tensorはこれまで難しい操作や別のアプリが必要だった高度な処理を、スマートフォン単体で行えるようにした。Pixel 8のカメラ性能はハードウェアスペックだけを見れば他社のフラッグシップモデルと同程度だが、TensorによるAI処理がカメラの使い方を大きく変えてくれる。Tensorはスマートフォンの進化を別次元レベルにまで引き上げてくれる、新世代のチップセットなのだ。
山根 康宏
香港在住携帯研究家
スマホとSIMを求めて世界各国を取材中。海外、特に中国の通信事情に精通している。大手メディアへの執筆も多数。海外スマホ・ケータイを1800台所有するコレクターでもある。