手のひらに収まるサプライズカメラ「Kodak Charmera」の小ささ×ランダム性×レトロ質感

中野 亜希

Specialクリエイター使ってみた

直感的に使えるけど一部にクセあり……具体的な操作方法

ボタンの少ない外観どおり、Charmeraの操作方法はとてもシンプル。説明書を見なくても直感的に操作方法がわかります。ですが、中には少しコツのいる部分も。それぞれのボタンや操作方法について、詳しく解説していきたいと思います。

本体上部に電源ボタンがあります。ここが一番のクセありポイントです。

白い電源マークが「電源ボタン」

誤操作を防ぐためか、電源のオンオフには長押しが必要です。さらに電源をオンにしてもすぐには撮影モードにはならず、「写真」「動画」「日付設定」の3つからモードを選択し、はじめて撮影可能となります。シャッターチャンスを逃さないよう、写真モード固定でとりあえず起動してほしい気持ちもありますが、スリープになるまでの時間はそう短くないのでその点でカバーできるかな……という感じです。

その隣がシャッターボタンです。このカメラはピント固定で、半押しのAF機能はありません。ピントが合う範囲が広いためか、実際に撮影していて困ることはほとんどなく、それほど気になりません。シャッターを切ると、ごく小さい「カシャ」という音がしますが、外を歩いているときなど、環境音があるとほぼ聞こえないほどです。静かな場所で撮っても、それほど気にはならないでしょう。

赤いロゴの横にフラッシュがある

この小ささでフラッシュ付きなことに驚きますが、発光はオート。暗いところで撮影しようとすると勝手に点灯します。

意外と明るくなる

フラッシュ禁止モードがあればより嬉しいけれど、それはちょっと贅沢な望みかなとも思います。

左上にファインダーがある

背面には液晶と、素通しのファインダーが付いています。普通に撮影するなら液晶画面で十分なので、私はほとんどこのファインダーを使いませんが、デザイン的にはあったほうがやっぱりかわいい。それに日中の外の撮影などでは役立つこともあるでしょう。

液晶画面はタッチ式ではありません。画面左にはモード(写真or動画)と日付のオンオフ、画面右には撮影可能枚数や残りのバッテリー量などが表示されます。画面は小さいものの、シンプルで視認性が高いのがうれしい。

背面下にあるのがモード選択時のセレクト(決定)ボタンと、撮影データの再生ボタンを兼ねたボタンです。再生画面で長押しすると、写真・動画を削除可能です。

背面右側の上部にある2つのボタンは選択を行うものです。撮影画面ではフレームやフィルターを選択でき、再生画面では撮影したデータを順に確認することができます。

個人的には電源周りのクセの強さに慣れてしまえば、ほとんど迷うことなく使えると思います。その電源周りにしても、「気づいたら勝手に電源が入ったままになっていて、撮影したい時に使えなかった……」なんて失敗を防ぐためには仕方ない仕様なのかな、とも思えるので、不満に思うほどではありません。

「エモい」世界観を生むフィルターやフレーム

Charmeraのセンサーはトイデジとしては大きめだけど、一般的なカメラに比べると小さい部類に入ります。しかし、それが写真にザラッとした独特の質感を生みます。

Kodakらしい色味

フィルターなしで撮影するとやや寒色系の色味が強く、クールな雰囲気に仕上がります。
さらに、豊富なフレームとフィルターで撮影をカスタマイズできるのもうれしい。

豊富なフィルター。左上から時計回りに「Painter frame」「Negative film frame」「1987 frame」「Kodak frame」。製品販売ページ掲載画像をレイアウトしたもの

左上から時計回りに「Pixel filter (Yellow)」「Pixel filter (Red)」「Pixel filter (Gray)」「Pixel filter (Blue)」。製品販売ページ掲載画像をレイアウトしたもの

左上から「B&W filter」「Cool tone filter」「Warm tone filter」。製品販売ページ掲載画像をレイアウトしたもの

「Kodak frame」の作例。ただの風景もフレームでちょっと可愛く

個人的に気に入っているのは日付スタンプ機能による「写ルンです」風の仕上がり。最初は日付を入れずに撮影していましたが、あったほうが絶対にかわいい! と感じています。

まさに写ルンですのよう

粒子を感じる画質に周辺減光といったトイカメならではのテイストに、日付スタンプが入ることで写ルンですのようなエモい写りに。多少ぶれてしまっても、それも味になります。

赤い日付が入ることで画面が引き締まる場合も

個人的にはカンカンに明るい昼間より、少し暗い室内や夕方のマジックアワーのほうが雰囲気のある写真になるような気がしています。

解像度は高くないけど撮って出しでこの色味なのは個人的に高ポイント

撮影条件としては「日中の日陰」が一番いいかも……?

暗いところに強い点と35mmレンズの組み合わせは、カフェなどのシーンでもエモいテーブルフォトを生み出してくれるかも。

工夫すればもっといい感じになりそう

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中野 亜希

ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019

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